島村楽器が試奏ロボット『マティモ』を開発

ギターの試奏のハードルを下げるロボット『マティモ』

島村楽器株式会社（以下、島村楽器）が、ギター試奏時の心理的なハードルを下げるロボット『マティモ』を、音・道具・風景のための発明とデザインを行うクリエイティブスタジオ「ペノテアスタジオ」の代表・中村 優生氏と共同で開発したと、12月5日に発表している。
　
島村楽器で働く従業員へのヒアリングによって「初心者の自分が弾いても大丈夫なのか？」や「緊張する」、「堂々と弾けない」といった不安を感じる客がいることが分かった。
　
そこでこれらの課題解決に向けて、ギターの試奏のハードルを下げるロボットを中村 優生氏とともにデザインやシステムの細部に至るまで、こだわり抜いて開発。
ギター試奏に対する不安の解消や、ハードルを下げられる試奏サポートのロボットが誕生した。
　

「マテリアルハーモニクス」という技術も採用

『マティモ』は、ギターの音を解析するソフトウェアや表情のプログラムなどを備えているほか、ペノテアスタジオが独自に研究する「マテリアルハーモニクス」という技術も採用。
スピーカーによる音の“再生”ではなく、人間や動物のような存在感のある物質的な音を奏でられ、誰かとのセッションのようなぬくもりが感じられる仕様となっている。
　
表情パネル（液晶パネル）下部のジャックにギターシールドを接続することで、幾つかのコードを表情パネルに表示するほか、弾けているかどうかを感知する機能も搭載。
同ロボットが奏でるリズムに合わせて演奏することもでき、ギターの試奏にハードルを感じている人にも、楽しい試奏体験を提供する。
　
現在は初心者向けの機能のみ搭載されているが、今後は中上級者向けのセッション機能も搭載される予定だ。
　
（画像はプレスリリースより）
　
　
▼外部リンク
　
島村楽器株式会社 プレスリリース
https://www.shimamura.co.jp/press/?p=8851