2025.11.30
11月22日(土)渋谷の夜がざわめきと熱を帯びていく中、SHIBUYA CLUB QUATTROには、開場前から長蛇の列ができていた。
この日は osage LIVE TOUR 2025『アイワナビーナカヨシ』 の千秋楽。全国各地を巡ってきたツアーの締めくくりとなる一夜が、満を持して迎えた。
今夜は、osageが自ら呼びかけた対バン相手「YOURNESS」を迎えての公演。“アイワナビーナカヨシ”というツアータイトルが示す通り、ただの対バンでは終わらせない。音と音、想いと想いを真正面からぶつけ合い、真正面から“ナカヨシ”になれるようにと企画された夜。
YOURNESSがどんな景色を見せるのか、そしてツアーを重ねてきたosageがどんな音で魅せるのか。その答えを目撃するため、満員のQUATTROは固唾を飲んでステージの灯りを待つ。
osage LIVE TOUR 2025・千秋楽。
ゴールではなく、スタートにも似た特別な瞬間を本記事に記す。

QUATTROの照明が落ち、紫がかった薄闇の中でSE『Evanescent』が静かに流れ始める。
その音が徐々にフロアの空気を引き締めていく。観客が息を飲んで待つ中、福岡発のロックバンドYOURNESSがステージへ姿を現した。
1曲目『Try add』
最初の一声が鳴った瞬間、まるで高く掲げられた旗のように真っすぐ空間を割った。高らかに響く声と、力強いビート。曲が終わると黒川 侑司(Vo/Gt)は短く、しかし迷いなく「よろしく!」と、言い放つ。
続く『アミュレット』
イントロの瞬間から圧巻の手拍子が起き、フロア全体が一気に波立つ。サウンド隊が観客を煽るタイミングも抜群だ。ただ乗せるのではなく“引き上げる”ような煽り方に加え、黒川の声とサウンドの一体感が、高揚感をさらに引き上げていく。
続いて11月12日(水)にリリースされた『Present Day』は、ホロライブ所属VTuber常闇トワに提供した楽曲をYOURNESSがセルフカバーしたことで話題を呼んでおり、ライブでは、強い意志を感じさせるドラマチックさが身体に打ち込まれる。サウンドが前に突き抜け、フロアの空間を一気に駆け抜ける。古閑 翔平(Gt)の鋭いギター、田中 雄大(Ba)の安定したベース、小野 貴寛(Dr)の押し上げるようなドラム。そのすべてのサウンドが“意志の音”で構築されているように感じられる。
曲が終わり、黒川が「千秋楽、ゲストで呼んでいただきましたYOURNESSです。始めての対バンでツアーファイナル呼んでいただけてとても嬉しいです!めちゃくちゃ仲良くなろうかなって(笑)osageとは個々で仲良くて、以前、山口ケンタ君とはカラオケに行ったんですけど、彼の歌が上手すぎて感動しちゃって…だから今日すごい嬉しくて!絶対に良いパス繋げるので最後まで一緒に楽しみましょう!」と、暖かいエピソードを語ると、フロアの空気も暖まっていく。
MC明けに披露したのは『ヘリオトロープ』
壮大なイントロが静かに膨らみ、照明はまるで太陽のように後方から差し込む。黒川は柔らかく歌い出し、田中のベースが控えめに足元を支え、古閑のギターが絶妙なタイミングで表情を加える。声は強いのに、優しさを含んだ抑揚を見せ、サウンドに余白を入れた粋な瞬間には鳥肌が立つほどだった。
『神様に怒られてしまおう!』では、黒川の突き抜ける高音と共に、小野の安定したドラムがバンド全体を前へ押し出し、バンドの勢いがそのまま形になったのを目の当たりにした。
続く『天泣』では、ドラムのイントロから始まり、フロア全体から手拍子が自然に湧き、そこにサウンドが重なっていく様はまるで生き物のようだ。曲間では、古閑のギターが鋭く光り、観客が音に乗るというより音に“引っ張られている”感覚があった。
2度目のMCでは、黒川が「osageとは、まだ出会って間もないので、たまに敬語出ちゃうんですけど…徐々に無くしていきます。めっちゃ仲良くなってまた対バンしたいですね。そのときは、みんな来てくれるよね?」と問いかけ、フロアには観客の声が大きく響いた。

