2025.05.07
大阪城ホールを目指す「THE FRANK VOX(読み:フランクボックス)」は、ボーカルのRYO(リョウ)、YASU(ヤス)と、MCのSNG(シュンゴ)、RYO-TA(リョータ)からなる関西出身の4人組ボーカルグループだ。
作詞作曲を自身らで手がけ、楽曲制作、アートワークやグッズ制作、映像制作など、活動は多岐にわたる。
そんな彼らが2025年3月9日(日)から全国ツアーを実施し、大成功に収めた。
今回DigOut編集部は、4月20日(日)に渋谷WWW X にて行われたライブに潜入し、暖かくも熱い、歓喜のライブを本記事で記していこうと思う。
そんな彼らのライブの様子を、一滴も薄めずにお届けするので、最後まで見て、読んで感じていただきたい。
RYO-TA「うわぁ〜渋谷駅、都会だな〜!ハチ公に109、そしてWWW X!テンション上がるなぁ〜」
RYO「山奥から来たんか」
RYO-TA「どうもフランクボックスです。」
軽快なやり取りと共に、THE FRANK VOXのライブは幕を開けた。会場はすでに、彼らの登場を待ちわびる観客の熱気に包まれており、ステージに響き渡るのは祭囃子と和太鼓の音、そして観客のクラップ。祭りのハッピを纏った4人が姿を現すと、会場のボルテージは一気に上昇する。
オープニングナンバーは『ワッショイジャパン』
1曲目から飛ばしに飛ばし、拳と笑顔と声援が、フロアを埋め尽くした。
曲が終わるとRYO-TAがマイクを握る。「今日を楽しみにきた人ー!!」という呼びかけに、観客は全力の歓声で応えた。「俺らもやぞー!!」その声に続いて始まったのは『開幕宣言』
タイトル通り、“まさにこの日の物語がここから動き出す”ということを力強く告げるパフォーマンスに、ライブ開始早々フロアの温度はすでにピークに迫る。
3曲目『とりあえず乾杯!』では、彼らが手にしたオリジナルのジョッキグラスに観客も呼応するようにグラスを掲げる。
彼らの乾杯はどこまでも本気で、どこまでも楽しい。大人も子どもも、みんなで乾杯を交わし、それだけで心が一つになれるのが、THE FRANK VOXの魅力だ。
MCでは、お馴染みのフリーダムなトークが炸裂。
RYO-TAが「自己紹介せな!飲みすぎて酔っぱらったわ」と言えば、RYOとYASUがすかさず「ノンアルコールですよ(笑)」「お茶(笑)」とツッコミを入れ、笑いを誘う。
そして「僕たちは2028年までに大阪城ホールを目指してます!THE FRANK VOXです!よろしくお願いします!」とRYO-TAが宣言すると、観客からはあたたかな拍手が巻き起こった。
YASUの「エビバディセイ!アゲ〜!」には、やや会場が戸惑いながらも笑いが起き、RYOがすかさず「彼は歌のおにいさんを目指してます。調子はええみたいやけど、数人ほんまに引いてる人おるから(笑)」とフォローを入れる。
こうした彼らのやりとりは、どこまでも自然体で、会場全体を和ませる。もちろん初めてライブに来た人たちへの呼びかけも忘れない。「娘さんに連れられて来たんですか?うわー、それは来るしかないですね!」と、会場との距離を縮める言葉に、観客の頬も自然と緩む。
「よっしゃ!まだまだワイワイしたいからSNGさん!ワッショイビートくださいよ!」とRYO-TAが叫ぶと、SNGのビートボックスが唸りを上げる。そのビートに乗せてフリースタイルのコールアンドレスポンスが始まり、ライブはさらに熱を帯びていく。
その勢いのまま披露された4曲目は『フランクでええよ♪』タイトル通り、無理せず、背伸びせず、心をそのまま音楽に乗せる彼らのスタイルが、鮮やかに、そして暖かく示された。
5曲目に届けられたのは、今年2月に発表された2rdミニアルバム『VOX BOX 2』からの1曲『会いにいく』
軽やかで伸びやかなメロディに乗り、彼らの言葉が観客一人一人の心へ優しく届いていく。その温度をそのまま引き継ぐように6曲目『鳴らせ』に続き、フロアは再び熱を帯びる。
