サイトアイコン Digout

ギターを始めたいあなたへ!一歩を踏み出すためにギターの選び方・練習の始め方を紹介

ギターを始めようと思ったとき、多くの人が「アコースティックギター(アコギ)とエレキギター(エレキ)の違い」に悩むかもしれません。

そして「どちらが初心者向け」であるかと。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、演奏したいジャンルや好みに合わせて選ぶことがおすすめです。

今回はアコギとエレキの違い、初心者向けの選び方や始めるための準備を解説します。
楽しくギターライフをスタートするためのヒントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

アコースティックギターとエレキギターの違いについて知ろう

まずは、アコースティックギターとエレキギターの違いを整理します。

それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分に合うギターを選びましょう。

アコースティックギター(アコギ)

アコギはボディに大きな空洞があり、ギターのみで音を出せるのが魅力です。
弾き語りにもおすすめなアコギについて、メリットとデメリットを解説します。

メリット

アコギのメリットは主に3つです。

■一人で気軽に始められる
■持ち運びが楽で、好きな場所で弾ける
■コードを覚えるだけで曲が弾ける

初心者でもコードを覚えるだけで曲が弾け、弾き語りに向いているアコギは、一人でも演奏を楽しめます。

また、ギター本体で十分な音量を出せるため、周辺機器は必要ありません。
ギター単体で弾けたり軽量で持ち運びが楽だったり、気軽さがアコギの魅力です。

デメリット

アコギのデメリットを3つ挙げます。

■弦が太くて押さえにくい
■音量の調整が難しい
■サウンドの幅が限られている

アコギは気軽に音を出せる一方で、生音が大きく響くため、演奏環境や時間を考えなくてはいけません。
さらに、弦が太くて押さえにくく感じるでしょう。

エレキギター(エレキ)

エレキは、電気信号をアンプで増幅させて音を出します。
エフェクターを使ってサウンド作りを楽しめるエレキのメリットとデメリットをまとめました。

メリット

エレキのメリットは大きく3つです。

■音量を調整して周囲を気にせず弾ける
■弦が細くて弾きやすい
■サウンドの幅が広い

エレキ単体は音が小さいことやヘッドホンをつなげられるアンプを使えることで、周囲への音漏れを心配せず練習できます。

ギターを始める方にとって、弦が細くて押さえやすいのは嬉しいポイント。

そして、エフェクターやアンプなどで音色をさまざまに変えて楽しめるのがエレキの魅力です。

デメリット

エレキのデメリットも3つ紹介します。

■ギターだけでは音が小さい
■周辺機器が必要でコストがかかる
■本体の重さやセット機材も含め、持ち運びが大変

エレキを弾くには、エフェクターやアンプなどとつなぐためにシールドが必要です。
ギター本体の重さや周辺機器のセットも含めると、持ち運びに苦労します。

また、ベースやドラムと合わせたバンド演奏でエレキ本来の魅力が発揮されるため、一人では物足りなさを感じるかもしれません。

アコースティックギターとエレキギターはどっちが簡単?

ギターを始める場合、なるべく簡単に弾けるようになりたいですよね。

アコースティックギターとエレキギター、どちらが弾きやすいのかをみていきましょう。

弦の押さえやすさ

ギターは弦を押さえたり弾いたりして音を出すため、弦の太さは演奏に直結しています。

結論からいうと、エレキの方が弾きやすいと感じるでしょう。
エレキの方がアコギよりも細い弦が使われています。
細い弦は軽い力で押さえられるため、指に負担が少ないのです。

アコギの弦は太くて硬く、しっかりと指で押さえないとクリアなサウンドを出せません。
指への負担も考えると、細い弦を使っているエレキがおすすめです。

ネックの細さ

エレキの弦はアコギよりも細いため、ネックも自然と細くなりますね。
ネックが細ければ握りやすく、弾きやすさにつながるでしょう。

弦の振動で音を出すアコギにとっては、振動のためにある程度の太さが必要なのです。
ネックが太いと弦と弦の間隔が広がるため、隣接する弦にふれるのを防げます。

また、ギターのネックが細いと反りやすいことは覚えておいてください。

ボディの大きさ

ボディの大きさは、ギターの構えやすさに関係します。

見た目で想像できるように、アコギはエレキよりも厚みがあるため、ギターを弾くときに抱えるのが大変かもしれません。
しかし、アコギのボディ内部は空洞で、軽いのが特徴です。

