2026.09.09
DigOut連載とはー?
数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!
Curated by 遊津場
(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)
福岡のスリーピースバンド・pudelhundsが先月2nd EP「imnotsureif」をリリースしました。8月20日には下北沢THREEにて自主企画、その余韻冷めやらぬまま、6月から所属した新進気鋭の音楽レーベル・Oaikoの大阪、京都、名古屋と巡るレーベルツアーにも8/25〜27と帯同。上旬には地元福岡のライブハウスの周年や復活も祝うなど、なかなかド暑い8月を過ごしたようです。ちなみに9月13日に下北沢SPREADにてOaikoツアーファイナルが開催されます。
洗練された芸術的なサウンドに激情的なシャウトも入り、中尾優志(Ba.Vo)の透明感のあるボーカルが優しくもさらに心の核に近づいてくる感覚を与え、私の体感的には昨年の秋頃から「福岡にすごいのがいる」と早耳なリスナーの間で話題になり、そこから着実に広まっている印象です。
この繊細な表現とフィジカル性。様々な面から紐解きたくなる音楽で、実際にOaikoのインタビュー等では背景などもしっかり話されていますが、正直僕はよく彼らの比較対象にされるthe cabsも深くは通っていないし、シンプルに「カッコいいから聴いて!ライブもヤバかったから!」と、広い層に届けたいと思っています。
そう書くとアレルギーの人もいるかもしれませんが、難解なロックをしているという印象で敬遠されるには勿体ないくらい、恐らく想像するオルタナやマスロックの文脈のバンドより聴きやすく感じるからです。それは巧技な演奏の純度の高さと同時に、馴染みのあるピュアさやソフトさを出すセンスが抜群だからだと思います。『はなしてきかせて』のクライマックスは、記憶に眠る心が温かくなった日常のそれです。僕には安心して眠る赤子の姿とそれを優しく見守る親の姿が見えました。親になった僕の同世代の30代の方々、聴いてください。
増えていくライブを楽しみつつ、吸収とトライ&エラーを繰り返して、pudelhundsらしさが見えてきたという彼ら。福岡のライブシーンを盛り上げたい気持ちも強くあるとのこと。有名な歌モノバンドも多く生まれていますが、時折muqueのようなジャンルを超越したバンドも現れるのが、福岡の面白いところ。次の超越枠はpudelhundsです。
Instagram:https://www.instagram.com/pudelhunds03
YouTube:https://youtube.com/@pudelhunds