<インタビュー#1>SNSでバズりまくり!「Novelbright」圭吾を徹底深掘り

<インタビュー#1>SNSでバズりまくり!「Novelbright」圭吾を徹底深掘り

大阪発5人組ロックバンド「Novelbright」のベースを担う圭吾。

昨年は、3rdフル・アルバム『CIRCUS』を発表し、全国29公演のワンマンツアー”Novelbright LIVE TOUR 2024~CIRCUS~”を開催。

2025年には、メジャー・デビュー5周年を記念して4月12日の大阪城ホール公演を皮切りに、全国7都市10公演でアリーナ・ツアー”Novelbright ARENA TOUR 2025 ~Winding Road~”を開催することが決定している。

一方、自身はアパレルブランド『CHRONOIZM (読み:クロノイズム)』の代表取締役でもあり多方面に活躍を続けている。

今回DigOut編集部は、少年時代の過ごし方や、バンドに加入した経緯、SNSとの向き合い方まで深掘りした。

「Novelbright」加入までの道のり

ーーどんな少年時代を過ごしましたか

結構ヤンチャだったかな(笑)

一年に一回は親が学校に呼び出されて三者面談してました。

2歳上に兄貴がいるんですけど僕とは性格が真逆でした。僕だけ両親の手を焼かせてましたね。

母が一番僕の事で悩んでいたんじゃないかな(笑)

親父に関しては「お前バカだな〜」って言いながら大爆笑してるような人ですね。

けど、一線を越えそうになった時は父にガツンと喝を入れられる感じでした。

ーーそういう時のお父さんが1番怖いですよね(笑)

まじで怖い…1番怖い(笑)

ーー小さい頃は何か習い事はされてましたか

空手とスイミングをやっていて、勉強もそれなりにちゃんとやっていたので塾にも通ってました。

空手に関しては幼稚園の頃から、高校1年生くらいまで続けてましたね。

ーー空手のイメージが全然なかったんですけど、始めたきっかけはなんだったんですか

きっかけとしては、テレビで『筋肉番付』を見ていてカッコいいな、と思ったんですよね。

それを母に伝えたら「じゃあ空手やんなよ」と言われて通うことになりました。

今思うと、なんで空手だったんだろうとは思いますけど、当時の僕は疑問を持つことを知らなかったので(笑)

ーー音楽を始めたきっかけを教えてください

中学2年生の時に兄貴がギターを触っていて「お前もやってみ」って突然言われて初めてギターを弾いたんですけど全然弾けなくて、すぐにギターを弾くのをやめちゃったんですよね。

すぐに結果が出ないと僕の性格上、嫌になってしまうので(笑)

ーー「Novelbright」加入以前はドラムを叩いていたみたいですが、ドラムはいつから始めたんですか

ドラムを始めたきっかけは、中学2年生の頃バーベキューをしていた時に割り箸でドラムみたいに叩いてたら、割りとセンスがあったみたいで、「ドラムなら良いんじゃない?」って兄貴に言われて始めたのがきっかけですね。

始めたと言っても最初はドラムセットが無かったので、雑誌を積み上げたりして叩いてました。

ーーかなり即席ですね(笑)

そうですね。シンバルは昔ながらの首が回る扇風機でしたし(笑)

その即席のドラムセットで半年間くらい叩いていたんですけど、その光景を見ていた親父が電子ドラムセットを買ってくれたんです。それからちゃんとドラムにのめり込むようになりました。

ーー「Novelbright」ではベースを弾いてますが、ドラムからベースに転向するきっかけを教えてください

僕がドラムを担当していたバンドと「Novelbright」が対バンをした時に、雄大の歌唱力に圧倒されて…

カリスマを間近で見た時の絶望というか、ギラギラ輝いてたんですよ。

正直、僕のバンドじゃ勝てねぇって思いましたね。

その対バンから少し経った頃に当時僕が組んでたバンドが解散してしまって。

これからどうしようかなとは思ったんですけど、僕は音楽に人生を懸けていたので諦めきれないなと思っていた矢先に雄大から「今日、飲まへん?」って電話が来たんですよね。

当時、僕は名古屋に住んでいて、雄大は大阪にいたので「いや、俺いま名古屋やから」って言ったんですけど雄大から「お前やったら来るやろ」と言われ、これはタイミングだなと感じて新幹線で大阪に向かいました。

その時、雄大に「俺、お前とバンドやりたいから6人目として入れてくれへん?ピアノでもなんでも練習するわ」と伝えたんですけど、ちゃんと断られましたね。

その一年後に「Novelbright」のベースが脱退したタイミングで雄大から電話がかかってきて「お前、ピアノでもなんでやるって前言ったよな?じゃあベースでやれよ」と誘われ、そのままベースを買いに行ったのが23歳。それがきっかけですね。