そして終盤に差し掛かった7曲目に『夢の中でだけ』を披露。
幅広い表現を魅せる声が全開に放たれ、圧倒的な歌唱力がフロアを貫く。静から動、優しさから力強さ、そのすべてが1曲に詰め込まれ、バンドとしての信頼と安定感が輝く。曲が終わった瞬間、フロアには割れんばかりの拍手が広がり、続いた『「私の最後の日」』
優しく囁くような歌声が静かに広がる。フィクションでは描けないリアルな気持ちが、言葉を選ぶように置かれる。そんな一言たちが胸に落ちる。
ラスト『命の容量』が披露されると、照明がオレンジへと変わる。絞り出すような黒川の歌い方に会場全体が息を止めて耳を澄ませる。緊迫した空気が曲と照明をさらに濃く染め、最後の瞬間、照明は赤へ変わり強烈な余韻というフラッシュを残して曲は静かに終わった。
YOURNESSは、対バン相手としてではなく、物語を共に紡ぐ“仲間”として、千秋楽という特別な夜に相応しいステージを、観客とosageに提示してくれた。
<YOURNESS ライブ告知>

YOURNESS ONE MAN LIVE 2026「Dream.zip」
新体制での初ワンマンライブ
是非お越しください!
チケット2次先行受付中!
2026年3月27日(金)
渋谷 Spotify O-EAST
OPEN:18:00/START:19:00
公式HP:https://yourness.jp/

QUATTROが静かに呼吸を整えたその時、照明が一気に眩しく跳ね上がり、山口 ケンタ(Gt/Vo)が「渋谷、準備できてるか!?」の叫びと同時に鳴り出したのは『世明けの唄』
ステージに走り込むようにメンバー全員が前へと飛び出し、一切の迷いなく全速力で会場の空気を掴みにいく。イントロの瞬間、フロアの温度は一気に沸騰。
曲名のとおり、新しい夜を切り拓くように明るく、まっすぐ、そして力強く駆け抜けていくサウンドに、距離なんて最初から存在しなかったかのような距離感で、観客の胸へ音が飛び込んでいく。
続いて『セトモノ』を披露。
曲が始まった瞬間、各メンバーが前面に出てそれぞれの武器を魅せる。金廣 洸輝(Gt/Cho)のギター、ヒロ クサマ(Ba/Cho)のベース、田中 優希(Dr)のドラム、そして山口のボーカル。誰か一人に寄らず、全員が主役になる曲。もちろん観客もosageの音の一部であり、5人目のメンバーでもあるだろう。曲が終わり、山口が「いい顔してるぜ!よろしく!」と観客に向け叫び、その声に応えるように、観客も笑顔で叫ぶ。
『少年少女』では、一度照明がストンと落ち、ピンスポットが山口だけを照らす。静かに、彼の声だけで曲が始まる。その声はまるで一本の線のように空間に伸び、サビへ向かうとメンバー全員が声を重ね、観客は手を高く掲げて応える。金廣のギターソロが披露された瞬間、渋谷QUATTROがひとつの巨大な心臓のように脈打った。
MCでは山口がステージを見渡しながら「すごい景色です。何回立ってもいいね、QUATTRO。遊びに来てくれて本当に本当に本当にありがとう!!このツアーに限らず言ってきたんだけど、今日ここに来てくれた、足を運ぶという選択をしてくれた、あなたの選択を正解にするためにしっかり歌っていきます!どうぞ最後までよろしくお願い致します!」その宣言の直後『自称音楽家』へ突入。サビで自然と手が振られ、フロア全体が一体の波となる。
ライブの熱が本格的に加速していく中『ジオメトリック』を披露。山口が「手拍子の準備を!」と叫び、田中の鳴らすバスドラムが心臓を直接叩くように響き、手拍子と音が一体となる。照明が曲の展開に合わせて生き物のように動き「「今日は月が綺麗だね」なんて笑う」というフレーズと同時に夜の景色に切り替わった瞬間は、唸るほど美しくosageを照らしていた。
『夜煩い』では、ギターの淡いイントロから始まる。少し擦れた声、掴まれるような歌い出し。サウンドは控えめに鳴り、山口の繊細な声と観客の手拍子が自然と強くなり、ライブの展開が素直に素晴らしいと感じた。
ここでMCを挟み山口が「このツアー全箇所2マンで、俺たちのツアーだったりイベントで誘ったことがない人たち。仲良くなりたいなと思って全10都市、10箇所周ってきました。ただの馴れ合いじゃなくてこれから先を見据えてやっていきたい、どうせなら対バン、バチバチやっていきたい。そんな人たちと無事に周ってこれました。改めてファイナル出てくれたYOURNESSに大きな拍手をお願いします!」と、感謝と敬意を伝える。
続けて「すげぇカッコよかったね…黒川君が言ってくれたんですけど、1〜2年くらい前に一緒にカラオケに行きまして、さっきも言ってたけど黒川君がめっちゃ歌上手いって言ってくれて…潜るしかないよってくらい高いハードルがあるんですけど(ステージを指差しながら)良いパス繋げますって言ってくれて、力を貸してくれました。本当にありがとうございました。2025年がもう終わろうとしてますけど、沢山の曲をリリースしてきました。もちろん全曲思い出あるんですけど、その中でこの曲出せてよかったなって…始まりはいつも変わらない、いつも同じ場所。誰もいない6畳間、ひとりぼっちで歌ってた曲。今日はこんなに沢山の人に聴いてもらえます。そんな思い入れのある曲をやります。」と告げ『いたい』を披露。
ボーカルは一節一節を噛みしめるように歌い、その声にはこれまでのツアーの景色と感情がすべて詰まっていた。言葉が武器になる瞬間とは、まさにこのことだった。

