<インタビュー>第六感で未来を鳴らす──「THE SIXTH LIE」がシングル『Mad Crown』をリリース!

<インタビュー>第六感で未来を鳴らす──「THE SIXTH LIE」がシングル『Mad Crown』をリリース!

2025.12.25

3⼈組ロックバンド「THE SIXTH LIE(読み:ザ シクスライ)」

メロディアスで覚えやすいフレーズと、葛藤や衝動、希望といったリアルな感情を描く歌詞が聴く者の心を鋭く揺さぶり、国内外のシーンを視野に入れたスケール感ある音楽性で、パリなど各国のJapanExpoやロンドンのHyper Japanに出演するなど、海外からも⾼い評価を得ている。

今年(2025年)は1月から、English VersionやThai Versionを含む楽曲で6ヶ月連続リリースを行なった。2026年には海外での展開もさらに拡げていくと語る彼ら。

今回DigOut編集部は、活動10周年を控える彼らに、2025年12月25日リリース『Mad Crown』に込めた想いや、先日終えたばかりのワンマンライブ「THE DREAMT SHOW」の振り返り、来年以降の目標についてインタビューした。

第六感 =「THE SIXTH LIE」

L→R Ray(Dr)、Arata(Vo)、Reiji(Gt)

ーーメンバーが集まったきっかけや、今の「THE SIXTH LIE」に至るまでのエピソードを教えてください。

Ray(Dr):

僕とギターのReijiがネットの掲示板で知り合って、バンド活動を始めたのがきっかけです。当時メタルが好きだったので、メタルコアだったりインスト曲を2人で制作していました。

その後、曲をウェブにアップしてメンバー募集していたところにArataが応募してきてくれて、人となりを知る為にとりあえずカフェで会うことになったんですよ。Arata以外にも何人か応募してくれた方と会ったんですけど、Arataは「僕は、歌を聴いて評価して欲しいのでカラオケに行きましょう」と自ら誘ってくれて、ビジュアルもカッコ良かったし歌も上手かったので加入してもらうことになりました。それが、もう11年前とかになりますね。

ーーバンド名にもなっている「THE SIXTH LIE」にはどんな想いが込められていますか?

Reiji(Gt):

真ん中に“X”があるのがカッコ良いな、と思って僕が提案しました。

Ray(Dr):

当時、数字をバンド名に入れると売れるという説があったので、他のバンドと被らない数字の“SIXTH”を入れることになったんですよね。

ドビュッシーという作曲家の有名な言葉に「芸術とは最も美しい嘘のことである」というものがあって、五感を超えた美しい嘘を作ろうという意味を込めたバンド名にしました。

楽曲制作について

ーー楽曲全体を通して楽曲の制作でこだわっている点、一貫している点を教えてください。

Reiji(Gt):

色んなジャンルにトライしたいので、サウンドも色々試すんですけど、一貫しているのはメロディをキャッチーにしている点ですね。

ーー楽曲制作はどのように進めていますか?

Ray(Dr):

Reijiが作ってくれたデモにArataが仮で歌詞を入れて、メロディを調整したものに僕が本格的に歌詞を入れていって、最終アレンジをReijiがすることが多いです。

ーー詞について、どこからイメージが生まれてくることが多いですか?

Ray(Dr):

Reijiの作曲の意図を汲み取って歌詞を書く時もありますし、そうではない時は、映画や漫画やゲームからインスピレーションを受けて書くことが多いです。

2025年12月25日リリース『Mad Crown』

ーー『Mad Crown』は、どういう曲にしようと思って作り始めましたか?

Reiji(Gt):

今までドラムンベースというジャンルをしっかり形にしてこなかったので、技術も付いてきた今、ちゃんと曲にしたいなという想いでガッツリとドラムンベース要素を入れた曲になりました。

ーータイトルに込めた想いを教えてください。

Ray(Dr):

歌自体が「狂気が頭に纏わりついて離れない」というテーマで、サビに“Mad crown”という歌詞を入れていたので、タイトルは『Mad Crown』にしました。

ーーサウンドに関しては、どんなことを意識して作りましたか?

Reiji(Gt):

ドラムンベースをしっかりやっているロックバンドってあまり居ないと思ったので、徹底して本場でも通用するようなサウンドに仕上げました。

ーーレコーディング中、印象的に残っているエピソードがあれば教えてください。

Arata(Vo):

今まで歌ってこなかったジャンルだったので、ボーカルとしての表現力を試される曲になりました。「マリリン・マンソン」や、「L’Arc〜en〜Ciel」を意識して、低音から高音に変わる時にエッジの効いた声にしてみたりして、表現力に幅を出しました。

Reiji(Gt):

Arataの歌声って綺麗めだったので「こんな声も出せるんだ」と驚かされましたね。

Ray(Dr):

レコーディングの時に「サビの前の音の当て方を変えたい」という話になって、急いでいくつか違うパターンを作ってArataに良い感じにしてもらったことが印象に残っていますね。

ワンマンライブ「THE DREAMT SHOW」の振り返り

ーー先日終えたワンマンライブ「THE DREAMT SHOW」ですが、改めてライブタイトルにはどんな想いが込められていたのか教えてください。

Ray(Dr):

今年1年の活動のテーマが「自分たちの夢見ている未来で鳴っている音楽を想像して作ろう」というコンセプトでやってきて、6月には「DREAMT FUTURE(夢見た未来)」という集大成のワンマンをしたんですよね。更に今回の12月では、10年という節目を前にして僕たちの1番輝くショーにしようという想いで「THE DREAMT SHOW」と付けています。

ーーセトリはどなたが決めましたか?

