2026.07.08
6月27日、4人組ガールズバンド・Faulieu.がMajor 1st TOUR“MiX”大阪編がOSAKA MUSEにて行われた。
彼女達は4月8日にメジャー1st ALBUM『MiX』を発売しワンマンツアーを敢行。PHASE01が全国7ヶ所を巡り、PHASE02は台北公演、PHASE03はLIQUIDROOMでのバンド最大規模のワンマンライブとなっている。
今回はPHASE01の最終公演となるOSAKA MUSEの模様をお届けする。

ステージの幕が開き、フロアがSEに合わせてクラップで出迎える中、メンバーが登場。ハンドマイクのCanaco(Vo/Gt)が伸びやかに一節を歌った後「MiXツアー大阪、楽しんでこー!」叫んで『蒼い春』からライブスタート。このライブの前日にTV番組「バズリズム02」でも演奏された力強く背中を押すナンバーに、フロアも負けじと力強くハンズアップにクラップ、声を出して全力で楽しむ。続く『YOLO‼︎‼︎』でも、Mimori(Dr)の「1、2、3、ジャンプ!」の掛け声や、Kaho(Gt)のギターソロ、Ayano(Ba)の躍動感のあるステージングによって、「大丈夫、君は1人じゃない」というポジティブな推進力は加速していった。
「間違いなく今日は楽しい!」と思わせる最高の船出を切ると「改めてMiXツアーへようこそ!Faulieu.でーす!大阪楽しんでんの⁉︎」とCanacoが挨拶。「開催できてよかった…」と前日までの台風予報を乗り越えての開催に安堵も。PHASE01最終公演ということで、Canacoが3人に気合いを聞くと、3人とも「最高の忘れられない思い出を作っていきましょう!」と、思いは一緒。Canacoも「みんなの思いも既に1つだったと思います。台風だけじゃなく地震もあったし、不安を抱える人もいたと思うんですけど、私たちの音楽で少しでも心のワクワク、キラキラみたいなものを感じてもらえるような1日をみんなと作れたらと思います!」と宣言し、「OSAKA MUSEの可愛さチェック!」とTVアニメ 『カナン様はあくまでチョロい』の主題歌『初恋モーメント』でSHOW TIME再開。Canacoも可愛い声色やジェスチャーを使って会場を虜にし、お客さんは両手を右に左に上げて全力で楽しんだ。それをお立ち台で演奏しながら見るAyanoも当然楽しそう。<一度きりの人生 巡り逢えた この奇跡 抱きしめてたい>という歌詞は、ライブという現場では更なる意味を持って響いていた。


続いてAyanoが「タオル回すよー!」と言って始めた『CANDY POP』でも甘くてキューティーな世界が広がる。Canacoもキャンディーをフロアに投げ入れていた。ただその演奏はキャンディーのカリッとした硬さや割れた時に溢れ出てくる芳醇な味わいも表現しているように聴こえ、プレイヤー力の高さも存分に弾けていたように感じた。「恋する乙女の夢物語」という『Dream game』は、またサウンドの感触が変わる。ボーカルにもオートチューンがかかり、そのキラキラサウンドは少し次元や重力感も変えていて、ポップなボカロ曲にも聴こえた。KahoとAyanoも立ち位置を変えるなど自由に楽しみ、フロアもサイドステップやワイパーと新しいアクションで応えた。
「今回のアルバムは二面性をテーマに制作したのですが、今聴いていただいた曲はスイートな曲達でしたー」とCanacoが説明しMCへ。「将来、ライブでのトーク時間が長くなる」というKahoの心配が分かるくらい次々と話題を和気藹々と繰り出していた。Mimoriは途中寄ったSAから連れて来た幽霊をCanacoのホテルの部屋に置いてきたらしい。
そんなMC明けからは8曲ノンストップ。さっきまではガールズトークが止まらなかった彼女達が、全てスムーズに、タフな繋ぎでカッコよく曲を止まらせないんだから、改めてこのバンドも一面では計り知れない。Canacoがギターを掻き鳴らす曲も増え、その分力強さも増す。そしてその流れにはストーリー性もあって、『薔薇』〜『秘密ノ美学』の流れは少女が出会いと別れを繰り返して、その愛の魔力に惑いながらも大人になっていく情景がしっかり浮かぶ。『さよなら』と『愛煩い』での<さよなら>では、同じ言葉でも意味合いが大きく変わっているのがよく伝わったし、凛と洗練された世界観も、危険なくらい色気のある世界観も巧みに表現していた。そういった過程を経ての代表曲『下の名前で呼ばないで』のメッセージ性はより強く響き、彼女達が届けたく思っている“強がり女子”の、時が経っても変わらぬ本音を地球上で誰よりも代弁しているようだった。


