2024.12.03
2024年11月15日(金)渋谷CLUB QUATTROにてGOHOBI ONEMAN LIVE 「ゴホウビクアトロ全部のせ!」が開催された。
2024年にはいってからは『ブラウス』『MAKUAKE』『つまりは』など特にアニメのタイアップで『ゴホウビ』の楽曲を耳にすることが増えた。
そんなゴホウビの今を感じることができる楽曲群に加え、同時にバンドがこれまで積み重ねてきた歴史を感じるようなセットリストで披露された。
QUATTROというライブハウスの名前にちなんで、CDジャケットやアーティスト写真などで ”クアトロピザ” を連想させる遊び心がゴホウビらしさといえる。
ステージが暗転すると、フロア横のスクリーンにオープニング映像が映し出される。
“ライブハウスに『PIZZAゴホウビ』をデリバリーする” というストーリーで、ハッピーな時間を約束してくれるような安心感とライブ前のワクワク感がリスナーを自然と笑顔にさせる。
1曲目は『NO RAIN, NO RAINBOW』
スージー(Vo/Key)とcody(Vo/Gt)の歌声に終始目と耳を奪われたような感覚になり、2人のハーモニー、すっと耳にはいってくるバンドのアンサンブルがワンマンライブの始まりに相応しく会場の熱気も高まる。
3曲目は『なんぼのもんじゃい』
サビになるとメンバーは手を左右に振るワイパーを煽り、客席が応えたかと思えば「なんぼのもんじゃい」とコールアンドレスポンスが響き渡る。
熱量が下がらないまま楽曲が続き、ステージと客席が1つになる景色が出来上がっていた。
MCではcody(Vo/Gt)が中心となって来場しているリスナーに感謝を述べた。
『GOHOBI QUATTRO -sweet-』『GOHOBI QUATTRO -spicy-』とQUATTROと関連性のある2枚のEPをリリース。そしてワンマンライブのタイトル「ゴホウビクアトロ全部のせ!」というワンマンライブに至るまでの1年間のストーリーを改めて辿っていった。
cody(Vo/Gt)のこの一言は観客1人1人と向き合って活動していたからこその言葉なのだろう。会場も大きな安心感に包まれたように感じた。
そんなQUATTROに集まったリスナー1人1人に向けて『ゴホウビ』のワンマンライブは続いていく。
4曲目は『一糸まとわぬアイを見せてよ』
『一糸まとわぬアイを見せてよ』はライブの中でも特に記憶に残っている曲だ。ポップな曲調とカラフルな照明に照らされるメンバー4人の生き生きとした姿に観客からも笑みが溢れる。
7曲目の『パフェの歌』では、むんちゃ(Dr/Cho)がソロで登場。
SNSでアップされていたパフェ愛が強すぎてできた曲というのはファンの間では有名だ。8曲目にはTVアニメ『結婚するって、本当ですか』のエンディングテーマ『つまりは』をアコースティック形式で披露し、フロアを沸かせた。
10曲目はTVアニメ『疑似ハーレム』オープニングテーマの『ブラウス』が演奏される。
「盛り上がっていくで!」とスージー(Vo/Key)が客席を煽る。男女ヴォーカルの入れ替わりサビに重なるハーモニーがたまらない。客席のクラップがステージを煽り、後半に向かうにつれて『ゴホウビ』のメンバーが鳴らす音圧や歌声の迫力が増していく。会場はメンバーとリスナーの熱気がぶつかり合っていた。
12曲目には『ラムネ』を演奏すると、サビでステージと客席が一体となって右へ左に手を振りあげ、楽曲を盛り上げる。
コールアンドレスポンスの掛け合いを繰り返しフロアのボルテージを上げ、13曲目『ジャンクミュージック』を披露する。自然とジャンプしてしまうようなアップテンポな楽曲にタオルを振り回しながら、曲前に掛け合ったコールアンドレスポンスを全員で歌う。
ステージと客席の一体感が圧巻で、自分も曲の一部になったかのような感覚だった。
MCでは スージー(Vo/Key)が「悔しいことがたくさんあったからこそ、今日凄い楽しい時間を過ごせた」と1年間を振り返る。
「嫌なことがあってもどうか途中で見捨てないで欲しい。あなたを全部歌にして素敵な人だと伝えます。何度も何度も笑うまで伝えます。だからこれからもゴホウビについてきてください」と客席に伝え、大きな拍手が沸いた。
「いや、違うな。これからも私たちと一緒に歩いて行ってください」と伝え直す。
さらに大きな拍手がライブハウスを包み込み、温かい空気のなか最後に『呼吸』を演奏し、ステージをあとにした。
アンコール後には、今までサポートで『ゴホウビ』を支えていた山崎裕也(Gt)が正式に加入することが決まった。MCの中でcody(Vo/Gt)が「もうゴホウビ入ってよ」と伝えると、客席から歓声が沸く。
ただのサポートギタリストではなく、苦楽を共にしたエピソードがメンバー達や山崎本人からも語られる。「やれたらいいなとずっと思ってました」と相思相愛の形で正式に加入することが決まり、観客の歓声と拍手が鳴り響いた。
個人的に印象的だったのが、突発的な提案だったのか山崎裕也(Gt)が「大人の人達も大丈夫ですか?」と運営陣に向けて確認をとると、食い気味に運営側から拍手で返答があったことだ。メンバーはもちろんのこと、サポートや運営など隔たりなく『ゴホウビ』というチームとして活動していたのだろうと感じた。
正式に5人組となった『ゴホウビ』は最後に『ゴキゲンなLOVER』で締めくくり、大勢の観客の拍手のなかで渋谷CLUB QUATTROのワンマンライブを締め括った。
今回の『ゴホウビ』ライブは、ステージと客席の一体感が素晴らしく、決して客席を置いてけぼりにせず等身大で届け、リスナーも等身大に答えるまさに一緒に歩いているようなライブだった。
バンドの迫力はもちろんだが、どこかミュージカルやブロードウェイのようなテイストを感じさせる。改めて『ゴホウビ』の唯一無二な楽曲とライブの良さを感じた。1度足を運べば虜になることは必須なのだ。
これから新体制となり、さらにパワーアップしていくであろう『ゴホウビ』をぜひチェックしてみてほしい。
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