Column
座って快適にギターを弾くために!おすすめの椅子と選び方を紹介
2024.08.16
椅子に座ってギターを弾くときは、足にギターをのせてバランスをとるため疲労を感じたり腰痛に悩む人もいるでしょう。
長い時間でもストレスフリーでギターを弾けるように、おすすめの椅子や選び方を紹介します。
目次
ギターの演奏中のマイナートラブル
ギター演奏中のトラブルに弦の切れやシールドの断線などありますが、他にもマイナートラブルとして、椅子に座って演奏する際の腰痛を訴える人も少なくありません。
椅子のクッション性や高さが合っていないなどの要因で腰を痛めると、日常生活にも影響が出てしまいます。
また長時間の座位姿勢は、体に疲労を感じてくるでしょう。
疲労感がたまるとギターの演奏に集中できず、心地よいサウンドを奏でられなくなるかもしれません。
そのため、座ってギターを弾くときには、快適な椅子を使うことが非常に重要になってくるのです。
ギターを演奏しやすい椅子の選び方
ギターを演奏しやすい椅子を選ぶために、4つのポイントを解説します。
アームレストの有無
ギターを演奏するときは、アームレストの有無が大きく関わります。
アームレストがある椅子は、一般的には腕を休めるのに適していますが、ギターの演奏には向いていないかもしれません。
アームレストがあるとギターを弾くときに腕の動きが制限されるため、自由な演奏が難しくなるからです。
そのため、アームレストがないものを選ぶのがおすすめで、腕の動きもストレスフリーに演奏できます。
ただし、アームレスト付きの椅子でも、ひじ掛け部分を動かせるものであれば問題ありません。
跳ね上げ式や上下移動可能なアームレストなら、腕を自由に動かせるスペースを確保します。
キャスターの有無
椅子にキャスターが付いているかどうかは、ギター演奏の安定性に影響します。
キャスターがある椅子は移動がしやすく便利ですが、演奏中に椅子が動いてしまうかもしれません。
椅子の固定が不安定だと、演奏中の姿勢や集中力に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、ギターを弾くときにはキャスターのない固定脚の椅子を選ぶのがおすすめです。
キャスター付きの椅子でもロック機能があるものならば、演奏中の不安定さを解決できますね。
ギター演奏に集中できるように、安定する椅子を選ぶのが非常に重要です。
クッション性
椅子のクッション性は、長時間の演奏における快適さに直結する要素です。
適切なクッション性を持つ椅子は、体への負担を軽減して、疲労を和らげる効果があります。
しかし、椅子のクッションが柔らかすぎると姿勢が崩れやすくなったり、逆に硬すぎると長時間の使用でお尻や腰を痛めたり、体に支障をきたすかもしれません。
そのため、適度な硬さや弾力を兼ね備えたクッション性の椅子を選ぶことが重要なポイントです。
買ってから後悔しないように、店頭で実際に座ってみて、自分に合ったクッションを確認しましょう。
座面の高さ
座面の高さも、演奏のしやすさにおいて外せないポイントです。
座面が高すぎると足が床に着かずに安定感が失われますし、低すぎるとギターの位置が下がって腕や手首に余計な負担がかかります。
ギターを弾くときに理想的な座面の高さは、足の裏がしっかりと地面に着いて膝が90度に曲がる状態です。
35~45cmが目安で、自分の身長に合わせて適切な高さに調整しましょう。
調整が可能な椅子であれば、ギターの演奏スタイルや体調に応じて最適な高さへ簡単に変えられます。
背筋を伸ばして安定している状態で弾けるのが、ギターの演奏にふさわしい椅子です。
おすすめのギター用椅子3選
それでは、ストレスフリーにギターを弾くために、おすすめの椅子を4つ紹介します。
351 Seat/Stand Combo/Fender
Fenderの351 Seat/Stand Comboは、多機能な椅子です。
椅子とギタースタンドが一体化した、2WAY対応が嬉しいポイントです。
シート部分にパッディングが施されているため、長時間の演奏でも疲れにくく、演奏性に優れています。