Ray(Dr):

今回は僕ですね。フレームを決めた後にメンバーと事務所と相談しながら組んでいきました。

ーーお客さんからの反応で印象に残っていることはありますか?

Arata(Vo):

まだリリースしていない新曲も披露したんですけど、今までの僕たちがお見せしてこなかった一面だったので「新鮮でした」「こういう歌い方好きです」という反応が多かったです。

僕たちに成長を感じてくださっているというお話も伺ったので手応えを感じました。

ーー東京と大阪で何か違いはありましたか?

Arata(Vo):

大阪でのライブは1年ぶりで、ファンの方にも久しぶりに会うことが出来て、いつも以上に反応が大きかったですね。

Reiji(Gt):

今年は、ライブが全然出来てなかったので、ステージに久々に立った時に「あ、俺ステージマンだったな」と改めて実感するくらい楽しかったです。

Arata(Vo):

僕が印象に残っているのは、大阪のライブで男性のファンがボードにメッセージを書いて掲げてくれてたんですけど、僕たちのライブでは初めて見る光景だったので嬉しかったですね。

ーーツアーグッズが熊など可愛い印象だったのですが、アートワークでこだわったポイントがあれば教えてください。

Ray(Dr):

「今までのTHE SIXTH LIEを通して夢見るライブにしよう」というコンセプトだったので、今年の連続リリースをモチーフにしたデザインも取り入れつつ、過去のアルバムのデザインからも持ってきて“THE SIXTH LIEのベスト盤”をグッズでも表現した形になります。

ーー今回のワンマンライブを通して成長したな、と思うところを教えてください。

Ray(Dr):

今までのワンマンライブ前は過度に緊張してたんですけど、今年はライブ本数が少なかったのもあって、良い意味で肩の力を抜いてお客さんと一緒に楽しもうとする気持ちが持てたので、ライブに入る雰囲気がすごく良くなったな、と思います。

Arata(Vo):

今年リリースした楽曲の中にフィーチャリングで他のアーティストの方とご一緒した楽曲があって、色んな方の歌い方を分析しているうちに、僕自身に足りていないところや参考になる部分が見つかって、プラスになったところがたくさんありました。

あとは、体重を敢えて15kg程増やしたんですけど、高音を出すのがラクになってライブを通したパフォーマンス力が上がりました。

Reiji(Gt):

サウンド面が特に成長したな、と思います。

今年から3人体制になったことで音作りがシンプルになって、唯一無二のシンセロックバンドというジャンルが確立されてきているのを感じました。

ーーReijiさんのXで「来年ぶっ飛んだことやるので期待しててください」と拝見したのですが、楽しみにしているファンの方へどんな姿をお見せできるか教えてください。

Reiji(Gt):

難しいね…(笑)

来年は、とんでもない量のリリースと、日本だけでなく世界で僕たちのパフォーマンスを披露したいと思っています。今年の比じゃないくらいスーパーハイカロリーな1年になりますので期待しておいてください。

プライベートな一面について

ーー子どもの頃、初めて影響を受けた音楽やアーティストは?

Arata(Vo):

『鋼の錬金術師』のオープニングで「L’Arc〜en〜Ciel」を知ってめちゃくちゃカッコ良くてバンドにハマりました。

Ray(Dr):

小学生の頃、「女子十二楽坊」という中国のアーティストにハマったことですかね。当時、マジックが好きでステージで披露する時のBGMで使っていたので、すごく印象に残っています。

Reiji(Gt):

中学生の頃からずっと「リンキン・パーク」を聴いてきました。逆に日本のロックシーンの

曲をあまり聴いてこなかったんですよね。

今の曲作りにもすごく影響を受けていると思います。

ーーオフの日はどのように過ごすことが多いですか?

Arata(Vo):

僕は、居酒屋に行くか家で呑むかですね。最近の好きなお酒はサワー系とかハイボールで、酒の肴だと、めざしにハマっています。

Ray(Dr):

オフの日はいつもゲームしていますね。色んなジャンルをやるんですけど、徐々に謎が解けていったり、選択一つでストーリーが変わっていくようなゲームが好きで、面白いって言われてるやつは、片っ端からやってます。

Reiji(Gt):

身体が疲れている状態が嫌なのでオフの日に何かするという概念が無くて、休憩という感覚で休んでいることが多いです。

ずっと外を眺めたり、散歩をしたりして脳の疲労を抜くことに集中しています。

ーー朝型ですか?夜型ですか?

