<ライブレポート>Cloudy3ヶ月連続自主企画『Silver lining』

<ライブレポート>Cloudy3ヶ月連続自主企画『Silver lining』

2025.02.24

2025年2月8日(土)、下北沢 LIVEHOLICにてCloudyが3ヶ月連続で自主企画する『Silver lining』の第2回目が開催された。

2025年1月25日(土)に同じ下北沢 LIVEHOLICにて開催された第1回に引き続き、今回のチケットもSoldOutとなる人気ぶりだ。

今回の対バン相手は、洗練されたクールさとアツさが共存する正統派ギターロックバンドGum-9と、爆発力のあるステージングで注目を増しているMOCKENだ。

DigOut編集部は、結成から1年半余りながら国や世代を超えSNSやライブハウスで支持を集めているCloudyたちの熱く盛り上がった1日をレポートする。

トップバッターは下北沢 LIVEHOLICをホームに活動するGum-9

下北の若手シーンを現在進行形で切り開いている4人組ギターロックバンドGum-9。

宮本龍人(Vo/Gt)が「夜鷹ー!!!」と叫び、ライブの始まりを会場中に知らせた。

・繊細さの中に美しさと力強さを兼ね備えるGum-9

1曲目を飾ったのは『夜鷹』

アップテンポで力強いサウンドと想い溢れる宮本の歌声に会場は一気に引き込まれ、彼らの時間が始まった。

2曲目の『パウダーブルー』でも勢いは止めることなく、高橋悠司(Gt)の奏でるギターの快音が身体を通り抜ける。疾走感のあるサウンドとは裏腹に”思い出達がまだ悲しさを連れてくるんだ”という歌詞に繊細さや甘酸っぱさが滲む。

3曲目に披露した『ラストガール』では、宮本が「そろそろみなさんのお声が聞きたいんですけどよろしいでしょうか!」と煽り、フロアの掛け声と一体になって歌うライブパフォーマンスに会場が揺れた。

7曲目では彼らの代表曲でもある『スイセンノウ』を披露。

“私の愛は不変”という花言葉を持つ『スイセンノウ』のように美しく儚い歌声そして、力強さを感じるギターソロに耳を奪われる。

心地の良い余韻を残し『Imada Karen』を歌い上げステージを降りた。

1. 夜鷹

2. パウダーブルー

3. ラストガール

4. エマ

5. オスマンサス

6. ポインセチア

7. スイセンノウ

8. Imada Karen

Gum-9公式HP:https://gum-9.com

圧倒的なステージング力を遺憾なく発揮したMOCKEN

2組目に登場したのは、ギタ―ロックにオルタナティブな要素が入り混じる楽曲と、見る人の心を掴む高いパフォーマンス力でライブハウスを中心に人気沸騰中のMOCKEN。

そんな彼らの爆発力を今回我々は身をもって受け止めることとなった。

・再会の約束を果たし続けるバンドMOCKEN

「越谷のMOCKENです!今日は最後までよろしく!」と告げ1曲目の『彗星』がスタート。

2曲目の『ヘッドフォン・ガール』では1度聴いたら頭から離れない中毒性あるキャッチーなフレーズに魅了されるとともに会場の熱気も確実に上がっていくのを感じる。曲間を見事に利用したステージングには、釘付けとなった。

永野元大(Vo/Gt)は「まじ最高!出会ってくれてありがとうね。はじめましての人たちは、出会っちゃったね」と出会いに感謝を述べ、3曲目の『茜』を披露。

演奏後にも重ねて「ライブで俺たちがやりたい事は、今日出会ってくれた人、何年も前に出会ってくれた人、これから出会う人との再会の約束を果たし続ける事」と語り、4曲目のラブソング『かわいいひと』へと続いた。

MC中に、Gum-9の宮本龍人(Vo/Gt)がステージ上に忘れた水を口にし「僕は潔癖症ではないので龍人が忘れた水も全然飲みます(笑)そんなバンドです!」と言い、観客の笑いを誘った。

