<インタビュー #1>「THE FRANK VOX」ファンと共に目指す大阪城ホールへの道

<インタビュー #1>「THE FRANK VOX」ファンと共に目指す大阪城ホールへの道

2025.03.17

左から

RYO-TA,YASU,RYO,SNG

2Vocal の RYO(リョウ)、YASU(ヤス)2MC の SNG(シュンゴ)、RYO-TA(リョータ)の関西出身4人組アーティスト。通称「フラボ」

ホッとするような温もりあふれる ” ホッとソング “、心を熱くするような “HOTSONG” を テーマに老若男女問わず幅広い層から支持を得ている。

2025年2月26日にリリースした『VOX BOX 2』では全9曲を引き連れて北は北海道から南は福岡まで15ヶ所を巡るライブツアーを行う。

本記事では、ストリートライブ時代のエピソードや楽曲制作、そしてオフの日の過ごし方などを深掘りしていく。

~ストリートライブ時代~ハプニングをチャンスへ

ーーストリートライブの経験が豊富ですが、その経験から学んだことはありますか

全員:

全部です(笑)

SNG:

強いて言うなら、僕は機材がある事やステージがあることの有難さを知りました。

多分、今は健康な体さえあれば、どこでもライブが出来ます(笑)

RYO-TA:

度胸もつきましたし、ハプニングをチャンスだと思えるようになったのはストリートのおかげですね。

RYO:

大阪でライブやったときは、酔っぱらったおっちゃんが目の前まできて「うるさいんじゃ!!」って怒られたこともありましたよ(笑)

普通やったらびっくりするところですけど、何が起きてもいかに面白く自分たちのステージに出来るか、というところはすごく磨かれたなと感じています。

ーーすごい経験ですね。中でも忘れられないストリートライブエピソードはありますか

SNG:

あるやん。RYO-TAのめっちゃ強烈なやつ(笑)

RYO-TA:

大阪の京橋で、お昼にライブしていた時に昼飲みをしていたおっちゃんに「うるさい!」って絡まれたんです。

すぐに謝って、急いで片付けをして移動するときに、僕リーダーやしなと思って、

最後に「すみませんでした。すぐに移動しますね」ってもう一度、おっちゃんに謝罪に行ったら、指さして「お前仕切ってるみたいやけど、お前だけは無理!」って言われたんですよ。せめて皆無理でええやん?って(笑)

RYO:

「絶対売れへんからな」とも言われてたもんな。

RYO-TA:

絶対忘れてあげないです!ちゃんと傷つきましたよ。

YASU:

あれは忘れられへんな(笑)

ーー強烈ですね(笑)他の地域でのライブはどうですか

RYO-TA:

九州地方のライブだと移動に9時間程かかるので、天気予報を見ていても天気が変わっちゃうんですよね。

大阪であれば雨だと中止にするんですけど、九州とかだとそうもいかないので、天気が悪い時は屋根のあるところを探したりしてライブをしていましたね。

RYO:

商店街の隅っこでスピーカーを鳴らさずに歌ったりしたこともありました。

天候問題でYASUは雨雲レーダーにめちゃくちゃ詳しくなったもんな(笑)

YASU:

ずっと雨雲レーダーとにらめっこしながら移動して、「この時間やったらいける!」とかしてましたね。

SNG:

雨雲のYASU(笑)

全員:

(爆笑)

等身大の歌詞で思いを伝える

ーー楽曲を制作する上でフラボらしさを出す為に気を付けていることはありますか

SNG:

活動当初から” ホッとソング “というのをテーマにしていますね。

例えば悲しいだけでは終わらないとか、生活を切り抜いた歌詞を入れてみたり、かっこつけるというよりは着飾らないで等身大で表現するようにしています。

ーーどういう流れで制作することが多いですか

RYO-TA:

結構バラバラですね。

今回の2ndミニアルバム『VOX BOX 2』では期間を決めて、その期間内でそれぞれが考えて提出をする形にしました。

スタッフ含めたチームの皆で聴いてみて「これいいな!」を基盤に制作していきました。

RYO:

メンバーの中ではSNGがアイデアマンなんですけど、期日云々というよりは

思いついたときにどんどん送ってきてくれるスタイルだったんですよね。

そのやり方も良いけど、それだとストックがない状態で進んでいく感じになってしまうので

今回に関してはリリースというゴールに向けて制作をするやり方にチャレンジしました。

ーーSNGさんはどんなタイミングでアイデアが浮かぶことが多いですか

SNG:

人と関わっていく中で、自分が落ち込んでるときに浮かんできたメッセージが、誰かを救うかもしれないとか、メンバーへの思いがあふれた時に、それをラブソングにして書いてみたりとかしていますね。

