2025.10.14
DigOut連載とはー?
数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!
Curated by 遊津場
(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)
大阪・吹田発の4ピースギターロックバンド・フクスイボンニカエスが10月9日に『いないいないばあ』をリリースしました。
2022年の7月頃に結成。2023年3月には十代白書のファイナリストに選出されました。そこからメンバー脱退も経験しながら地道にライブ活動を重ねて、今年6月にツタロックDIG大阪にオープニングアクトで出演し、見放題、TOKYO CALLING、MINAMI WHEEL、11月には新宿歌舞伎町MUSIC CHRONICLEと大型サーキットフェスへの出演を重ね始めてきています。特に十代白書で一度BIGCATに立ったバンドが、何の後ろ盾もなく、また時間をかけてBIGCATに戻ってくる(ツタロックDIG)のは大変なことで、十代白書以降も不屈にライブバンドしたからだと思います。
また今年の彼らの中で外せないのは、2nd LINE、OSAKA MUSE、ESAKA MUSEの3つのライブハウスが主催するコンピCD+全国ツアー「KAZAANA」に参加したことです。6月〜8月まで他の選ばれた8組と共に全国を周って、濃い時間を過ごす中で成長してきました。
そして今回このコラムに取り上げた理由は、実は2025年のここまでで私が1番ライブを見たのが、このフクスイボンニカエスなんですよね。7回見てます。もちろん好きなのですが純粋にファンだからかと言われると違って、ツタロックなど仕事として入った現場や、これは関西のライブハウスシーンにとって重要なイベントだから行っておかないと!という日にブッキングされている率が非常に高かったからです。
そしてちゃんとそれに応えるライブを重ねてきています。昨年秋に久々に見た時も「シンプルなギターロックから変化していってるなぁ」と思っていましたが、そこからまた久々に見た今年6月の豊中のライブ後半で見せた鋭度の深さと透明度の浸透力、そこにライブならではの爆発力が合わさって圧倒されました。
そこから偶然コンスタントに見る機会が始まったのですが、微調整をしながら、全編隙のないライブになっていて、これはどこにでも出したいバンドになっていました。実際東京から初めて見に来た人にも刺さっているパターンが何度かありましたね。植田奏汰(Gt.Vo)の描くストーリーも、その分しっかり入ってきますし、老若男女問わず活力が湧いてくる楽曲となっています。
サブスクやYouTubeにも多くの曲がありますが、良い意味でそれは参考程度にしてもらえたらと思います。それほどまでに最新版のフクスイボンニカエスはカッコイイ。『いないいないばあ』と個人的オススメの『春忘れ』を聴いて、ライブハウスで焼き付けよう。
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