一方のエレキは薄いものの、出力に関するパーツが組み込まれているため、アコギよりも重量があります。

演奏ジャンル

アコギとエレキは音の出し方が違うため、向いている演奏ジャンルも変わります。

弦の振動による生音のアコギは、クラシックやフォークなどのジャンルに適しています。
ロックやメタルなどの音を出したいときには、電気信号で音を出すエレキを使いましょう。

アコギは弾き方やピックなどで音を調整し、エレキは周辺機器を使って自由に音を変えられるのが魅力です。
アコギとエレキ、それぞれの強みに合ったジャンルの演奏で使い分けます。

演奏したいジャンルに合わせて選択しよう

アコースティックギターかエレキギター、どちらかを選ぶときは、演奏したいジャンルから決めるのが重要です。

アコギはクラシックやフォークソング、ブルースなど。
エレキはロックやメタル、ポップスなどで活躍します。

演奏するジャンルに迷ってる場合は、エフェクターやアンプでさまざまな音色を出せるエレキがおすすめですよ。

初心者向けのギターの選び方

初心者がギターを始めるのに必要なアイテムがわかったら、買うときの選び方です。
ギターの選び方について、3つの観点をお伝えします。

見た目

初心者がギターを続けていくために、ギター本体の見た目は大事です。
見た目はアコギとエレキで大きく異なり、それぞれにもさまざまなデザインがあります。

「好きなアーティストが使っているギターに似ているものがいい」「自分の好きな色のギターを使いたい」など、ギター選びはあなたの希望を優先しましょう。
ギターのメインともいえるボディの色はもちろん、形も多種多様なため直感を大事に選びます。

自分が気に入ったデザインのギターを選ばないと、ギターを弾こうという気持ちが薄れてしまいます。

記念すべき1本目のギターは、見た目を重視して選ぶのも一つ。
ギターを手に取りたいと思えるデザインを購入して、楽しくギターを始めましょう。

音色

見た目と同じくらい大事なのが音色です。
何種類ものギターがあり、一本一本で音色も違います。

エレキの場合、弦を弾いた振動はピックアップというマイクからアンプに入力される仕組み。
ピックアップは大きく分けて2種類あり、シングルコイルは明るく軽やかな音色が特徴です。
ポップスや軽めのロックなどに使われています。

もう一つのハムバッカーは、2本のシングルコイルが合体したようなルックス。
力強く太い音色が特徴で、激し目のロックなどにも使われています。

一方のアコギは、大きさや使う木材などで音色が違います。

せっかく気に入ったデザインのギターを選んでも、音色が合わないと気持ちよく演奏できません。
ギターで弾いてみたい曲をイメージして、ギターを選びましょう。

価格

見た目と音色が決まったら、3つ目の観点は予算です。

質の良い素材を使ったギターや職人さんによる手作りのギターは、高価格で高性能なギターであることは確かです。
しかし、初心者が1本目からいきなり高いギターを買うのはハードルが高いでしょう。

価格を抑えたものでも、きれいな音色を奏でるギターは増えています。
初心者には1万円から5万円程度のギターがおすすめ。

また、初心者が簡単にギターを始められるように、ギター本体にチューナーやギターケースなどがまとめられた「初心者セット」もあります。

ギターを弾くまでの3STEP

ギターの知識を身に付けたら、次は実践です。
誰でもギターが弾けるように、簡単な3ステップで紹介します。

【STEP1】ギター演奏に必要なものを揃える

ギターを始めるにあたって、最初にすることは準備ですね。
準備段階として、ギターを弾くために必要な道具を揃えます。

ギター本体

ギターを弾くには、ギター本体を買わないと始まりませんね。
ギターは、エレキギターとアコースティックギターに分けられます。

エレキは基本の素材が木材で、鉄弦を張ったギター。
ボディ部分に、弦の振動を電気信号に変える装置「ピックアップ」が埋め込まれています。

エレキ単体の音は小さくて周辺機器が必要ですが、音色を変えられる楽しみや、弦が細くて弾きやすいのが特徴です。

アコギも基本は同じですが、電気を使いません。
「生音」ともいわれ、エレキよりも弦が太いものの、周辺機器を使わなくても弾けるのが特徴です。

ギターの選び方は、「ギターは種類が豊富!エレキとアコギの違いや選び方を解説」をご覧ください。

ピック

ギターで音を出すためには、弦を弾かなくてはいけません。
指で弦を弾く方法もありますが、初心者はピックを使うのがおすすめです。

ピックは形状や重さなどでさまざまな種類があり、正三角形のような形状が一般的。
シャープな先端部分で弾く「ティアドロップ型」や、どの頂点でも弾ける「トライアングル型」などがあります。