思い浮かんだ事をギターで弾いて、歌ってボイスメモに録っておいて、翌日聴き返して「これなら皆に送れるな」って思ったら送っています(笑)

今回に関しては全員で提出する形をとったので、皆のアイデアを知れて僕も勉強になりました。

RYO:

本当に唐突に送られてくることがあるんですよ(笑)

でもそれがめちゃくちゃ良くて、トラック作れよってメッセージとして受け止めました。

SNG:

(笑)

ーー楽曲を制作する時点で歌割は決めていますか

SNG:

ある程度想像はしていますね。

RYOとYASUがVocalなのでメロディー的な歌の部分は任せたいですし、僕とRYO-TAはラップ(MC)で言葉数が多い分、情景が分かりやすい様に制作すると曲の世界観が伝わりやすいかなと思っていますね。

RYO:

最初ワンコーラス作ったところから曲が展開していく中で、前半で情報量が多い方が良いときはSNGとかRYO-TAが歌った方が良いし、構成や枠組みを作って、そこから割り振る流れですね。

ハイエースと共にSNSを盛り上げる

ーーTikTokでバズっているハイエースでの歌唱動画を撮ろうとおもったきっかけはなんですか

YASU:

最初は普通に部屋で撮っていたんですが、僕たちってハイエースで全国を周っているので

見てくれている人達が僕たちをイメージしやすいようにハイエースの中で歌ったら面白そうやなって思って始めました。

ただ、カバー曲だけを歌っていたら”カバー曲を歌ってる兄ちゃんたち”だけになってしまうと思ったので、歌唱動画の他にもライブ映像や人柄が分かるようなネタ動画も毎日投稿するようにしました。

ーーすごく印象に残りますよね

YASU:

有難いことに最近は、認知してくれている人が増えてきたのでオリジナル曲も多めに投稿しています。

ーー今もハイエース移動は続いていますか

RYO-TA:

そうですね。僕は朝が強いので、朝は基本僕が運転しています。

その時の体調に合わせてメンバーで話し合って交代しながら運転する流れですね。

YASU:

あ、、僕だけ免許を持っていないので、3人が運転してくれていて僕は助手席担当です。

ずっと起きてます!!

RYO:

いや、まじで寝てます(笑)

RYO-TA:

最初のころは頑張って起きてたけど、最近は頑張る事すら諦めてるよな(笑)

YASU:

あれは目をつぶっているだけです。

RYO:

それを寝てるって言うねん(笑)

でも、色んな人に「助手席で寝られるとむかついたりして揉めないんですか?」って聞かれる事あるんですけど、全く揉めたことないです。

SNG:

何かゆっくり休んでて良かったねって感じですね。

ーーめちゃくちゃ優しいですね

RYO:

その代わり、起きた後ちゃんと作業してやって思うくらいですね。

RYO-TA:

降りた後の動きめっちゃ早いもんな(笑)

YASU:

寝た分挽回しないといけないから(笑)

RYO:

やっぱ寝てるやん!

メンバーというよりは家族に近い存在

ーー運転以外でも揉める事はあまりないですか

SNG:

全然ないですね。バランスですかね。

RYO:

僕たちって知り合って10年くらいになるんですよ。その上、車移動となると家族といる時間よりもメンバーといる時間の方が多いですし、宿泊先のホテルも1人部屋じゃなく2人部屋のときも多いので、好きか嫌いかとかの次元では無い気がします。

ーーホテルの部屋が一緒なのはすごいですね!

RYO-TA:

朝型と夜型に分かれて泊まってますね。

RYO:

年齢重ねてきて、いびきうるさなってきたなっていうのは感じるよな(笑)

全員:

確かに(笑)

ーー最高のチームワークの皆さん。YouTubeの面白さが際立っていますが、構成などは考えていますか

RYO-TA:

全く決めてないです。

集まってカメラ回して、じゃあ喋ろうか~くらいの感じです(笑)

RYO:

強いて言うなら、ただカバー曲を載せてもハモりやカバー曲が上手いお兄ちゃんたちになってしまうと思ったので、ちゃんと人となりや僕たちの雰囲気が伝わるようにしましたね。

ーー関西ノリが最高で拝見しながら楽しませてもらいました!

