DigOut

DigOut連載とはー？

数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます！

Curated by 遊津場

(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)

Organic Call

Organic Callが来年2月8日に主催イベント・東京日輪音楽祭を開催します。第1回は2022年11月に下北沢でサーキット形式、第2回は2024年4月に代官山UNITにて開催し、いずれもSOLD OUTを記録。そして第3回となる今回は過去最大キャパである川崎CLUB CITTA’にて初の2ステージ制で開催されます。

先日、O.Aを除く全出演者が解禁されましたが、盟友と言えるライブハウスバンドが大集結。オガコの実力と経験値が無ければ、ここまでのメンツは揃わなかったでしょう。

現在も音楽配信アプリ・AWAにてイベントに先駆けてラジオ配信をしていますが、実は第1回の東京日輪音楽祭の配信の際には、私がMCを担当しました。なので私としても思い入れのあるイベントです。ゲストで来られたプッシュプルポットの山口さんのマシンガントークが止まらなかったのが印象深いです。

その第1回目のサーキットフェスには私も行きました(何気に人生初の東京でのサーキットフェスでした)。そのプッシュプルポットや明くる夜の羊などが呼ばれた感謝を音圧に変えて、気持ちの良いライブを沢山見たことも覚えていますが、何より主催のOrganic CallのライブとMCが圧巻でした。

メモとかはないので、細かな内容を覚えているわけではないですが、ロックバンドやライブハウスは医療、行政、教育、家族、神様でも救えない心のダメージを癒すことができる存在なのだと、邦ロック好きとなって当時16年目でやっと確信を持った日になり、間違いなく私の今の活動にも影響を与えています。なのできっと今回行くことを決めている人は、最後まで残ったら何か考えた方が変わる日になると自信を持って紹介できる日です。

Organic Callもこの3、4年ほどでメンバーも変わりましたし、いろいろ体制や動きも変わっているとも感じています。音楽的にもサウンドや魅せ方へのチャレンジを感じます。

もちろん様々な曲があるのですが、個人的に『何故か今日は』以降は、より何でもない日常を切り取り、リスナーがどんなサイズや形をしていても、当てはまる曲が増えた気がします。

ただ鍛え上げた力強さは隠しきれるわけなく、「強い信念を持ち、明日への微かな希望を唄う」というコンセプトは全く失われていません。そのままいつか目標とする天井の下で『ブルーアワー』からの『朝焼けに染まった街へ』が鳴らされる日を、いつまでも応援しています。