ピックの厚さは約0.5mmから約1.15mmまで幅があり、弾いたときの音が少しずつ違います。
初心者はティアドロップ型かトライアングル型で、約0.7mmの厚さがおすすめです。

慣れてきたら、違う形状や厚さにチャレンジしてみましょう。

ピックの持ち方については、「正しいギターピックの持ち方できてますか?画像付きでおさらい」をご覧ください。

チューナー

チューナーは弦が出す音を確認する道具です。
ここでは、クリップ型とカード型の2種類を紹介します。

■ クリップ型
弦の振動ではなく、鳴っている音をマイクが拾います。
ギター以外の音にも反応する可能性はありますが、手軽で安価なものが多いです。
■ カード型
リズムを取るためのメトロノーム機能が付いたチューナーもあり、昔から人気の高いタイプ。
エレキとつなぎ、シールドを通して送られる電気信号で音を調整します。
カード型はシールドを使うことでエレキの音だけを感知できるため、より正確にチューニングできるのが特徴です。
ただし、アコギにはシールドを接続できません。
専用のチューナーマイクを使ってチューニングできますが、音を直接捉えられないので精度は下がります。

おすすめのチューナーは、「初心者こそ見逃せない!ギターチューナーの徹底解説とおすすめ4選」をご覧ください。

シールド

シールドもエレキに使う道具。
アンプやチューナーなどの周辺機器と接続するアイテムです。

エレキから送られる電気信号は、微弱でノイズの影響を受けやすいものです。
なるべくノイズに強いシールドを選ぶ必要はありますが、シールドを良くしても音が良くなるわけではありません。

何かを通過する際に劣化する電気信号を、できる限り劣化させないのがシールドの役割。
シールドの形状はストレートプラグとL字型プラグがあるため、エレキや周辺機器の差し込み口に合わせて適切なものを選びましょう。

シールドのつなぎ方は、「ギターシールドはどうやって使う?徹底解説とおすすめ3選」をご覧ください。

アンプ

アンプはエレキに欠かせない道具です。
弦の振動を電気信号に変えて音を出すためには、アンプが必要です。

アンプには細かい音色や音量を調整する役割があり、それぞれをコントロールするツマミがあります。
ツマミ部分は英語表記のため、主なツマミの名称と役割を簡単に説明します。

Volume  音量の調整
Treble   高音域の調整
Middle   中音域の調整
Bass    低音域の調整
Gain    音の歪みの調整

アンプも種類が豊富で、電気信号をトランジスタという電気部品で増幅させる「トランジスタタイプ」が初心者におすすめ。
音量の目安であるW(ワット)数は、10Wが自宅での練習に適しています。

アンプの使い方は、「ギターアンプは「料理の食材」?選び方や使い方を簡単解説」をご覧ください。

また、ギターを弾いていると弦が切れてしまうこともあるため、予備の弦を用意しておくと安心ですね。

【STEP2】チューニングについて知ろう

6本の弦を正確な音に合わせる「チューニング」は、ギターを始めてすぐに見つけたいステップです。
耳がギターの音に慣れると、より早くレベルアップできるでしょう。

チューニングの方法

弦はそれぞれに音が決められており、音を合わせる作業がチューニングです。
ギターは弦を弾いて音を出すため、弾いているうちに張り具合が変わります。

気温や湿度によっても弦の調子が変化するため、こまめにチューニングしなくてはいけません。
チューニングはクリップ型やカード型、無料のスマホアプリなどのチューナーを使います。

