<DigOut 連載vol.18>注目のアーティスト紹介コラムーー「OddRe:」

<DigOut 連載vol.18>注目のアーティスト紹介コラムーー「OddRe:」

2025.12.15

DigOut連載とはー?

数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!

Curated by 遊津場

(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)

OddRe:

もし邦ロック界にプロ野球のように新人王があるなら、2025年はこのバンドでしょう。4月に#00が始まって以降、徐々にその正体と音楽がバレていき、6月に初ライブとサブスクデビューを果たす頃には異例の注目度。

勢いのままSUMMER SONICへの出演が決まり、その後公開された初MV『FEVER TIME』は現在38万回再生を超えるまで伸びました。

サマソニ後の初大阪も当然沸かして、10月のMINAMI WHEELでは即入場規制。そして年末にはRADIO CRAZYの出演も決定しました。そして11月26日に初EP『THE GOLDEN PROTOTYPE.』をリリースし、2月5日にはSHIBUYA WWW Xにて「OddRe: showcase LIVE“TAPE:C-46”」を開催することを発表しています。

何ですか、このスタートダッシュは。現代のコンテンツ消費スピードさえも嘲笑うスピード感。業界人も褒めまくってますが、絶対あなた達も追いついてないでしょう。冷笑したい質の悪いリスナーが冷える隙も、話題にお零れもらいたいだけの大人が肩に手をかける隙も与えずに熱く踊り狂ってるバンドというイメージです。結局そういう周りがバンドの勢いを緩めさせるんだと改めて分かりました。

EPには『FEVER TIME』や『東京ゴッドストリートボーイズ』のような、きっと世界のトレンドも取り入れているんだろうなと思わせる令和的J-POPのダンスサウンドを、世間に対して鋭角に、遊びも見せる自由なアウトサイダー感が溢れる歌詞と合わせます。

このバランス感が面白い。そこに『ai my  me』の心の芯を突く本音のナンバーもあるのが嫌いになれない。〈ここで踊ってくんだずっと〉って歌うのはズルいよ。SOI ANFIVER(Gt)はクオリティの高いサウンドを生み出しますが、19歳のボーカル・AirAの等身大もしっかり出ていて、そこは良い意味で1年目のインディーズバンドだと思いました。

あぁこれで僕もお零れもらい大人の仲間入りかぁと思ってしまいました。しかしこういうバンドで大事なのは「もう今から聴き出すのは遅いかなぁ」と思わせないことです。

今から聴き始めても全然新規です。逆にここからさらにOddRe:を大きく育てるのは、今OddRe:に気付いているリスナーがウェルカムな姿勢を見せることだと思います。2年目のジンクスなんて踊り飛ばせ。2026年はOddRe:とファンがより強固になる年にしましょう。あ、うるさい、分かってる?ごめんないちゃいねぇ。

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