<ライブレポート>パキルカ「毒にも薬にもならないツアー」パキりにパキって愛に溢れた大阪編レポート!

<ライブレポート>パキルカ「毒にも薬にもならないツアー」パキりにパキって愛に溢れた大阪編レポート!

2026.04.30

4月5日、パキれる次世代4ピースバンド・パキルカpre『毒にも薬にもならないツアー』大阪編がLIVE SQUARE 2nd LINEにて開催された。

彼らにとって今年は新フェーズに突入した年となり、環境やライブ衣装も大きく変更。更なる飛躍を目指すための大事なツアーとなっていた。

そんな彼らのために大阪編には「夕方と猫」「スパノヴァ特急」「バチカン市国に愛されたい」が集結。パキルカとフロアへの愛あるライブを行い、それにパキルカも応えて大盛り上がりとなった1日をレポートする。

文:遊津場

バチカン市国に愛されたい

トッパーは関西でのライブは2度目となる「バチカン市国に愛されたい」

物販は軒並みソールドし、「彼らを見に初めてライブハウスに来た」という人もいるなど、大きな話題を呼んでいる07世代のロックバンドだ。

そんな彼らは「唯一今日東京から呼ばれたバンド!」というプライドを持って、音はもちろん、何度も何度もフロアを煽るなど、超攻撃的な姿勢で会場を熱狂させていく。強い哀愁や狂気も混ざっているのがまた心をブン殴るのだ。パキルカに対しては「道標のような存在の先輩」と話し、サプライズでパキルカの楽曲『アニサキスが死ぬように。』をカバー。これにはパキルカもニッコニコ。

必殺ナンバー『JOKER』で終了の予定だったが、こたろー(Gt/Vo)は「最後の1秒までやらなきゃ、こんなんじゃ東京のバンドに笑われるよ!全部よこせ!」と最後まで煽りながら急遽2曲追加。予定調和では終わらない“一生記憶に刻まれる日”を作り続けるロックバンドになると確信した。

8月には東阪ワンマンライブを行う。大阪は23日。また鮮烈な記憶を更新し続けよう。

<セットリスト>

1.藍

2.紫煙

3.拭う

4.アニサキスが死ぬように。(cover)

5.赤のバット

6.JOKER

7.理由

8.拭う

スパノヴァ特急

「東京の後輩を抱き締めに、ぶっ潰しに来た!」と、んじ(Gt/Vo)が宣言したライブは、スリーピースの息の揃った小気味いいビートで、会場を軽快に揺らしたり、大きなクラップを何度も引き起こしたりと、抜群のノリの良さを活かしてしっかり遊んだ。ライブバンドらしい熱量もありながら、んじ、駒澤(Ba/Cho)、サナダタイシン(Dr)の個性的な3人がどこか飄々とマイペースにライブを楽しむ姿や空気感も、その理由になっていた。

MCでロックバンドを通して出会ったパキルカ始め仲間やフロアに感謝するんじ。「最後まであなたに愛を届けます。ロックバンドとあなたに捧げる愛の歌を」という言葉で始まった『君とギター』の間奏では、フロアの1人1人と目をしっかり合わせて愛を届けていた。

最後の『超カンフー』終わりでは「リク(パキルカBa)、また泊まりにおいで」とメッセージを残してステージを去った。

5月19日にOSAKA MUSEでフロアライブを開催。さらに近距離で愛を感じて抱きしめ合おう。

<セットリスト>

1.スーパーノヴァⅡ

2.GIRL FRIEND (仮)

3.シニゾコナイ・ポップ

4.踊れ!

5.君とギター

6.超カンフー

夕方と猫

1曲目から、終始無我夢中にハンズアップさせ、シンガロングさせ、ジャンプさせと、主役のパキルカを脳内から消し去る如くの高い“侵略力”を見せた。特に秋宗亮太朗(Vo)がツアータイトルの意味をメンバーから聞き「本当は毒にも薬にもならない“なんてダメ”ということらしいです。

俺たちも薬になりたいし、薬以上の効果のある音楽を作れていると信じてるので、超えるものを届けます」という言葉があってからの『スーパーサイエンス』の盛り上がりは、最高な研究成果を出していた。

最後は環境が変わる時期ということを踏まえ「自分達は変わらず本気で音楽をやっているから、ここに戻ってくれば大丈夫。苦しくなったら、逃げていいよ。また会おう!」と覚悟を持って告げてからの『ランナウェイ‼︎』。それは同時に、あなたという存在は簡単には奪われやしないことも伝えてくれているようだった。

もし夏頃に新生活に揉まれ自分を見失ったら、彼らの7月の東名阪ツアー「左右周遊メイキュウツアー」に迷い込もう。宝物が見つかるよ。

<セットリスト>

1.日常侵略

2.バカになっちゃいな

3.キテレツ

4.パンピー速報

5.スーパーサイエンス

6.ランナウェイ‼︎

パキルカ

彼らに大きな影響を与えているボーカロイドを用いたハイパーポップなサウンドのオリジナルSEで登場した4人。そのSEが「毒にも薬にもならないツアー」と読み上げたのを合図に、大きい解放音を鳴らし、まじぇらん(Vo)は絶叫。

早速圧倒すると挨拶代わりにリク(Ba)、シュン(Gt)、ツノダ(Dr)のソロ演奏で激しく魅せてから『海鮮カーニバル』に突入。早速ステージ上とお立ち台で4人は暴れ狂っており、まじぇらんの着けていたヘッドドレスは既に吹っ飛んでいた。フロアもその熱狂につられるように強くクラップし、サビでは吹っ飛ばすように手を振る。既に大漁!と言わんばかりの大騒ぎだが「ラストまでブッ飛ばしていくぞー!」というまじぇらんの叫びで、ラスサビでさらに右肩上がりとなっていた。

