<インタビュー>TSM渋谷企画! SNSを中心に共感を呼ぶ楽曲が話題に!医大生シンガーソングライター「だおち」

2025.03.19

2003年生まれ、香川県出身の医大生シンガーソングライター。

自身の気持ちを素直に表現した、等身大の歌詞と心に響くエモーショナルなメロディーでTikTokなどのSNSを中心にバズっている注目のアーティスト。

今回DigOut編集部は医大生、シンガーソングライターの2つの顔を持つ「だおち」にインタビューを実施し、現在在学しているTSM渋谷の魅力についても深掘りしていく。

~両親の背中を見て医大の道へ~

ーー医大に通おうと思ったきっかけはなんですか

僕は一人っ子なのですが、実家が開業医で両親ともに医者なので実家を継ごうと思い、医大を目指しました。

ーー幼少期から医者になりたい気持ちはありましたか

ありましたね。というよりは、近所の人たちからも「将来はお医者さんだね」と言われていたので、ならなければ!という使命感からか、自然と医者になるものだと思っていました。

ーー医大を目指す上で、苦労した点はありますか

元々勉強が好きじゃなくて(笑)

周りが簡単だと思うようなテストでも、僕には結構難しかったので他の人の2倍は努力をしないといけなかったですね。だからこそ合格した時はとても嬉しかったです。

ーー地元は香川県ですが、いつ頃上京してきましたか

中学生の頃から音楽に興味を持ち始めていたのですが、進学で医大に進んだのでなかなか上京することも出来なくて。

それでもやっぱり音楽をやりたい!と思って、医大を休学してから上京しました。

ーー覚悟のいる上京だったと思いますが、友人や家族の反応はいかがでしたか

正直反応はあまり良くなくて、かなり反対されましたね。

ただ、医者の道を諦めたわけではなかったので、休学という形をとりました。

ーー現在休学している医大ですが復学をする予定はありますか

今年の4月に復学をする予定で、3月10日のライブを最後にライブ活動は一時休止しています。

ただ、今後も音楽は作り続けたいと思っています。

共感を呼ぶ楽曲制作の裏側

ーー中学生の頃に音楽に興味を持ち始めたという事ですが、きっかけはありましたか

小学生の時にウクレレを習っていたのですが、ウクレレの先生がギターの講師もしていて「ギターを弾いてみない?」と言われたんですよね。

ギターの方が大きいし、かっこいい!と思ってギターを始めました。

でも、せっかくやるなら憧れの人とかいた方が良いなと思ったタイミングで母親に連れて行ってもらった『エレファントカシマシ』のライブを見た時に(かっこよさに)衝撃を受けたのがきっかけです。

ーー活動名の「だおち」の由来を教えてください

あだ名ですね。

元々Instagramでユーザーネームを”〇〇だお”にしていたんですよ(笑)

そしたら、友人からだお君と呼ばれ始めて、最終的にだおちと呼ばれるようになったのでそのままアーティスト名にしました。

ーーあだ名からきていたんですね!ちなみに、楽曲を制作するときは曲と歌詞、どちらから制作することが多いですか

どちらもあるのですが、歌詞が先行で作る場合もありますが、曲が先行の方が作りやすいです。

ーー曲作りはどのように学びましたか

最初はやり方が分からなかったので、鼻歌で歌ったものをボイスメモで録音して、それに合うコードをひたすら弾いて探す方法をとっていました。

今考えると、効率の悪いやり方ですよね(笑)

ーー多くの人から共感を得ている作詞の部分はどういった時に思い浮かぶことが多いですか

気持ちが落ち込んでいるときに思い浮かぶことが多いです。

思い浮かんだタイミングでメモしておいて、翌日起きた時に確認をして、そこから曲に落とし込んでいきます。

曲と同時に思い浮かぶこともあるので、そういう時はボイスメモに録音しています。

ーー今までの楽曲でお気に入りのフレーズはありますか

『使おう!』という楽曲の”保証はないけれど人のせいにしちゃう癖はどこから”という歌詞ですね。

伝え方が難しいのですが、友人との間で責任の押し付け合いみたいなのが生きている中で沢山あって。

この楽曲を作りながら、「自分ってプライドが高いのかな」って思い悩みながら作りました。

ーーMVに関しても世界観の作り込みが素晴らしいと感じました。こだわりを教えてください

元々は映像などは制作せずに音源だけだったのですが、周りの人たちから「動画(MV)とかあった方が良いよ」とアドバイスをもらって、出来るだけ沢山の人に曲を聞いてもらう一つの手段として制作するようになりました。

多くの人に知ってもらうきっかけとなった『謳歌』

ーー『謳歌』のMVでは出演者の皆さんがとても楽しそうに見えました!

実は、地元の友達やバンドのサポートメンバーに出てもらっていたんですよ。

特に地元の友達は、撮影自体が初めての経験で楽しんでくれたみたいで、未だに「あの撮影の時は、こうだったよね~」という話で盛り上がります(笑)

今後も機会があれば、皆に出てほしいです!

ーー『謳歌』を制作したきっかけを教えてください

高校の卒業式に出し物をやろう!ってなって、「曲を作りたい!いいデモがある!」と皆に言って、協力してもらって作りました。

ーー読売ジャイアンツの浅野翔吾選手の入場曲に起用されたときの気持ちを教えてください

自分の曲が球場で流れているのを聴いて、すごく幸せな気持ちになったのを覚えています。

めちゃくちゃ嬉しかったです。

ーー浅野選手とは元々面識があったのですか

ありませんでした。

ただ、球団の関係者に知り合いがいて、その方に『謳歌』を聴いてもらった時に「香川県出身っていう共通点もあるし、聴いてもらったら?」と言って頂いて、浅野選手にも直接聴いて頂くことが出来ました。

「この曲、とっても気に入りました」と言ってもらい、そこから入場曲に使ってもらえるようになりましたね。

ーー浅野選手とのエピソードはありますか

僕はお酒が好きなのですが、一番最後にご飯に行った時は、まだ浅野選手が未成年だったので一緒にお酒を飲むことが出来なくて。

今は浅野選手も成人されたので、お酒でも飲みながらゆるく語り合えたら嬉しいです。

ーー素敵な時間になりそうですね。

是非、実現させたいです!

