<インタビュー>“心ときめくメロディー”が紡ぎ出す――新進気鋭「Seskimo」の物語

<インタビュー>“心ときめくメロディー”が紡ぎ出す――新進気鋭「Seskimo」の物語

“あなたと一緒に歌いたい。”をコンセプトに、都市の喧騒ときらめきを同時に閉じ込めたようなサウンドで注目を集める新進気鋭のロックバンド「Seskimo」

エッジの効いたギターリフと透明感あふれるボーカルが織りなすサウンドスケープは、リスナーの心を一瞬でSeskimoの世界観へと連れ去る。結成からわずか数年ながら、ライブハウスシーンで確かな存在感を示し、2nd EP 『mine 』では彼女たちの今の最上級のときめきが詰め込まれ、研ぎ澄まされた姿をファンに披露した。

今回のインタビューでは、バンド結成秘話から制作の裏側、2nd EP 『 mine 』に込められた想い、10月15日(水) にshibuya eggmanで開催する『Always with you – 下剋上編 -』への意気込みについてメンバーに直撃。Seskimoが放つ魅力をたっぷり深堀りした。

「Seskimo」の始まり

L→R さいとうだいち(Ba/Cho)、藤本真由(Gt/Vo)

ーー 結成のきっかけを教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

元々、私が前組んでいたバンドのサポートとしてさいとうさんが入ってくれていて、2人でたまたま呑んでた時に1st EPにも入っている『ナイター』のデモを聴かせてくれた時に「この曲は私が歌いたい」と思って一緒にやることになりました。

あとは、バンドやるならこの人とやりたい、と思ったのがきっかけですね。

ーーバンド名にもなっている「Seskimo」は何か意味を持った言葉なのか、誰が提案したのか教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

「Seskimo」はセスジキノボリカンガルーという動物から名前を取っています(笑)

さいとうだいち(Ba/Cho):

バンド名を先輩に考えてもらってたんですけど「イヌノキモチとか良いんじゃない?」と言われて、流石に可愛すぎるから犬から別の生き物に変えようとなって「セスジキノボリカンガルーノキモチ→Seskimo」となりました(笑)

(出展元:よこはま動物園 ズーラシア)

藤本真由(Gt/Vo) :

私がアンプの上にいつも置いてるのがセスジキノボリカンガルーのぬいぐるみですね。

ーーお二人のお名前(マユマユとでんでん)の由来を教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

マユマユは、大学の時のあだ名です(笑)マユマユ顔してないってよく言われます。

さいとうだいち(Ba/Cho):

でんでんの由来は、前のバンドメンバーにてんちゃんって子が居たんですけど「てんちゃんのサポートのデカいやつ→でんでん」が定着していった感じです(笑)

ーー出会った当時のお互いの第一印象で印象に残っているエピソードはありますか?

さいとうだいち(Ba/Cho):

真由が前に組んでいたバンドのドラムの子が高校の同級生だったんですけど、その子が音源を聴かせてくれた時に真由の声が良いなと思ってました。あとは初めて会った時は、人見知りされてすごく大人しかったので、今の印象とは全然違いましたね。

楽曲制作について

ーー個人的に「Seskimo」さんの楽曲はライブでお客さんも一緒に歌えるような楽曲が印象的ですが、楽曲制作でこだわっていることを教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

せーので言おうか。せーのっ!

藤本真由(Gt/Vo) /さいとうだいち(Ba/Cho):

「「メロが良いところです!!」」

藤本真由(Gt/Vo) :

私たち自身がときめくメロディにすることにこだわって作っています。あとは、ちょっと話が変わっちゃうかもしれないんですけど、ライブで一緒に歌うっていうより日常から精神的に一緒に生きてるような感覚になれるような曲を歌いたいというコンセプトが根幹にあります。

ーー曲作りはどの様な流れで行なっていますか?

さいとうだいち(Ba/Cho):

2人とも曲を書くので、お互いがメロとなんとなくの歌詞とコードで弾き語りを投げて擦り合わせをしていくことが多いです。

ーーその過程で意見が食い違うことはありますか?

藤本真由(Gt/Vo) :

毎回大揉めですね。血と涙の戦いです(笑)

さいとうだいち(Ba/Cho):

2人ともが納得してときめかない時はめちゃくちゃ揉めるし、サクサクいく時もありますね。

ーー普段どういったところからインスパイアを受けていますか?

さいとうだいち(Ba/Cho):

僕は、過去の恋愛から引っ張ってくることが多いかなと思います。

藤本真由(Gt/Vo) :

私は、心臓が動いた瞬間ですね(笑)

(一同):

「「カッケェーーー!!」」

藤本真由(Gt/Vo) :

友達と先輩のライブを観に行った帰り道とか、友達とめっちゃ楽しく呑んだ時とか、普段とは違う感覚の時に曲を作ろうと思うことが多いです。

ーーメンバーそれぞれの「Seskimo」で1番好きor思い入れのある楽曲を教えてください。

さいとうだいち(Ba/Cho):

好きな曲という意味では『ネバーグリーン』です。

この曲を出すまでと、出した後のSeskimoってちょっと曲の色が変わったんですよ。なので、その起点となった曲としてずっとインパクトが残ってます。

藤本真由(Gt/Vo) :

私は、バンド結成のきっかけとなった『ナイター』もすごく思い入れあるけど、『あなたと』が一緒に歌いたいという想いが1番強く曲に出ている曲になるので思い入れが強いです。特にAメロ・Bメロの歌詞では言いたいことが言えたなと思います。

2nd EP 『 mine 』について

ーー  2nd EP 『mine』にはどんな想いが込められていますか?

