2024.05.01
初心者がギターを購入して、最初につまずくポイントはギターの持ち方かもしれません。
「なんかしっくりこない」「どんな構え方が弾きやすいかわからない」などと悩んでいるでしょう。
ギターには、安定させて弾くための持ち方があります。
今回は、座る姿勢と立ち姿勢でギターの持ち方を解説します。
ギターの持ち方によって、弾きやすさや奏でる音などが変わります。
「この持ち方が正解」はありませんが、ギターの高さや手の位置などが重要です。
ギターを弾くときに基本の持ち方がわからないと、以下のような問題が起こります。
他にも、不自然なギターの弾き方で肩や腕を痛めてしまう可能性もあるでしょう。
ギターを安定させ、体に無理な負担をかけずに弾くためには、ギターの持ち方が非常に重要です。
基本の持ち方で弾くことで、ギターのレベルアップが早いともいわれています。
右利きの場合、左手でギターのネックを握り右手でピックを持ってギターを弾きます。
ギターの弦は通常6本あり、一番太い6弦を上に構えるのが基本。
ギターを真横に持つのではなく、左手側のネックを少し前に出します。
体とギターの角度が45度くらいが目安です。
アコースティックギターもエレキギターも基本の構え方は変わりません。
そして、弦を押さえる左手の握り方も重要です。
手首をまっすぐにし、ネックに対して垂直になるように握ります。
持ち方や握り方だけでも、ギターの弾きやすさは大きく変わるはずです。
ギターを弾くときには、弦を弾くピックの持ち方も重要です。
ピックを正しく持てないと、きれいな音を出せません。
ピックの持ち方を変えることで「弾けなかったコードが弾けるようになった」「軽やかな音を出せるようになった」などと感じることもあるのです。
ピックの基本の持ち方は3つの手順です。
ピックを持つときに、優しい力だとソフトな音で、強い力で持つと硬い音が出ます。
基本はピックを軽く握り、力を入れ過ぎないようにしましょう。
ギターを弾くときは、まずは座っての演奏が多いでしょう。
自宅での練習はもちろん、弾き語りライブでは椅子に座ったりあぐらをかいたりして演奏します。
また、椅子がない場合にはあぐらをかいて弾くのが一般的でしょう。
それぞれの姿勢における、ギターの持ち方を解説します。
椅子に座って弾くときは、ギターのボディ部分にあるくぼみを右足の上に乗せます。
多くのギターはひょうたん型のため、足にフィットしやすい構造です。
ギターは足に対して、垂直方向で乗せます。
弦が見やすいからといって、ギターを寝かせてはいけません。
座る姿勢は、両足が開いてガニ股にならないように注意してください。
膝が体の正面を向く中間位だと、股関節が安定します。
また、右足を左足に乗せて足を組んだ姿勢は、ギターを安定させられる持ち方です。
ギターの高さが上がるため、弦を見やすくて弾きやすいですね。
椅子がなくて床に座ってギターを弾くときは、あぐらをかくのがおすすめ。
正座は足への負担が大きく、三角座りはギターの位置が安定しないからです。
そのため、路上や海などの屋外でギターを弾くときは、あぐらでの演奏が多く見られます。
あぐらをかくことで、右足の上にギターを乗せられます。
しかし、ギターネックを持った左手が下がらないように注意してください。
ギターのヘッドが下に傾いていると、手首の向きが不自然で、無理して弦を押さえる状態になります。
あぐらのときには、猫背になっていないかも意識しましょう。
当たり前ですが、立ってギターを弾くシーンもあります。
ロックやヘヴィメタルなどの曲で立ち姿勢で演奏する姿を見たことがありますよね。
立ち姿勢でギターを弾くときには、ストラップを用意しましょう。
ストラップは肩に掛けて、ギターの高さを安定させるアイテムです。
ストラップの長さを調整して、下腹あたりにギターのボディがある高さがおすすめ。
ネックを握る左手や弦を弾く右手にストレスが少なく、見栄えも問題ないでしょう。
ギターの高さが上過ぎると弦を押さえたり弾いたりするのが窮屈で、逆に下過ぎると弦が遠くて弾きにくくなります。
ギターの中心が右の骨盤あたりにある位置が、適切な高さといわれています。
そして、ネック側がボディよりも上向きになる角度で構えましょう。
ギターの高さはストラップの長さで簡単に変えられます。
まずは基本の高さで、ギターの演奏に慣れていくといいでしょう。
ここまで、右利きの場合のギターの持ち方を考えてきました。
しかし、左利きの方もギターを弾きたいですね。
ここからは、左利きの目線でギターの持ち方を解説します。
日常生活において左手で文字を書いたりお箸を持ったりしていると、ギターも左手をメインに弾きたいですね。
しかし、例えばピアノは利き手に関係のない楽器です。ギターも最初から「左手で弦を押さえて、右手で弾く」ということに慣れてしまえば、右利き用ギターでも問題なく弾けるかもしれません。
左利きとしてギターを弾くために、右利き用のギターを逆さまにして持つのも一つの方法。
ギターの向きを逆さまにすることで、右手で弦を押さえて利き手の左手で弦を弾けます。
しかし、弦の位置が通常とは逆であるため、慣れるまで違和感が生まれるかもしれません。
右利き用のギターを正常に構えると、一番太い6弦が上。
これを逆さまに持つと6弦が一番下にあるため、コード譜と一致しませんね。
一つの手段として、考えてみてくださいね。
左利きの方がストレスなくギターを弾くためには、左利き用を購入するのがおすすめ。
ところが、左利き用のギターは多く販売されていません。
ギターの種類が少なくて、選択肢が限られているのがデメリットです。
ただ、左利きプレイヤーは「天才」「かっこいい」などのイメージがあります。
ビートルズのポール・マッカートニーや、伝説のギタリストと称されるジミ・ヘンドリックスなど左利きの有名アーティストが功績を残している影響です。
左利き用のギターを持っているとそれだけで目立てるチャンスですね!
今回は、初心者がつまずきやすい、ギターの持ち方を解説しました。
真横に構えるのではなくネック側を少し前に出したり、ヘッドを下に傾けないようにしたりなど、重要なポイントがあります。
基本を押さえて、弾きやすい持ち方でギターを演奏しましょう。