ハートフルでパワフルなライブを楽しむ観客の表情を目に焼き付けるように、8曲目には『remind』を披露した。

9曲目『まほろば』のイントロで永野は「再会は何度あってもいいんだぜ」と観客に放ち、歌詞である”最低限の幸せは確かに此処にあったんだ”と、ステージ上を指差す。

彼らの幸せは、会場に足を運んだ観客と共に作り上げる再会のステージだ、ということを我々に再度、認識させてくれた。

最後はMOCKENの代表曲でもある『夢で逢えたら』を会場もこぶしを上げ一体となり歌い上げライブを締めた。

1.彗星

2.ヘッドフォン・ガール

3.茜

4.かわいいひと

5.Hug me like this

6.Over fall

7.海の向こうには

8.remind

9.まほろば

10.夢で逢えたら

MOCKENm公式HP:https://mocken-band.com/

『Silver lining』の真骨頂Cloudyと共に歩む夢

トリを飾ったのは今回のイベント『Silver lining』を主催するCloudy。

小柴タケト(Vo/Gt)が、”人生をかけてバンドを組みたい”と願い集まったメンバーで構成されており、メッセージ性の強い歌詞や魂がこもった熱い楽曲が特徴的だ。

小柴の歌声は、彼が世界で1番大好きなバンドであると語る「THE BLUE HEARTS」を彷彿とさせる野生味のあるストレートさが魅力だ。

・積み重ねた先にあるCloudyの夢

彼らの本気は1曲目の『セプテンバーナイン』からすぐに体感することができた。

小柴が放つ言葉はどれも力強く、2曲目に披露した『優しさを失くした』はYouTubeで既に36万回再生されているCloudyの代表曲の1つだ。(2025年2月現在)

特に印象的だったのが守屋浩次(Ba)の作り出すベースの歪みと、千手碧(Gt)が奏でるギターの快音のシンクロから垣間見る技術力の高さだ。

MCでは、小柴の夢でもありCloudyの夢でもある武道館に立つことを我々に話してくれた。「僕らの音楽を愛してくれている人で埋まっている武道館の景色を見てみたい。僕の走馬灯にその景色が欲しいんです」と底知れない音楽活動の原動力について語った。

続けて「僕は、誇れることが多いわけではないけれど、唯一胸を張って誇れることは、Cloudyというバンドを積み上げてきたこと。その事実は胸を張って誇れます」「夢はまだまだ遥か先ですが、これからも少しづつ積み上げてまいります」とどんな逆境の中でも夢に向かって走り続けることを約束してくれた。

5曲目には2月22日(土)にリリース予定の最新曲『安い映画』を披露。

「ストレートな思いを伝えるのは苦手だけど、僕なりの精一杯のラブソングです」という前置きが嘘かのようにソウルフルな彼の言葉に胸が熱くなる至極の1曲だった。

「ラストスパートいこうぜ!」と会場に呼びかけ、10曲目には『命を燃やしている』を披露。

”本気を超えた真剣にこそ 滾る命が宿る”や、”狂気の先にある 感動に用がある”という歌詞には、彼らが命を燃やしながら人生を懸けて目指している武道館への意気込みの証明なのではないか、そんなことを考えさせられた。

その後、Cloudy結成初期の曲でもあり代表曲でもある『日々』に続き『高鳴り』が披露されると会場はかつて感じたことのないような高揚感と熱気で包まれていた。

熱が冷めないまま、3時間近く続いた『Silver lining』は最高のライブとして幕を閉じた。

1.セプテンバーナイン

2.優しさを失くした

3.さめない夢

4.この向こう

5.安い映画

6.おぼろげ

7.よどんだ生活の中で

8.バンドマンと金髪女

9.続き

10.命を燃やしている

11.日々

12.高鳴り

Cloudy公式HP:https://cloudy.ryzm.jp/

第3回:Cloudy3ヶ月連続自主企画『Silver lining』チケット販売中

2025年3月23日(日) 

OPEN 16:00 / START 16:30 予定

会場:下北沢LIVEHOLIC & ろくでもない夜(2会場開催)

出演者

Cloudy 

FUNNY THINK redmarker 4Roses からあげ弁当

and more

【チケット代】

前売り¥3,000 / 当日¥3,500(D別)

一般発売

1月24日20時〜

https://t.livepocket.jp/e/cloudy250323

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DigOut編集部
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