藤本真由(Gt/Vo) :

タイトルの『mine』には“私の”っていう意味がある単語だと思うんですけど“私たちの意味を表現しました”という想いが込められています。ちょっと表現を変えると“今の私達の曲”という意味と“これを聴いた人は私達のものな”というジャイアン的な意味も込めてます。そのくらい良いものが詰まってるでしょ、と思っています。

ーー短い(30秒〜1分程度)楽曲が2曲収録されていますが、制作の前段階から意図してた楽曲になりますか?

さいとうだいち(Ba/Cho):

『素直になれない』は最初からあの尺で作ることを想定していました。

藤本真由(Gt/Vo) :

短い曲は、大体難しいこと考えずにときめきだけで作っています。『愛を探しに』なんかは、「なんかときめきが足りないな」という理由でお蔵入りになっていた曲を掘り出して、こねくり回して、2年かけてやっと今の自分たちに落とし込んで形になりました。

ーーどんな方に聴いてもらいたいですか?聴く時のおすすめのシチュエーションがあれば教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

『ダン ダン ダンス !!』とか『秘密』は朝一のテンション上げたい時に聴いて欲しいし、『ネバーグリーン』は秋の涼しくなってきた帰り道で聴いてもらえると嬉しいです。あとは「私、今1人かもな…」と感じた時にも聴いて欲しいです!

さいとうだいち(Ba/Cho):

僕も100%同意ですね。

『光る海』とか『ネバーグリーン』等、恋愛に絡めた曲も多いので、10代20代の女の子に聴いてもらえると共感してもらえるのかなと思います。

ライブについて

ーーライブ前のルーティンがあれば教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

機嫌を取ってもらってます、(笑)

さいとうだいち(Ba/Cho):

やってる側からしたら機嫌取ってるつもりなかったけどね…(笑)

藤本真由(Gt/Vo) :

あとは、さいとうさんとふたりでめちゃくちゃ泣いたまなつという先輩のライブ映像を見て、その時の感動した気持ちを引っ張り出してます。あとはテンションを合わせていく為に、皆んなと一緒に居て喋るようにしています。

ーーセトリを決めるときに意識していることがあれば教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

どういうイベントで、誰がいて、何があって、どの人のどんな気持ちがそこにはあって、なぜ私たちがそこに居るのかをすごく考えます。

ーー過去のライブの中で、忘れられない出来事があれば教えてください。

(マネージャー髙木:

私は、真由さんがshibuya eggmanのライブで入る曲思いっきり間違えて、連携取れなくなっちゃってやり直して、ステージ終わってさいとうさんが大号泣した時かな。)

藤本真由(Gt/Vo) :

私は、基本的にライブ中はお客さんの目を見て歌っているので、泣いてるお客さんの顔は忘れないですね。

さいとうだいち(Ba/Cho):

2022年5月11日の新宿NINE SPICESでのライブで対バン相手は3組いたのに集客が0組でフロアに身内が4.5人しかいなかったんですよ。自分自身はちょうど失恋した直後だったので、真由が「今日はお前のために歌うわ」と言って僕に向けて歌ってくれたことは、中々経験出来ない出来事だったなと思います。

2025年10月15日(水) に開催する『Always with you – 下剋上編 -』について

ーー開催に至った経緯を教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

まなつのいたやボーイ君とKAKASHIの中屋敷さんとshibuya eggmanの直人さんと喋ってた時に「このメンツでやりたいです!!!」と言ってまなつの活休を経て1年越しに実現出来ました。私がバンドを始めるきっかけになったまなつと、学生時代から聴いていたKAKASHIと大事な場所であるeggmanで対バンが出来るなんてぶちかますしかないでしょ!と思ってかなり気合が入っています。

ーー下剋上編ということですが、今後- 下剋上編 -以外で開催される予定はありますか?

さいとうだいち(Ba/Cho):

『Always with you』という企画は毎年Seskimoの周年記念ライブとしてやってきたので、今後もバンドが続いていく限り続けていきたいと思っています。

藤本真由(Gt/Vo) :

先輩たちから「Seskimoの命日にしてやる!バンドなんて辞めますって言わせてやるから覚悟しとけよ!」と言われているので、負けないようにお客さんを巻き込んで皆の力で私たちの戦い方を証明する日にしたいし、お客さんには本当にライブを心から楽しんで欲しいです。心臓が動く瞬間を体感出来ると思います!