フットレストが付いており、椅子に座って快適にギターの演奏を楽しめます。
Fenderのロゴが刺繍されている背もたれは、ティアドロップ型のギターピックに似ているデザインが特徴。
そして、ギタースタンドの支点部分は、エレキやアコギ、ベースを立てかけても問題ありません。
また、351 Seat/Stand Comboは折り畳みが可能です。
使わないときの収納やもち運びにも便利で、幅広いギタリストにおすすめです。
(画像引用元:Fender Musical Instruments Corporation)
カウンターチェア 150-SNCH008W/サンワダイレクト
サンワダイレクトのカウンターチェア 150-SNCH008Wは、ギターを弾くときだけでなく、日常生活にも便利な椅子です。
脚はキャスターと固定の2タイプがあるため、キャスターで室内を楽に移動したり固定脚で安定してギターを弾いたり、利用シーンに合わせて使い分けできます。
座面の高さは、レバー操作で54.5cm~67.5cmまで自由に調整可能です。
厚さ約3cmの座面にはウレタンが入っており、長時間の使用でも疲れにくいでしょう。
また、ひじ掛けがなくて腕を自由に動かせるため、ギターの演奏性に優れています。
カーブタイプの背もたれが付いており、深くまで座って背中を支えたり休憩でリラックスしたりもできます。
(画像引用元:サンワサプライ株式会社)
サリダCMチェア/ITOKI
ITOKIのサリダCMチェアは、大きな背もたれとアームレストで座り心地が魅力の椅子です。
アームレストは跳ね上げ式で、ギター演奏の際に腕を動かすためのスペースも確保できます。
背もたれの最下部は、ランバーサポートのカーブ形状で腰を支えます。
ヘッドレストは上下に約5cm動かせるため、リラックス用の椅子としても重宝するでしょう。
そして、座面の高さは約41cm~48.5cmまで、自分の体格に合わせて調整できます。
背面上部が通気性の良いメッシュ素材で、蒸れ防止も考えられています。
座面幅が広く設計されているサリダCMチェアは、ギター演奏や日常生活で、長い時間でも自由な姿勢で快適に利用できるおすすめの椅子です。
(画像引用元:株式会社イトーキ)
疲れにくいギター演奏の姿勢は?
最後に、1時間以上の練習でも疲れにくいギター演奏の姿勢を解説しましょう。
基本的な座り方
ギターを弾くときの基本的姿勢は、坐骨に体重を乗せることを意識します。
骨盤が立っている状態は体の負担を最小限に抑えられ、長時間の演奏でも疲れにくいでしょう。
正しい姿勢をキープしないと、骨盤や背骨が歪んでしまうかもしれません。
体への疲労を減らすため、椅子に深く腰掛けて背筋をまっすぐに伸ばすことが大切です。
右利きの方は右足を高さ10cm程度の台に乗せると体幹が安定し、ギターを支える手や腕に余計な負担をかけずに済みます。
股関節が安定する座り方は、両足を床にしっかりと着け、両膝をほぼ直角にして正面に向けた状態です。
そして、猫背にならないように、かっこいい姿勢でギターを弾きます。
座る場合のギターの弾き方
座ってギターを弾くときには、ギターの位置や角度を調整して演奏します。
まず、ギターのボディにあるくぼみを右足にしっかりとフィットさせることが重要です。
ギターのネック側を体と45度くらい前に出して構え、左手で弦を押さえやすいように持ちます。
ギターのネックを少し上向きに傾けると、手首や指の動きがスムーズになり、長時間弾いても疲れにくくなります。
練習に集中しすぎてネックが下がったり、弦を見やすくするためにギターを寝かしたりしないように注意してください。
椅子に座って弾くときは、右足を組んで左足の上に乗せてギターを構えるのもおすすめです。
ギターを弾きやすい持ち方は、「ギターの持ち方完全ガイド!弾きやすい姿勢や高さのポイント解説」で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
まとめ
今回は、ストレスフリーでギターを弾くために、おすすめの椅子や選び方を解説しました。
演奏のしやすさを軸に、快適な椅子を選びましょう。