ーーベースをやった事が無いまま加入決定はなかなかチャレンジャーですね

今思えば本当むちゃくちゃですよね(笑)

ーー「Novelbright」でベースを始めた際に不安はありましたか

どの楽器を演奏するかより、誰とバンドを組むかが僕の中で1番大事だったので、彼らとバンドをやる上で希望しかなかったですね。

ただ、実際やってみると自分よりも年下で何年も前から楽器をやっていたりする周りの人たちを沢山見てきた中で、負けられない気持ちは勿論ありました。

順風満帆に見える圭吾の人生の裏側について

ーーすごく順風満帆にも見えますが、挫折の経験ってありますか

あまり挫折を挫折とは思っていなくて、色々あったな〜くらいの感覚なので無いと言えば無いかもしれません。

挫折かどうかわかんないですけど自分の中で1番面白かった出来事を挙げるとしたら車で生活してたことですかね。

ホームレスをしてました。

ーーご両親に心配されたりしなかったんですか

僕は進学校に通っていたので、同級生のみんなが大学に進学したりする中、フリーターになる人なんていないし、音楽の道に進もうとする人なんて1人もいない状況で、音楽をやりたいってことを両親にはずっと言えずにいたんですよね。

それこそ、音楽の専門学校に行きたいと言った兄貴に対して、親父が「音楽の為にお金を出すつもりは無い。そんなに音楽がやりたいなら海外でも行って路上ライブなりやってこい」って言ってバッサリ断ったんですよ。

そうして兄は海外に送り出されちゃって(笑)

兄が海外に行ってしまったこともあり、ますます音楽がやりたいということを両親に言えなくなってしまって。

ーー自分も海外に行くことになってたかもしれませんしね(笑)

そうなんですよ。絶対言えない状況でした(笑)

なので、高校生の頃はスタジオに行く時も「図書館に行ってくる」と嘘をついて隠れて大きい機材を背負いながら、練習に行ってましたね。

高校を卒業したタイミングで母の車に荷物を詰め込んで夜中に両親には何も言わず、そのまま岐阜にある実家を出ました。

バンドメンバーが名古屋にいたのでとりあえず名古屋に向かったんですけど、その時はまだ18歳で家の借り方も分からなかったので暫くフリーターをしながら、よくパチンコ屋の駐車場に車を停めて寝てました。

シャワーは、メンバーの家で借りたりしていて、そんな生活を半年間くらいしていました。

ーーホームレスから抜け出せたきっかけを教えてください

バイトはしていたんですけど、パチンコ屋で寝泊まりをしていると毎日のように職質をされてしまうので「そろそろヤバい抜け出そう!」と覚悟を決めたのがきっかけですかね。

ーーご両親とはどのように仲を取り戻したんですか

自分のアパレルブランドで稼いだお金で、200〜300万円ぐらいあった借金を全て返し終わったんですけど、そのタイミングで「今までごめんなさい」と両親に報告しました。

ちゃんと言えたのが実家を飛び出してから2年後とかですね。

ーー2年間連絡とってなかったんですか!?

そうですね。母から電話が来たりしてたんですけど、申し訳ない!と思いつつ、一切連絡をとってませんでした。

当時、住所を実家から移していなかったので催促の紙が実家に届いたりしていたみたいで、かなり心配をかけていたので怒られると思ったんですけど「とりあえず生きてて良かった」と言ってもらえたので安心しましたね(笑)

「Novelbright」としてメジャーデビューをしたタイミングで、母から借りたままだった軽自動車を新車にして返しました。

でも母は「せっかくの新車なんだし圭吾が自分で乗りなよ」と言って返されてしまったので今は僕が乗ってます(笑)

自身が代表を務めるアパレルブランド『CHRONOIZM(読み:クロノイズム)』について

ーーアパレルブランドを始めたきっかけを教えてください

21歳の時に働いていたアパレルのバイト先で、店長と喧嘩をしてしまったんですよね。

その勢いでお店を辞めたんですがお金が無いのでどうしようってなって…

だったら自分でアパレルブランドを作ろうと思い、結構な額を借金して立ち上げたのが『CHRONOIZM』です。

ーー『CHRONOIZM』の名前の由来を教えてください

僕の人生のテーマに「UVERworld」のTAKUYA∞さんの言葉でもある”何かを始めるのに遅すぎることはない”というのを掲げているんですよね。

“CHRONO”が時計で”IZM”が生き方みたいな意味合いなんですが、”スタートが遅くても夢を追えるし叶えることができる”ということを証明したくて『CHRONOIZM』と名付けました。

