2025.11.04
DigOut連載とはー?
数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!
Curated by 遊津場
(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)
黒酢のように“音楽で人々を健康に!“をコンセプトに活動する東京のロックバンド・黒酢ライフが2026年1月25日に下北沢THREEにて自主企画ツーマンライブ「流れ着いた出発点」を開催します。その相手は同い年で高校時代からバンド活動を共に頑張ってきたココラシカです。2組を知ってる人なら分かると思いますが、もう老廃物が排出されそうな心地よい音楽確定のツーマンライブです。

その空間は青木優空(Vo/Gt)のゆらゆらと少し儚げなボーカルととみたりさ(Dr)の描く情緒ある世界観、そして柔らかさと強さが同居したバンドサウンドで作り上げられていきます。素敵な言語感覚やサウンドから作り手としてのインテリジェンスの高さを新曲を聴くたびに感じさせられます。
ライブでももちろん感じることができて、先日のKNOCKOUT FESでもライブを1年半ぶりに見たのですが、自然のマイナスイオンと宇宙の無重力という、現実ではありえない2つの世界を同時に見せてくれました。3月に出したEPの名前は『Nebula』ですし、収録曲に『オポチュニティ』という曲があったり、地球外にも興味があるとは思いますが、これが違う惑星の空気の味なのかもしれません。『明日、ジレンマを抱えて』のMVもSFですし、遠征の時はワープして移動するバンドです。
彼女達の青春ソングやラブソングも、かなり魅力的でデトックスされます。初期に配信された『青春ランデブー』『染色』から、その情景の時間の進み方の描き方が個性的でドラマチックですし、高校卒業前に書いて今年リリースされた『行く春』はストレートな言葉達が輝いて、卒業シーズンにもっと聴かれるべき曲だと思います。
『Nebula』以降の3カ月連続リリース作を聴くと、ワンルーム感というか心の内側に寄り添った感じも強くあって、また新しい旅行先に連れていくバンドになると思いました。次のツーマンライブはどういった世界観が深く作り込まれたりするのかな。
そんなことをイメージさせるスケール感や青春の質感はEPのリリースコメントをもらっていたハク。に通ずるところがありますし、高校時代から活動して技術を高めているところも似ています。もちろん黒酢ライフにしかない質感はこれからさらに想像を超えるところにいくと思いますので「日本にはまだこんなバンドがいたのか!」と国内リスナーと海外リスナーと火星人リスナーを驚かせてほしいです。
X
https://twitter.com/kurozu_life?t=GvS1yI098j8KhaEZoSXVdw&s=09
https://www.instagram.com/kurozu_life
TikTok
https://www.tiktok.com/@kurozu_life
YouTube