ーー完全オフの日はどのように過ごしますか

ドライブに行くことが多くて、最近だと茨城までドライブに行ってきました。

目的地を決めてどこかに行くというよりは、向かう道中が好きなんですよね。

ーードライブをするときは、何を聴いていますか

音楽はかけないことが多いです。

運転しているときに、色々思い浮かぶことが多いんですよね。

本音は、音楽をかけたい気持ちもあるのですが、その時にかけている音楽に影響を受けない様に我慢しています(笑)

ーー今後どのような楽曲を制作していきたいですか

ライブハウスにいらっしゃる方が楽しんでくれるような激しいロック調な楽曲を制作したいです。激しめの音楽を制作しようとしてもPOPな感じになってしまうので、目標ですね。

TSM渋谷の魅力を在校生が語る

ーー色々な音楽学校がある中で「東京スクールオブミュージック専門学校渋谷 (以下 : TSM渋谷)」を選んだ理由を教えてください

僕は、田舎出身なので都会を感じたくて、渋谷のど真ん中にある学校ってどんな感じなんだろうと思って決めました(笑)

ーーTSM渋谷の魅力はどんな部分ですか

すごい実績を持っている先生に出会えたことや、本気で音楽活動をしている仲間に出会えて、多くの刺激を受けられるところがTSM渋谷の魅力ですね。

ーー入学して一番学べた点はどこですか

TSM渋谷の魅力で話した部分と似ているかもしれないのですが、どれだけ普段おちゃらけている友人もライブだとすごいパフォーマンスをしていたり、実績をしっかり積んでいる人は努力の質が違うんだなと近くで感じられたり、切磋琢磨している仲間から学ぶことが多いです。

ーー音楽の道に進みたいけど悩んでいる学生にアドバイスをください

アドバイスを出来る立場ではないですが、何事も本気で取り組むことが大事だと思います。

なんとなく音楽をやっている人と、本気で音楽をやっている人だと楽曲の輝きが違うと思います。なので真剣に頑張ってほしいですね。

ーー今後の目標を教えてください

今までずっと医者とアーティストの両立は難しいと言われてきました。

なので「両立出来るんだぞ!」ということを証明したいですね。

そして医大生として復学をするので、ライブ活動はなかなか出来ないですが、曲作りはしっかりと続けていきたいです。

思い入れのある最高のギター

ギター:Fender / 7195- 1974 Stratocaster White/Rosewood

ーー今のギターを選んだ理由を教えてください

元々、1974年のStratocasterを探していたんですよね。

なかなか見つからなかったのですが、楽器店のネットに掲載されているのを見つけました。

コロナ禍だったので楽器店に電話をかけて「音を聴いてみたいのですが、ギター試奏のzoomとか出来ますか?」って聞いたら楽器店の人が試奏してくださって。

画面越しでもすごい良い音がしたので、即決しました!

ーー見た目も渋くてすごくかっこいいですよね

そうなんですよ。ヘッドが大きいのも気に入っています。

あとは、ヴィンテージなのでかなり味がある見た目と、70年代のギターなので後ろが3点止めなんですよ。

激しく演奏するとずれちゃうので4点止めにしたいんですけど、価値が下がってしまうので我慢ですね(笑)

ーーエフェクターのこだわりはありますか

BIG MUFFですね。

サイズが色々あって、大きい方が良い音がするんですけど、なんせ大きいのでサイズダウンしたものを選ぶ人が多いんです。

でも、僕はどうしても譲れなかったのでボードの幅はとってしまいますが、絶対入れるようにしています。

POPSの盛り上がっている時に、踏むとロック調な雰囲気が足されるのでテンションが上がったときに踏んでいます。

使用機材:

① BOSS / DD-3T

② ELECTRO-HARMONIX / BIG MUFF PI

③ BOSS / TU-3S

④ Empress Effects / buffer+

⑤ BOSS / BD-2W

⑥ MASTERTONE / HA-1

⑦ Zahnrad by nature sound /  3×2

▼ 編集後記

4月から医大生として復学するだおちさん。

ライブ活動は出来なくなるものの、「楽曲制作は悩んでいる時の方が良い曲が思い浮かびやすいので医大生に戻った方がもしかしたら良い曲が書けるかもしれないですね」と笑顔で語ってくれました。

だおちさんの紡ぐ、繊細且つ共感の出来る楽曲にこれからも大注目です!

各種SNS

YouTube:

https://www.youtube.com/@daotidao_nico

Instagram:

https://www.instagram.com/daotidao_nico

X:

https://twitter.com/daotidao_nico

タグ:

この記事を書いた人

インタビュー 執筆
えみ
1993年生まれ/神奈川県出身 お酒と音楽と愛犬が大好きです! DigOutでは主にインタビュー、記事構成を担当しています。 音楽好きな皆さんの読みたい!知りたい!を形にできるように頑張ります。
カメラ
高島よしお
1997年生まれ/東京都出身 趣味は「フィクション」と「散歩」 年間通して平均400本映画を観ます 音楽は平均1200時間聴きます X:https://x.com/kanan_ty instagram:https://www.instagram.com/kanan_ty/