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<コラム>注目のアーティスト紹介#1ーー「ザ・シスターズハイ」

2025.10.03

注目のアーティスト紹介コラムーー

数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!

記念すべきvol.1は、轟音とエキセントリックなアプローチでゴキゲンなサウンドをかき鳴らす新潟発の4ピースバンド、ザ・シスターズハイ。オタク心をくすぐるひねくれたポップ性とパンキッシュなライブは沼ってハイになる人が増加中。今度のツアーファイナルの対バン相手も予想外!そんな彼らをご紹介。

Curated by 遊津場

(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)

ザ・シスターズハイ

10月より全国10箇所を周るツアー「君の嫌いに、嫌われたい tour 2025」を開催するザ・シスターズハイ。先日新曲『ネタ』のMVとデジタルリリースが解禁されました。

公式楽曲解説によると、本曲は笑いと切実さを同居させたオルタナティブ・ロックの新境地であり、轟音とユーモアを融合させた衝撃の一曲とのこと。ただのコミックソングでもなく、ユーモアと本気、茶化しと告白、その矛盾を爆音で鳴らし切る真骨頂を見せています。

MVにはお笑い芸人「ネコニスズ」の舘野忠臣(赤ちゃん)、バンド「トップシークレットマン」のボーカル・しのだりょうすけ、バンド「Haze」のベース・HANAらが友情出演し、カルチャーの垣根を超えた異色のキャスティングが話題を呼んでいます。そしてツアーファイナルとなる新代田FEVERでのライブはネコニスズとの異色対バンとなっています。

今回の『ネタ』でも魔貫光殺やキル・ビルといったワードが出てきますが、様々な世代のポップ&サブカルチャーへの影響を感じるオタク的で、妙に生々しい温度を与える歌詞とサウンドが、休日に小さなアパートでだらしなく生活する現代の男の午後や夜の景色、妄想や焦燥を見透かしているような楽曲を繰り出してきます。

アーティスティックであり、エキセントリックであり、ユーモラスであり、グロかったり、ピュアだったり。様々な表現単語やオノマトペを守備範囲にしているので、どんな人でもシスハイの沼にハマって抜け出せなくなる可能性があります。

その評価は音楽シーン内でも上がっており、昨年リリースされたEP『超才開twinkる』はタワレコメンに選出されています。個人的には『絶望MAQUIA』がやはり名曲。そのリズムもですが、歌詞を見て思わずニヤッとしますし、ひねくれた放物線を描きながら最大級のラブソングが届いてきます。

もちろんライブもカッコよくて、飄々とした雰囲気もありながら、泥臭い熱量のある演奏で包み込みます。アンダーグラウンドの雰囲気のある生々しさや狂気さと共に、何よりもピュアではないかと思わせるキラキラさもありました。この掛け算から生まれる中毒性を如何なく発揮して、ボロフェスタやCOMING KOBEでも多く集まった観客を沸かせていました。11月に地元新潟で行われるサーキットイベント『風のリズム』ではトリも務めます。

今後も唯一無二の表現と熱量で、音楽を飛び越えて様々なカルチャーシーンにも影響を与えそうなシスハイ。まずはツアーに行ってみてはいかが?

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