「すごい熱気ですね!皆さん、自由に水飲んでくださいね!気分が悪くなったらすぐに言って!」とRYO-TAが優しく呼びかけると、YASUが「水ない人ここに新品あるよー」と声を上げる。その隣でRYOが「あげませんあげません(小声)」とつぶやき、会場は笑いに包まれた。
「アットホームな場所やね(笑)」というRYO-TAの言葉通り、THE FRANK VOXのライブは“居心地の良さ”が開始から味わえる。会場全体が、まるで親しい友人たちの集まりのような空気感に包まれており“フランク一家”が一堂に集まった、そんな気にさせてくれる。
「せや、素敵なみなさまの中から友達作りとーて!」と突然RYO-TAが言い出すと、RYOが「友達ってのはお互いが友達って思ってからが友達だから」と早口で返し、会場は再び爆笑。
「今日誕生日の人おるー?」という呼びかけに、前方の観客が手を上げると、空気がふっと暖かく変わる。「そんな友達に贈ろう!」とSNGのビートボックスに合わせて披露されたのは『友よ。』
全員で声を揃え、誕生日を迎えたファンに向けて歌われた。その一体感は、まるで時間そのものが止まり、会場全体が一つの心になったかのような錯覚すら覚えるほどだった。
続いてマイクを握ったのはSNG「みなさん改めてありがとうございます!楽しみに来てくださっているのが毎秒グスグスと刺さってます。あっ、グサですね(笑)」と、彼らしい軽やかなトーンで語りながらも、次第に言葉は深く静かに響いていく。
「生きていると毎日、闘うことありますよね。学校、仕事、スポーツだったり。でも、みなさんも僕らも同じように闘ってる。そんな同志一人一人に、このメッセージを届けます。」
そんな言葉に導かれながら始まった8曲目『闘う君への応援歌』は、真っ直ぐで優しい、けれど強く響く応援歌そのものだった。
観客一人一人が、心の中の“自分”と向き合いながら、その歌を受け取ったように感じ、曲が終わると、拍手と歓声が鳴り止まず、誰もがその余韻を抱きしめるように感じていた。
その余韻を破るようにRYOが一言「じゃあ今からあと1時間喋っていこうと思います」すかさずRYO-TAが、「無理や!!甘やかしたらほんま話し続けるから(笑)」と突っ込み、会場が再度、爆笑に包まれる。
続けてRYOが、「渋谷ですよ!ここ!人、人、人!ビル、ビル、ビル!」
と勢いよく叫ぶと「からのギャル、ギャル、ギャル!」と、YASUが被せる。
「今日ええな!良かったね今の!拍手!」とRYOがYASUを讃え、会場からは自然と笑いと拍手が湧き上がる。
「何の話やっけ?(笑)」とRYOが言うと、すかさずSNGが「ギャルの話?」とボケ「ちゃう!(笑)」とRYO-TAが鋭くツッコむ。彼らの仲の良さと、自然体の掛け合いが、この空間をより特別なものにしており、その掛け合いに我々フランク一家も参加できる、そんなアットホームな居場所をプレゼントしてくれた。
そんな笑いの中から静かに始まった9曲目『たぶん』のどかな口笛が会場に広がり、観客たちがゆっくりと揺れ始める。
続く10曲目『愛を唄おう』では、自然と声が重なり合い、観客全体が一つの合唱隊となり、11曲目の『また、会おう』では、しっとりとした音色が心の奥へ染み込んでいく。言葉にならない想いが、静かに波紋のように広がっていった。
終盤に差し掛かるも、THE FRANK VOXの笑顔は光を放つほどに輝いていた。
MCの暖かさと、笑いの余韻をそのままに披露されたのは『アワパリ』
オートチューンの煌めきをまとい、渋谷WWW Xを一気にアゲていく。まるで会場そのものが一つの巨大なミラーボールかのように、観客の笑顔が輝きを放っていた。
RYO-TAが作り出すグルーヴとSNGのテクニックが輝きを、YASUとRYOの見事なハーモニーで支える。更にコールアンドレスポンスは呼吸のように自然で、観客は一糸乱れぬタイミングで応えた。まるで“楽しみ方”をみんなが知っているかのように。