プライベートな一面について

さいとうだいち(Ba/Cho):

最近、YouTubeのディスカバリーチャンネルで、無人島で生き延びる為にオオトカゲを調理したりする3分くらいのサバイバル動画にハマってずっと見ています(笑)

藤本真由(Gt/Vo) :

皆、恋愛リアリティショーが好きなので車で遠征してる時とか話題にして盛り上がってます。個人的には、うじとうえだというYouTubeにも爆ハマりしてます。

藤本真由(Gt/Vo) :

オフの日は無いですね…友達と呑みに行ったりとかですかね。

さいとうだいち(Ba/Cho):

この前のオフの日は、ミスドの食べ放題というのがあったので友達と行って11個食べました。

さいとうだいち(Ba/Cho):

小さい頃は、大きくなってもおもちゃで遊ぶものだと思っていたので、おもちゃ屋さんになりたかったです(笑)もう少し成長してからは高校の社会科の先生になりたかったです。

藤本真由(Gt/Vo) :

幼稚園の頃は、保育園の先生になりたかったです。そのあと、歌のお姉さんや学校の先生になりたいなと思ってた時期があって、高校生の頃はお笑い芸人になりたいと思ってました。ちょうどその頃、渡辺直美さんがビヨンセをやっているのを見て、女の人が1人でもこんなに面白いんだと衝撃を受けて本気でNSC入ろうとしてました。

さいとうだいち(Ba/Cho):

真由は“緑”ですね。

藤本真由(Gt/Vo) :

さいとうさんは“女”だなと思います。だからこそ分かり合える部分も多いし、その分対立することもあるんですよね。意外に思われるかもですけど、Seskimoの女性っぽい表現をしている歌詞、全部さいとうさんが書いてます。

目標について

さいとうだいち(Ba/Cho):

まずは、10月15日の『Always with you – 下剋上編 -』を盛り上げることですね。

藤本真由(Gt/Vo) :

新しく出る3rdシングルの『優しいだけ』が色んな人に届いたら良いなと思います。

藤本真由(Gt/Vo) :

『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』みたいな大きいフェスに出たいです!

あとは、バンドを組む前から憧れてるMステに出演したいです。

さいとうだいち(Ba/Cho):

バンドを続けていく中で仲間でもある「チームSeskimo」を増やしていきたいです。例えばライブするにしても、マネージャーがいて、カメラマンがいて、ライブハウスにはPAさんや照明の方がいる中で、お互いに好きな人同士でやりたいし、僕たちが売れて大きな会場に出れるってなった時も同じメンバーで続けていきたいです。

藤本真由(Gt/Vo) :

自信持って「付いてこい!」と言えるようになりたいですし、将来的には周りを養うくらいになりたいです。

ーー音楽のことでもプライベートなことでも良いのですが、個人の目標を教えてください。

藤本真由(Gt/Vo) :

“カッケー女”になりたいです。憧れがあってバンドを始めたので、その人たちを越える為にも、日常でも音楽でもカッコ良い姿をお見せ出来るようになりたいです。

さいとうだいち(Ba/Cho):

なんだろうな…。大型犬と一緒にゆったり暮らすのが夢ですね。

ゴールデン・レトリバーとかハスキーと暮らせるくらい大きな家に住めるよう頑張ります!

さいとうだいち(Ba/Cho):

Seskimoの音楽は聴いてくれる人がいて完成する音楽なので、皆さんと一緒に歩んでいきたいです。これからもよろしくお願いいたします!

藤本真由(Gt/Vo) :

1番側で寄り添える曲を自信持って歌っているので、ファンの方も安心して一緒に生きていけたら良いなと思います。こんな私たちだから歌える曲もあるし、あなたと一緒に歌い続けたいです!!これからも付いてきてください!

告知

『Always with you – 下剋上編 -』

2025.10.15  wed.    

Shibuya eggman

/w

KAKASHI

 まなつ

🎫 : http://t.livepocket.jp/e/seskimo_gkj

リリース

『 3rd Single ” 優しいだけ ” 』

2025.10.15 0:00 配信リリース

Always with you – 下克上編- よりCD販売開始

01.  優しいだけ

02.  赤い髪

『  2nd EP ” mine ” 』 

01. 愛を探しに

02. 光る海

03. 秘密

04. 素直になれない

05. ずっと

各種リンク

公式HP:https://seskimo.ryzm.jp

X:https://x.com/seskimo_band

Instagram:https://www.instagram.com/seskimo_band

TikTok:https://www.tiktok.com/@seskimo_band

YouTube:https://www.youtube.com/@Seskimo

Seskimo あなたと一緒に歌いたい。 東京 無所属 あなたと生きるスリーピースバンド Gt./Vo. 藤本真由(マユマユ) Ba./Cho. さいとうだいち(でんでん)
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この記事を書いた人

インタビュー
高島よしお
1997年生まれ/東京都出身 趣味は「フィクション」と「散歩」 年間通して映画を平均400本観ます 音楽は平均1200時間聴きます
執筆
okada
福岡県生まれ/ DigOut初期メンバー/ 音楽はジャンルレスで色々聴きます/ 趣味→Spotify/ アーティスト様に寄り添ったメディアでありたい、という気持ちで情報を発信していきます!