RYO:

めちゃくちゃ関西ノリですよね。

ただ、あのノリを東京のライブでやると引かれる時もあるんですよ(笑)

RYO-TA:

それはあります。各地で反応は違うよな。

SNG:

言葉きついもんな(笑)

ーーでは、地域でライブMCは変えることがあるんですか

RYO:

いや、全然貫きます(笑)

RYO-TA:

貫きつつ、関西っぽさは控えめにしていますね。

RYO:

言葉遣いとかはなるべく気を付けるようにはしてますね。ファンの人がびっくりしてしまうので。

SNG:

全然出ちゃってますけどね(笑)

良いか悪いかはさておき、本当にそのままなんですよね僕たちって。

ーーライブや制作などで忙しいと思いますが、完全にオフの日はどのように過ごしてますか

RYO-TA:

僕は、去年の年末に友達と焼き芋パーティーをしました。あとは、旅行に行ったり結構アクティブに動いてますね。家にいるときは、アニメを観たり漫画を読み漁ったりしています。

RYO:

僕は、本当にズボラで音楽以外の事では動けないので本当に何もしていないです。

携帯見ながらボーっとして、気づいたら1日が終わってますね(笑)

SNG:

でも今年は一人旅したいねんな?

RYO:

そうそう。休むためにもちゃんと動かないといけないなと思っていて。

ダラダラしてると翌日余計しんどいので(笑)

SNG:

僕は、結構多趣味ですね。自然を感じにでかけたりDIYしたり観葉植物の世話をしたり散歩したり友達とお酒を飲んだりしてます(笑)

常にモノづくりをしていたくて、こないだも大きい棚作ってましたね。

YASU:

ラグを作ったり服を作ったり、ほんまにすごいよな!

僕は、阪神ファンなので野球観戦に行ってお酒を飲みながら見てますね。

RYO-TA:

でも野球やったことないねんな?

YASU:

やったことない(笑)

家族が阪神ファンで観戦しに行ってから好きになりました。

こないだも東京のライブ終わりに、急いで当日券を買って神宮球場で観戦していましたね。

ーーRYO-TAさんとRYOさんもお酒は飲まれますか

RYO-TA:

お酒は、飲みますね。RYOは焼酎が好きなので、ファンクラブの個人コンテンツもお酒にまつわるようなコンテンツをやっています。

RYO:

飲み友達欲しいねんな。友達おらんねん(笑)

休みの日に友達と飲みに行ったりしてみたいんですよ。

ーー1人で飲みに行った先でお友達を作るのはどうですか?

RYO:

あ!そっか。それはいいですね。

RYO-TA:

それは出来るん?声かけたりとか。

RYO:

全然できる。結構店員さんとかとも話すタイプやし。ありやなぁ。

ライブ告知

VOX BOX TOUR 2025

〜えっ、10000km ?! まだまだ届けに行きたくて♪〜

3/09(日)16:00 / 16:30 岐阜:岐阜Club-G

3/15(土)16:30 / 17:00 群馬:前橋DYVER

3/16(日)16:00 / 16:30 宮城:仙台LIVE HOUSE enn 2nd

3/20(木・祝)16:00 / 16:30 滋賀:滋賀U☆STONE

3/22(土)16:30 / 17:00 北海道:札幌CrazyMonkey

3/29(土)16:00 / 16:30 香川:高松sound space RIZIN’

4/05(土)16:30 / 17:00 広島:広島Live space Reed

4/06(日)16:00 / 16:30 岡山:岡山CRAZYMAMA KINGDOM

4/12(土)16:30 / 17:00 京都:KYOTO MUSE

4/13(日)16:00 / 16:30 奈良:奈良NEVER LAND

4/20(日)16:00 / 16:30 東京:Shibuya WWW X

4/26(土)16:30 / 17:00 愛知:名古屋ElectricLadyLand

4/27(日)16:00 / 16:30 石川:金沢GOLD CREEK

4/29(火・祝)16:00 / 16:30 福岡:福岡The Voodoo Lounge

5/03(土)16:00 / 17:00 大阪:心斎橋BIG CAT

[チケット]

 スタンディング(一般):¥4,500

 スタンディング(学生割引):¥3,500

https://eplus.jp/sf/detail/3848190001

▼DigOut編集部

後編では、好きなタイプや、お馴染みのパフォーマンス秘話、ツアーへの思いなどを深掘りしましたので是非、併せてチェックしてください!

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この記事を書いた人

インタビュー 執筆
えみ
1993年生まれ/神奈川県出身 お酒と音楽と愛犬が大好きです! DigOutでは主にインタビュー、記事構成を担当しています。 音楽好きな皆さんの読みたい!知りたい!を形にできるように頑張ります。
カメラ
高島よしお
1997年生まれ/東京都出身 趣味は「フィクション」と「散歩」 年間通して平均400本映画を観ます 音楽は平均1200時間聴きます X:https://x.com/kanan_ty instagram:https://www.instagram.com/kanan_ty/