このリレーの後半は「さぁ、まだまだOSAKA MUSE楽しんでいこうぜ。クラップクラップ!」と始めた『LOOP』のテクニカルさで音の螺旋に抜け出せなくしてから『Check mate‼︎』をリズミカルに1人1人に炸裂させて、最後は『85』でその場にいる全員を骨の髄まで踊らせた。Canacoはそれを見て「最高だぜ!忠犬ハチ公共ー!」褒めた。
一気に熱気も高まり、最後のMC。Canacoは「あっという間のツアーの2ヶ月間で、皆様のおかげで『MiX』の曲が育ちました」と感謝。活動する中で大阪との縁もどんどん深まっていることにも感謝を伝えた後「気付けば長い旅になってきました。昨日のバズリズムでメジャーになった感がある!とも思ったんですけど、今のアミューズに所属する前からずっとずっとバンドをやっていました」と振り返り、かけがえのないメンバーや支えてくれるチーム、そして受け取ってくれるあなたとの出会いに感謝する。ギターを弾きながら話すCanacoの姿は、そうして話さないと泣いてしまうけど、アーティストとしてその姿は見せないという誰よりも“強がり”な一面を見た気がした。「いつ終わるか分からない儚い命なんですけど、できるだけ長く、あなたが必要としてくれる限り、音楽を奏で続けたいと思っています。これまで歩んできた道のりが間違いじゃないと自信を持って今の私が言えるのは、あなたがどんな時も支えてくれたから。そんな幸せを感じている今の私から悩んでいた頃の私へ」と『Voyage』を演奏。最初はCanacoだけを照らしていた照明は徐々にメンバーを照らし出し、最後はフロアの多くの拳を照らす。これが答えという景色を前に「私たちの旅は、あなた達の旅は、まだ始まったばかりだー!」と叫んだ。続く『聲』も合わせて、未来を開く光のパワーを最大限放出した後は、アルバムの最後も飾るバラード『For you』を演奏。そのストリングスの壮大さは進化したメジャー感もあったが、これからも大切なあなたと共に目を合わせながら歌っていくというロックバンドとしての強い意志も感じるエンディングだった。

アンコールに応えた彼女達は、自身のグッズTシャツに着替えて再登場。賑やかな物販紹介中には、アンコールに革命を起こしたいと話すMimori、グッズTシャツをパジャマにしているAyano、マネージャーのポーチ(グッズ)を勝手に拝借し中身を見て体調を心配するKaho、そんな3人を回していくCanacoなど、それぞれのキャラクターが出ていた。
その後、ラブリーなPOPナンバー『ラブレター』でアンコールスタート。お客さんも両手をピースにして「イエイイエイ!」と叫ぶなど、思わずスキップしたくなるような最高にピースフルな空間を作り、Kahoもフロアへ「25000点!」と規格外の点数を出した(ミスをフォローしてくれたから)。
そんなフロアへPHASE02、03の話も。「PHASE03のLIQUIDROOMは集大成になると思うので、あなた達1つ1つの力が必要になります。絶対後悔させないので、どうぞよろしくお願いします!」と伝え「25000点の大阪、まだまだ一緒に歌ってくれますかー!」と叫んで『紡ぐ』を鳴らす。1つ1つ繋ぐことを大切にする彼女達らしい<ありがとう>と<愛しているよ>を真っ直ぐ伝えるラブソングだった。そして最後はMimoriも立ち上がってメンバー全員が全体を見回しながら『SPICA』を届ける。この星空ナンバーを、シンガロングもクラップもライブ序盤と変わらないままの強さで輝き弾むOSAKA MUSE。その光は彼女達とまた会うその日まで、ずっと心を温め続けるだろう。

文章:遊津場
【セットリスト】
1.蒼い春
2.YOLO!!‼︎
3.初恋モーメント
4.CANDY POP
5.Dream game
6.薔薇
7.さよなら
8.愛煩い
9.秘密ノ美学
10.下の名前で呼ばないで
11.LOOP
12.Check mate‼︎
13.85
14.Voyage
15.聲
16.For you
En1.ラブレター
En2.紡ぐ
En3.SPICA
Faulieu. バンド史上最大規模のワンマンライブが決定!
Faulieu. Major 1st TOUR “MiX” -PHASE03-
8/1(土) LIQUIDROOM (東京)
開場:17:00 開演:18:00
チケット発売中!(※入場特典:限定ピクチャーチケット)
VIPスタンディング:¥7,000(税込)
※優先入場/アフタートーク参加
一般スタンディング:¥5,000(税込)
入場時に別途ドリンク代をいただきます。
【お問い合わせ】
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