初心者脱却へ!Dコードの構造から押さえ方まで解説

2025.02.04

「弾きたい曲にDコードがよく出るけれど、きれいに弾けない」「Dコードの1弦が鳴らない」などと悩んでいるあなたへ、今回はDコードの構造から押さえ方まで丁寧に解説します。

隣の弦にまで指が当たってしまったりきれいにミュートできなかったり、Dコードの攻略には難点もあります。

Dコードはさまざまな曲に使われるコードの一つで、Dコードを習得すれば初心者から脱却できるでしょう。
弾きたい曲をきれいに演奏するために、こちらの記事で紹介する押さえ方のポイントやコツを参考にしてみてください。

Dコードについて知ろう

Dコードを正しく習得するため、まずは基本構造や注意点を理解しましょう。

コードの基本構造

コードには決められた押さえ方はありませんが、Dコードのおすすめは以下の指の配置です。

■基本の押さえる指と音
D(レ)2弦3フレットを薬指
F#(ファ#)1弦2フレットを中指
A(ラ)3弦2フレットを人差し指

4弦は開放弦(なにも押さえずに弾く)で、5弦と6弦はミュートにします。

4つの音によるDコードは、きらびやかなサウンドが特徴です。
1弦から3弦で半音や全音を動かすだけで、さまざまなコードのバリエーションを生み出せます。

そのため、Dコードの基本を習得すれば、ギターレベルが上がっていくでしょう。

初心者にとっての難易度

DコードはAコードやEコードなどのように、複数の弦を近いポジションで押さえることが演奏を難しくさせていますね。

2弦3フレットを押さえる薬指が隣の弦に当たって、1弦の音を濁らせてしまうかもしれません。

そこで、初心者にとっての難点を解決するポイントは3つです。

■薬指を立てる
■フレットの近くを押さえる
■弦に対して斜めで握る

弦を押さえるときは、フレットの近くで指を立てるのが上手く弾けるコツです。

より軽い力で押さえられ、演奏しやすく感じるでしょう。

指が寝ている状態では隣接する弦に触れてしまうため、指板と垂直にして押さえます。


薬指が1弦に当たるのを防ぐには、弦に対して少し斜めの角度で握りましょう。

Dコードの押さえ方

Dコードといっても、複数の押さえ方があります。

今回は、基本とされるローコードと第一転回形4弦ルートの押さえ方をピックアップしました。

基本の押さえ方 ローコード

ローコードは開放弦を含んで低い位置(ギターのネック側)で押さえ、オープンコードとも呼ばれます。

Dコードの基本構造で紹介した押さえ方で、4弦が開放弦ですね。

なにも押さえずに弾くだけの弦があるため、負担が少なく押さえやすいでしょう。

ローコードの練習時には、1弦から4弦までの音がきちんと鳴るかを確認します。

押さえるべき弦は確実に押さえつつ、開放弦には触れないように注意が必要です。

覚えやすい押さえ方 第一転回形(4弦ルート)

Dコードのさまざまな形のなかでも、使う指は2本の押さえ方です。

■押さえ方
4弦と5弦12フレットを人差し指
6弦14フレットを薬指
1弦2弦3弦はミュート

4弦と5弦はセーハという、1本の指で複数の弦を押さえなくてはいけません。

ギターを構えて下にある1弦2弦3弦をミュートにするときは、指の腹を軽く触れさせるのがおすすめです。

セーハや高音弦のミュートで難しく感じるかもしれませんが、プレイスタイルの幅を広げるために、ローコードのステップアップとして覚えましょう。

また、曲を弾くなかで、前後のコード進行からローコードよりもセーハを使った形がスムーズに押さえられる場合もあります。

押さえる際のコツ・フォーム

きれいな音でコードを弾くために、正しいフォームを身に付けることが重要です。

Dコードを押さえる際の簡単なコツを紹介します。

指を開く

隣接する弦に干渉しないよう、指を開いて押さえましょう。

D以外のコードでも指を柔軟に動かすには、クロマチック練習がおすすめです。

■クロマチック練習で使う指
1フレット人差し指
2フレット中指
3フレット薬指
4フレット小指

クロマチック練習は、1フレットから4フレットまでを6弦から1弦まで順に弾き、逆順の4フレットから1フレットで1弦から6弦に戻ります。

この流れを2フレットから5フレットや、3フレットから6フレットのように、1フレットずつずらして小指が12フレットまで続けます。

無理に指を開こうとせず、手首をリラックスさせて押さえるのがポイントです。
慣れるまではゆっくりでも正確に弾いていくことで、柔軟に指を動かせるようになるでしょう。

親指を5、6弦にかけてミュートする

Dコードは、5弦と6弦の音は鳴らしません。

ミュート(弦を鳴らさない)の方法は複数ありますが、ギターを構えて上にある2本の弦をミュートさせるときは親指で軽く触れるのがおすすめです。

しかし、ミュートにするため、押さえすぎには注意してください。

また、6弦には親指が届いても5弦のミュートが難しい場合、5弦は開放弦で鳴らしてもDコードの音には大きく影響はしないでしょう。

6弦は確実にミュートにして、押さえるべき1弦から3弦を正確に鳴らすことが重要です。

AコードやCコードなども6弦をミュートにする必要があるため、Dコードのように親指を軽く使ってミュートのコツをつかみましょう。

まとめ

■Dコードはさまざまな派生があるため、ギターのステップアップに重要
■コード進行によっては、押さえ方を変える場合もある
■Dコードの5弦と6弦のミュートは、親指を軽く触れさせるのがおすすめ

紹介した押さえ方のコツを参考にして、きれいなDコードで楽しく演奏しましょう。