次は「お前らに本物見せてやるよー!」と『アニサキスが死ぬように。』を演奏。ハンドマイクに変わったまじぇらんは、さらに全身で命削って叫ぶように歌い、その狂気で2nd LINEを染めていく。彼女は時に切なく悲劇的に歌う姿もあり、その姿は漆黒の歌姫のようだった。そのままノンストップで『ナマイキスト』へ。

「まだまだいけるだろー!オイ!オイ!」と拳と声を促し、憂鬱だか何だかを丸ごと吹っ飛ばす。「全員で1つになりに来たんだよ!」と言うと、大きな手拍子も起こってグルーヴをさらに上げた。また止まらず印象的な同期のイントロから『私』が始まる。リアルな心の内を曝け出すような歌詞が届くと、全てをぶつける気持ちで臨んでいるんだと改めて感じさせた。少し寂しく鳴るサウンドの裏で忙しなく叩くツノダの力強いドラムが、隠しきれない焦燥や渇望の心を表現しているようだった。

「ありがとー!」とまじぇらんが叫んでMCへ。リクも興奮気味に感謝を伝え「めちゃくちゃ良いイベントになったんじゃないかと思ってます!」と話す。新物販や今日まじぇらんとリクがフリーマーケットもやっていることを告知した後「頑張っていけますかー⁉︎」とリクが煽って『ケルン制作社』を始める。個性的で柔らかさもあるサウンド。

以前本メディアのインタビューで、まじぇらんは日本舞踊の経験があると話していたが、その和の趣も感じる伸びやかな歌声でこのサウンドに乗り、ステージ上の動きでも魅了。あと本当に楽しそうだ。「ありがとう!」と彼女が明るく言うと、期待値の上がるイントロが始まる。フロアも早く察知してテンションが上がっていき「ポップにいきます!『えなじ〜ぽっぷ』」と伝えて、代表曲が始まる。しっかりキラキラと弾けて独創的なパーティタイムを過ごした。

そのままリズミカルなドラムで繋いで、その音にシュンのギターが体温を与えていき、新曲『ポーカーフェイスできない』を披露。彼ららしく音を自由に詰め込みながらも、重くはならないバランス感覚の良さを感じさせる1曲。そして途中まじぇらんが「この会場の人や一緒に対バンしてくれた人に見せ付けるために今日は来たんだ!」と決意を叫んでのラスサビはロックバンドとしての芯の強さを見せていた。

こから「ブッ飛ぶぞー!」と叫んで『あふれてもいい』になだれ込む。イントロからしっかりジャンプさせ、容赦なく全感情をぶつけて、リクとシュンのソロも炸裂。ラストはフロアも手をワイパーにして振りながら飛んで、熱く華やかに盛り上がった。

最後のMCを前に2nd LINEの上を通る電車の音が聞こえる(鉄道高架下にあるライブハウスのため)。まじぇらんは「この電車の音。この過ぎていく音を聞いてくと「うわぁ…刻一刻と自分の番が近付いている…!」とプレッシャーになってたんですけど、でも今はもう寂しいという気持ちです。どうもありがとう」「今日出てくれたバンドとか、仲良くしてくれているバンドが多くて。私は小中高ずーっと浮いていたからさ。音楽を通じて、意思疎通が取れる仲間とか、友達とかそういうのを作れて嬉しいです。とっても。そしてこの音楽を通してみんなとも対話できていると思うと、それもまたとっても嬉しいです。今日は来てくれてありがとうございました!」と感謝を伝え、大きな拍手が起こる。

そこから「ここには未確認生命体がいるらしいなぁ?あ!あれはネッシー⁉︎あれはツチノコ⁉︎あれは河童かぁ⁉︎あー…見つかっちゃったー!!!」と叫んで、ラストナンバー『UMA!』に突入。<不気味だけど 仲間になったら いいヤツらさ>の歌い出しの歌詞が先ほどのMCとリンクするし、このライブハウスも言ってしまえばはぐれ者がよく集まっているから、自然と心にフィットする歌として届く。終盤のコールアンドレスポンスのパートに入る頃には、恐怖も喜びも互いに分かち合える存在を超えて、“2026年4月3日 2nd LINE”という1つのUMAが生み落とされていた。そんなパキルカにしかできない芸当を見せて、ライブは終了した。

すぐに起こったアンコールにも応えて登場。ここでリクから『ポーカーフェイスできない』をリリースすることを解禁した。そしてこのアンコールで別の新曲を投下。ミステリアスでメルヘンな感じもあって、たしかにこれは以前のまじぇらんのステージ衣装だった和装姿ではできない曲だったかもしれない。ギターソロもカッコよく、いろんな意味で進化を感じるオシャレでパキれる曲だった。そしてラストのラストは2度目の『あふれてもいい』で大盛り上がり。もうまじぇらんはメガネもどこかいってた。4人の溢れ出るエネルギーはロックもボカロもポップも凌駕していく。もうここから上がっていく未来しか見えない無所属ロックバンドのパキれる音楽に期待しよう。

<セットリスト>

1.海鮮カーニバル

2.アニサキスが死にように。

3.ナマイキスト

4.私

5.ケルン制作社

6.えなじ〜ぽっぷ

7.ポーカーフェイスできない

8.あふれてもいい

9.UMA!

En1.新曲

En2.あふれてもいい

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