スマホの無料アプリチューナーは、コストを抑えて管理が楽であるためおすすめです。

チューナーを用意したら、弦に付属するペグと呼ばれるネジを回して音を調整します。
力強く回すと弦が切れてしまうため、優しく少しずつ回してください。

初心者はギターの練習前に毎回チューニングして、音のずれに気がつけるようになりましょう。

チューニング方法は、「初心者必見!ギターのチューニングの種類や方法を解説」で詳しく解説しています。

【STEP3】楽譜について知る

ギターの上達には、楽譜の理解も欠かせません。
ギターには専用の楽譜があり、6本の弦でどのフレットを押さえるかを示しています。

ここでは、TAB譜と指板図を解説します。
どちらの楽譜も、ギターを構えて一番上の6弦が一番下に書かれていることに注意しましょう。

TAB譜

TAB譜は横線と数字で、弦の押さえ方を表しています。
横線が上から1弦、その線上に書かれている数字は押さえるフレット数です。

0は開放弦を意味するため押さえずに弾き、ミュートする弦にはバツが付けられています。

数字をフレットに置き換えるのがわかりにくいかもしれませんが、リズムやストロークなども表記できるのが特徴です。


TAB譜によっては、上の弦からから下に弾くダウンストローク(∏)と下から上に弦を弾くアップストローク(V)を表記しているものがあります。

TAB譜は弦の押さえ方や曲に合わせた弾き方を表現し、演奏のための楽譜といえるでしょう。

TAB譜の読み方は、「ゼロからわかる!ギター初心者のためのタブ譜の読み方」で詳しく解説しています。

指板図

指板図はコードの押さえ方を示した楽譜で、ダイアグラムとも呼ばれています。
6本の弦とフレットを図のように描き、マルやバツで視覚的にわかりやすく表記されているのが特徴です。

横線が6本で一番上から1弦、縦線はフレットを表して、一番左はナットで右へ順に1フレット・2フレットが続きます。

弦上に記される印は3つ。

■黒丸は押さえる
■白丸は押さえずに弾く
■バツはミュートにする

指板図によっては、丸印に使う指が書かれているものもあります。
そのため、弦の押さえるべき場所と押さえない場所を感覚でつかめるのが嬉しいポイントですね。

ギターを楽しく学ぶためのアドバイス5つ

せっかくギター始めるなら、長く続けたいですよね。
ギターの選び方や始め方などの基本がわかったあなたに、楽しく学んでいくためのアドバイスが5つあります。

練習環境を整える

まずは、ギターの練習環境を整えましょう。
いつでも気軽に練習を始められる自宅がおすすめの場所です。

外での練習は移動に時間がかかり、面倒に感じてしまいます。
自宅でギターをスタンドに立てかけておき、すぐに練習できる準備を整えておきましょう。

しかし、練習する時間帯やギターの音量など、近所迷惑とならないように注意してください。

はじめは基礎練習から

好きな曲を弾けるようになるため、はじめは基礎練習から始めてましょう。
ギターでは弦を押さえる左手と弦を弾く右手、それぞれの指の運動から練習します。

ギターの基礎練習

■クロマチックスケール
特定の弦で、フレットを一つずつ移動して弾く練習です。
6弦の1フレットでスタートしたら5フレットまで順番に弾き、5弦や4弦も同じように1音1音、正確に指を動かします。
1弦5フレットまで弾いたら、6弦まで繰り返し戻ります。
繰り返しは指を速く動かすための練習で、時間に余裕があれば各弦で1フレットから12フレットまでを往復しましょう。

■ストローク
弦を弾く手がスムーズに動かせるように、ダウンストロークとアップストロークの反復練習です。
ダウンストロークは上から下に、アップストロークは下から上に向かって弦を弾きます。
メトロノームを使って練習するのがおすすめです。

音楽を聴く耳を育てよう

ギターのレベルアップには、音の感覚が非常に重要です。

ギターの音に慣れるには、チューニングが効果的。
6本の弦それぞれで、どのような音が出るかを身に付けます。

耳がギターの音に慣れてくると、曲を聴いてメロディやコード進行がわかるようになります。
音の感覚をつかむために、さまざまな曲を聴いたり自分の練習を録音したりしましょう。

練習時間は集中力を維持できる時間だけ

ギターの練習は、集中できる30分~1時間を目安に設定します。
「1日に3時間練習して次の日は休み」よりも、毎日30分だけでも集中して取り組むのが大切です。

ギターを弾かない日があると、音の感覚や指の動きを忘れてしまうかもしれません。
少しの時間だとしても、毎日コツコツと練習を続けることで上達していきます。

自分が集中できる時間を決めて、日々の練習を積み重ねましょう。

つまづいたときにはギター教室も

ギターを独学で練習していると、難しいコードやフレーズなどで誰しも壁にぶつかります。
一人で悩んでしまうよりは、ギター教室に通うのがおすすめです。

ギター教室ではプロの講師によるレッスンで、よりスムーズな弦の押さえ方を身に付けたり変な癖を直せたり、レベルアップへの近道となるかもしれません。

さらに、グループレッスンではギター仲間に出会えます。
楽しくギターを続けるために、ギター教室の利用も考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

■アコギとエレキは音の出し方が違う
■細い弦を使っているエレキはアコギよりも弾きやすい
■弾きたいジャンルに合わせてギターを選ぶ
■ギター選びは見た目が一番重要
■指板図はコードの押さえ方が視覚的にわかりやすい
■はじめは無理せずに基礎練習

道具・準備・練習のポイントを押さえて、ギターの上達を楽しみましょう。

モバイルバージョンを終了