続く『ありのまんま』ではさらにギアを上げ、“フランクにセッション”していた事に改めて気付いた。両手を挙げて鳴らされるクラップは、まるで自分を讃える拍手のようにも感じ、会場の熱気が音楽をひとつの“肯定”に変えていき、15曲目『キミトオドリタイ』では、SNGとRYO-TAがステージを縦横無尽に駆け、音が疾走していくような感覚を覚えた。
言葉が波のように押し寄せるこの楽曲には“技術”と“遊び心”と“想い”が全て詰まっており、そのすべてをちゃんと届けてくれるところに、彼らの凄みを感じる。
観客たちもそれに応えるように身体を揺らし、クラップを打ち鳴らす。この場にいる観客全員が一緒に踊りだした感覚を感じ、最後に届けてくれたのは『誰でも最初は1年生』
この春、新たな環境に飛び込んだ人たちへ贈る、暖かく真っ直ぐに届ける応援歌。曲が始まる前にRYOが我々に「新年度が始まってもう心折れてるわ!って人、沢山おると思うけど、みんなで大合唱して、また明日から頑張りませんか!」と問いかけ、観客一人残らず全力で声を上げた。
“誰でも最初は1年生 失敗も大事ないい経験 やり切ってもないのに無理なんて もったいない 間違えてもいいぜ”当たり前だけど、つい忘れてしまうような言葉。それを笑顔で、真っ直ぐに届けてくれる彼らの歌は、心の深いところまで染み渡っていった。
「うまくやらなきゃ、早くこなさなきゃ」と自分を責めてしまう日々の中で、この曲がそっと自分を許すこと、けれど自分を奮い立たせることを教えてくれる。ラストにふさわしい希望に満ちた曲を最後に届けてくれた。
この余韻は、明日を生きる力になる。心に彼らの歌があれば、どんなに道が険しくても、ちゃんと歩いていける気がした。
一歩一歩、迷っても、止まっても、また進める。そんな希望を持ち帰れる夜となった。
鳴り止まないフラボを呼ぶ声とクラップが会場に響き続け、再度登場した彼らは、アンコールに『タノシミナハレ』を披露してくれた。
「アンコールおおきにーー!アンコールの掛け声疲れたやろ(笑)凄かったな!」とRYO-TAがSNGに振り「凄かったね!嬉しかったー!」と感謝を伝える。
続けてRYO-TAが「呼んでくれたのでもう1曲続けて歌いますね!ムツラボシ」といい、アンコール2曲目『ムツラボシ』を披露した。
曲が終わりRYO-TAがマイクを通さず「アンコールありがとーーー!」と叫び、すかさずRYOが「マイクを使ってください」とツッコミを入れるが、食い気味に「頼りたくない!やだ!」といい、最後まで暖かい空気で我々“フランク一家”を包んでくれた。
彼ら、THE FRANK VOXが届けてくれた暖かさと笑いを胸に、今日という1日を一歩ずつ歩いて行こうと思えた1日となった。
全国ツアー「VOX BOX TOUR 2025〜えっ、10000km ?! まだまだ届けに行きたくて♪~」は、全公演大盛況で幕を閉じ、全国に暖かさを届け続ける彼らの温もりは、やがて日本全土を包みこむだろう。
更にツアーのセットリストも各配信サイトのプレイリストと共に解禁された。是非、ツアーの余韻に浸ってほしい。
https://the-frank-vox.lnk.to/VOX-BOX-TOUR-2025
・『必死のパッチ!なんばハッチ! 〜叶えたります!大阪城ホール〜』と題してTHE FRANK VOX史上最大規模のライブを2025年12月14日(日)大阪・なんばHatchにてワンマンライブ開催決定!
・今ツアーの海外編「VOX BOX TOUR 2025海外編 ~去啦!台湾にも届けに行きたくて♪~」を2025年7月12日(土)台湾・時芸劇場にて開催決定!
・今夏、初のファンクラブ限定ライブ開催決定!
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