ーー『CHRONOIZM』を立ち上げた当初、苦労はありましたか

常に時間に追われていたので、バンドとアパレルの両立が大変でした。

当時、ロックファッションが人気でSNSでも頑張って宣伝していたので、初めて作った服の売れ行きとしては、かなり良かったです。

ーーアパレルのノウハウはどこで学びましたか

バンドのグッズを作っていたので、ある程度は作ることが出来ました。

僕自身、絵を描くことが出来たので、最初は自分のパソコンでデザインを書いて既製品の服にプリントをする流れで作ってました。

今は型から生産をしているんですけど、当初は在庫を抱えてしまうリスクもあるし、受注生産にしてしまうと届くのが遅いと思われてしまうので、注文が入り次第、すぐに作って商品を発送していました。

ーー『CHRONOIZM』の今後の目標を教えてください

最初は生きる為に始めたアパレルだったんですけど、今は買ってくれる人が沢山いるのでこれからも続けていきたいです。

服を作ることは大好きですけれど、やっぱり音楽が1番大事なので、今はブランドを大きくするつもりはなく、ただカッコいい服を作り続けていきたいです。

SNSとの向き合い方について

ーー大バズりを起こした「あいみょん」さんの楽曲を雄大さんがカバーした動画に関して戦略的なのか偶発的なのかを教えて欲しいです

完全に戦略でしたね(笑)

そもそも雄大の歌が上手いのは周りも僕も勿論知っていましたし、SNSに載せればバズるだろうとは思っていました。

ーー圭吾さんが載せてるライブ映像もかなりバズってますよね

ありがたいことにバズってますね。

ちなみに、僕がSNSに載せているライブ映像のリールはカメラマンじゃなくて、実はマネージャーさんが撮ってくれてるんですよね。

すごく良いカメラを買ってくれて、それで撮ってもらってます。

めちゃくちゃ撮るのが上手いですよね!

ーーファンとの交流について大事にしていることはありますか

現在は、ちょうどツアーが始まる前でライブが無くて、物理的にもファンの方たちとの交流が減っているので、頻繁にインスタライブをしたりして交流をしています。

ファンの方たちを退屈させたくないのと、単純に僕自身がコミュニケーションとるのが好きなので、友達と話してる感覚に近いかもしれません。

恋愛相談に乗ったりもしてます(笑)

ーーファンの方の恋愛相談ですか

はい!ズバズバ言ってます(笑)

ーー圭吾さん流のバズらせ方を教えてください

自己分析ですかね。

悪いものは絶対にバズらないですし、良いものは絶対にバズるように世間は作られていると個人的には思っています。

自分の武器を分析して、自分を客観視することで自然とバズるとは思います。

ーー圭吾さんが経営者に見えてきました(笑)

確かに!でも完全な夜型人間なので、ちゃんと会社に行けないと思います(笑)

▼DigOut編集部

後編では、プライベートの過ごし方や、恋愛観、メンバーに対する本気100%の思いをインタビューしたので是非、併せてチェックしてください!

ライブ告知

“Novelbright ARENA TOUR 2025〜Winding Road〜”

4月12日(土)大阪城ホール

4月13日(日)大阪城ホール

4月26日(土)マリンメッセ福岡B館

5月24日(土)真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

6月21日(土)Aichi Sky Expo ホールA

6月28日(土)有明アリーナ

6月29日(日)有明アリーナ

7月19日(土)ゼビオアリーナ仙台

8月16日(土)神戸ワールド記念ホール

8月17日(日)神戸ワールド記念ホール

[チケット]

一般指定席 ¥8,800 / スマイルシート ¥5,000(税込)

特設サイト:https://novelbright.jp/feature/arenatour2025

1996年1月4日生まれ  岐阜県出身 2019年1月に「Novelbright」へ加入 アパレルブランド『CHRONOIZM』の代表取締役でもありデザインとモデルも務めている アパレルブランド『CHRONOIZM』 https://chronoizm.thebase.in/
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この記事を書いた人

インタビュー
えみ
1993年生まれ/神奈川県出身 お酒と音楽と愛犬が大好きです! DigOutでは主にインタビュー、記事構成を担当しています。 音楽好きな皆さんの読みたい!知りたい!を形にできるように頑張ります。
カメラ 執筆
高島よしお
1997年生まれ/東京都出身 趣味は「フィクション」と「散歩」 年間通して平均400本映画を観ます 音楽は平均1200時間聴きます