続く『monologue』では、街の雑踏のSEが流れ始め、そこから郷愁を帯びたイントロへ滑り込む。照明は暖かいオレンジで、osageをそっと柔らかく照らす。サビではフロアが一斉にジャンプし、山口のアコギが懐かしい匂いを立ち上らせる。“俺たちのそばにいてほしい”その言葉の奥にある願いが痛いほど伝わった。
『letter』では、山口の声がさらなる魅力を放つ。耳に残り続ける暖かみを持ち、感情がまっすぐ刺さる声。サウンド隊は踊るように空気を揺らす。曲が終わり、山口が「10ヶ所回ってきました。イカれたメンバーを紹介します!」と、愛のこもったメンバー紹介へ続き、そのまま『オーバードライヴ』を披露。擦り切れるように想いを吐き出す山口に、田中のドラムの強打が爆発し、胸の奥が熱で痛くなるほどの迫力を浴びた。
ここで山口が「みんな楽しい?ステージ上楽しい?みんな楽しいってことで最高です!ファイナルってことで終わっちゃうんですよ。osageチームも楽しいツアーを周ることができました。ひとえにあなたたちのおかげです!本当にありがとうございます!せっかくなので発表します!」といい、EPのリリース、そして東名阪でのワンマンを発表すると、歓声が天井を突き抜ける。
EPから先行配信で『ごめんね』が11月26日(水)の0時に配信することも発表し、続けて山口は「新曲聴きたくない?」と、問いかけ観客は大いに沸いた。それから披露された『ごめんね』は、まだ知らないはずの曲なのに、フロアからは安堵と喜びの空気が生まれていたように感じる。それはきっと未来へ続く希望そのものなのだろう。
続く『マイダイアリー』では、山口が「ただの出会いではないぜ!運命的な出会いだから!」と前置きされ、観客との相性がここでも抜群に良く、照明が散らばるようにカラフルに弾ける。金廣のギターソロが突き抜け、フロアは誰が見ても完全に一体化していた。
そんな一体化したフロアの中、続けて『ウーロンハイと春に』を披露。山口が「日本全国でこの歌を鳴らしてきました!わかったことがある!これは俺たちだけが歌うだけじゃない!紛れもない、そして他でもない!あなたのための歌だ!」その言葉に続いた「お待たせしました!あなたの番です!」と、繋いだシンガロングは圧巻の光景。山口の言葉に嘘はない。紛れもない真実だ。
圧巻のシンガロングが終わり、山口が「振り返れば実りのあるツアーでした。長く活動させてもらってます。その中でも色々な忘れられない思い出が確かにあるけど、多分この先、振り返ってもこのツアーのこと忘れない。なんならここで俺たち変わったよなって思い出せるようなツアーでした。何より、あなたの顔がありました。このツアー、アンコールをやってないです。それはアイワナビーナカヨシって言ってるし、ツーマンにこだわったからです。だから潔く次の曲に残り全てを込め、ここに置いていきます!」と言い、最後に届けられた『あの頃の君によろしく』
振り絞るように、魂を削るように歌い切ったその姿は、言葉ではなく“ソウル”そのものだった。それは自分に向けての言葉でもあり、何よりこの日いた観客たちに向けてもそうだった。
この夜、osageはツアーの終わりではなく、未来へのスタートラインへ立った。
<セットリスト>
1.世明けの唄
2.セトモノ
3.少年少女
4.自称音楽家
5.ジオメトリック
6.夜煩い
7.いたい
8.monologue
9.letter
10.オーバードライヴ
11.ごめんね
12.マイダイアリー
13.ウーロンハイと春に
14.あの頃の君によろしく

ワンマンライブ ”𝙛𝙧𝙤𝙢 𝙤𝙧𝙞𝙜𝙞𝙣”開催決定!
2026年2月から東名阪3都市にて
ワンマンライブ ”from origin”を開催します
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2/21(土) 大阪 Live House Pangea
2/22(日) 名古屋 CLUB ROCK’N’ROLL
3/1(日) 東京 shibuya eggman
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