Reiji(Gt):

僕は完全に朝型ですね。

楽曲制作も夜更かしはしない派なので、日中にやってしまいます。

Arata(Vo):

どちらかといえば朝ですね。

Ray(Dr):

夜派ですね。

ーーこれまでで1番お金をかけたガジェットや機材は?

Ray(Dr):

映像制作もしているのでパソコンかなぁ。

映像用のパソコンって周辺機器も合わせるとすごく高いのでお金かかってます。

Arata(Vo):

イヤモニかマイクですね。

かなり長いこと使用しているんですけど、壊れないので大事に使っています。

Reiji(Gt):

昔はすごく機材にお金かけていたんですよね。

最近だとライブで使っているアンプシミュレーターは良いやつを買いました。

ーーメンバーそれぞれがバンドに持ち寄っている強みはなんだと思いますか?

Ray(Dr)の強み

Arata(Vo):

Rayは、バンドの顔として1番始めに紹介出来る人です。

映像クリエイターとしてもめちゃくちゃ成功しているし、東大卒で頭が良いところも素晴らしいです。

Reiji(Gt):

インタビュー時にTHE SIXTH LIEの由来だったりをちゃんと話してくれるのはRayのことが多いですし、偏差値が高いので僕とArataだけでは繋げない場面で助けになっていることが多いです。

Arata(Vo)の強み

Ray(Dr):

最近のロックバンドってハスキーボイスとかシャウトっぽい歌い方をするボーカルが多い中で、Arataの歌声はすごくクリーンなところが魅力ですね。

ロックサウンドの中にクリーンなボーカルの歌声が突き抜けてくるというバンドは他にはあまり居ないので強みだと思います。

Reiji(Gt):

ライブ中のArataのMCはすごく上手という訳じゃないけれど、素直に自分の心から思っていることを言えるようになってきているところが素晴らしいと思います。

Reiji(Gt)の強み

Arata(Vo):

作曲センスがずば抜けてますね。

エゴが邪魔して良い曲にならないバンドもいると思うんですけど、Reijiは色んな楽曲から良いところを拝借してきて耳心地の良いサウンドにまとめるセンスがすごくあります。

Ray(Dr):

曲に求めるクオリティが高いところですね。

「これで良いや」と手を抜かないReijiの姿勢に感化されて、僕自身のパフォーマンスが上がっていると感じますし、バンドが常にクリエイティブな基準値を高く維持しているのはReijiのおかげです。

ーー行ってみたい場所や国はありますか?

Ray(Dr):

スイスの絶景が見える列車に人生で1度は乗ってみたいな、と思います。

Reiji(Gt):

過去アメリカでライブしたことがないので、アメリカの方々にどんな風に刺さるのか知る為にもアメリカでライブがしたいです。

Arata(Vo):

島を点々とする生活をしてみたいです。

サバイバル系が好きなので、行く先々で浜辺に落ちている食べられるものとか変わってくるのを実際に体験して生活してみたいです。

今後の目標について

ーー今後の「THE SIXTH LIE」の進み方を教えてください。

Reiji(Gt):

国に関係なく、僕たちの曲を聴いてくれる人を増やすところに重きを置いて活動していきたいです。

ーー来年2026年に達成したい目標はありますか?

Ray(Dr):

今までは、海外でライブをしても単発で終わってしまっていると感じることが多かったので、今後はちゃんと次に繋げる体制を作ることが目標です。

ーー音楽のことでもプライベートなことでも良いのですが、個人の目標を教えてください。

Arata(Vo):

技術的なところを積み上げることに集中していたんですが、これからは営業面も頑張りたいと思います。色んなところに顔を出すことで繋がりも増えますし、現にフィーチャリングしたアーティストさんはそういったところで出会ったので、自分たちだけじゃなく、他の方も巻き込んで新しい出会いに繋げていけたらな、と思います。

Reiji(Gt):

音楽以外の観点から、音楽に還元できる部分が結構あると感じているので、音楽に真っ直ぐ過ぎずに、色んな視点から「THE SIXTH LIE」が躍進できる考え方を徹底していきたいですね。

Ray(Dr):

映像の仕事もしている中で、自分たちのMVでもCGを使った表現を褒めていただける機会が増えたので、そこは嬉しいんですけど、あくまでも映像はアウトプットする手段の1つだと思うので、エンジニアとしてではなくアーティストとして評価されるようになりたいです。

ーー最後にファンの方に一言メッセージをお願いします。

Arata(Vo):

来年は、リリースだけでなく多方面で喜んでもらえる機会が増える1年になると思っているので、ライブで会う機会だけでなくSNS上でも応援していただけたら嬉しいです。

配信とかも色々やっていこうと思うので、楽しみにしていてください!

告知

2025年12月25日リリース『Mad Crown』

https://bfan.link/madcrown

2026年1月20日、1/21出演『Control Over』

https://thesixthlie.jp/contents/1020538

2026年2月6日〜8日出演『JAPAN EXPO THAILAND 2026』

https://thesixthlie.jp/contents/1014822

各種リンク

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