2025.02.01
2016年から2023年まで、バンド「ドラマストア」のKey/Gtとして活動した後、昨年8月にはソロアーティストとして1stフルアルバム『animism』をリリースする等、活躍の場を広げている「toi(読み:トワ)」
現在は「ポルカドットスティングレイ」「ユアネス」「渡辺諒(ANTENA)」「ココロオークション」「 the shes gone」「幸祜」「THE FRANK VOX」「オレンジスパイニクラブ」「Hakubi」等、数々のメジャーバンドのライブやレコーディングにもサポートとして参加している。
(レコーディング、サポート活動では本名の「toriyama takashi」「鳥山昂」名義を使用)
今回は、高い音楽性でファンを魅了し多方面で活躍する「toi」に楽器との出会いから「ドラマストア」としての活動、そして、解散後の自身が表現する音楽への想いを聞いた。
――楽器を始めたきっかけを教えてください
僕が3歳の頃、5歳上の姉がピアノを習っていた影響でピアノ教室に通い始めました。
母の友人がピアノの先生をしていて、その方にずっと教わっていました。
10歳か11歳くらいの頃にピアノを習っている周りの子たちが女の子ばかりで、クラシックを弾くこと自体も段々と嫌になってきたタイミングがあったんですよね。
それを見兼ねた先生がアコースティックギターをプレゼントしてくれたことがきっかけでギターを始めました。
――ピアノとギターでは譜面が違うと思うのですが両立する上での苦労はありましたか?
譜面は違うけれど、コードは読めていたので苦労っていう苦労は無かったです。
最初はタブ譜が読めなかったんですけれど、やっていくうちに自然と覚えてしまったので、楽しかったという思い出ばかりですね。
ギターを始めた頃からクラシックに執着しなくなったというか、自由に弾くことが楽しくなってきたんですよ。
ピアノで弾いた曲をギターで弾いたりとか、ギターで弾いた曲をピアノでも弾いたりとか、すごく楽しんでいました。
――音楽で生計を立てる決意はいつ頃からありましたか?
ヌルヌルと決意していった感じですね。
小学生の時に書いた作文的なものにも「(音楽で生活)出来たら良いな」みたいなことを書いていました。
本格的に考え始めたのは、大学生の頃の軽音サークルでバンドを組んでオリジナルの楽曲を演奏した時です。
それまで音楽は1人でやるものだと思っていたので。
――「ドラマストア」との出会いを教えてください
僕が「ドラマストア」に入る前に組んでいたバンドが活動を終えたタイミングで、「ドラマストア」のギターが辞めるということで、ご縁でサポートとして入りました。
――サポートメンバーを経て正式に加入した理由を聞かせてください
メンバーとして正式に加入する事を聞かされていなかったんですよね(笑)
厳密に言えば公式に発表するタイミングを聞かされていなかったって感じで、僕からしたらサプライズみたいな。
メンバー達とはなんとなくそんな話はずっとしていましたし、僕もキャリアを積みたかったので入りたい意思は伝えてはいました。
――サポートメンバーから正式なメンバーとなって変わった事を教えてください
正式に僕がメンバーに入ったタイミングでベースが脱退してしまい、すぐ三人になってしまったので、「ドラマストア」のメンバーとしての責任感みたいなのは正直ありました。
21歳くらいの頃で分からないながらも(責任感やプレッシャーを)持たざるを得ない状況だったのかもしれません。
「ドラマストア」に加入する前はツアーをしたことが無かったのでこんな大変なんだな、とは思いました。
今思えば自分にとって必要な期間だったなと思います。
現場力とかライブでの所作一つとっても、あの頃の経験は今でも活きてますね。
地道にやらないと培えないモノが沢山ありました。
――「ドラマストア」時代の楽曲の制作方法を教えてください
ほとんどの曲は、ボーカルが詞を書いてそれをボイスメモに残して僕たちが肉付けをしていく形でした。
僕発信で制作した曲が2曲あるんですけれど、その2曲は肉を用意していって、その肉の上に詞を乗せてもらって最後にブラッシュアップさせる流れでした。
乗せる詞の雰囲気だったり、小節だったりを誘導させて作った感じです。
普段の「ドラマストア」とは真逆の作り方でした。
――「ドラマストア」時代の経験は具体的にどのようなものですか?
同じ音楽業界で活躍されるアーティストの方に良いとされている”マナー”みたいなものは「ドラマストア」時代に培った経験が自然と出ちゃいます。
特にサポートで入る時とかに。
例えば、ここで出しゃばっちゃうとボーカルは気持ち良くないかな?とか。
「ドラマストア」での経験が感覚に染み込んでいるんですよね。
――解散直後のXで”旅に出る”と投稿されてましたが実際に旅には行かれましたか?
旅には行きました。
ただどこに行ったか覚えてないです(笑)
上京する事は決めてたので適当に出ていましたね。
やってきたモノをひたすらどこかに下ろす作業みたいな、リセットする期間が欲しくて。
――今後の活動について教えてください
「toi」でやってる音楽が本当にやりたい音楽で楽しいのは勿論なんですけれど、サポートとしての活動も好きなので引き続きどちらも積極的にやっていきたいです。
去年のCOUNTDOWN JAPANでは「ポルカドットスティングレイ」さんのサポートとして出演したんですけれど、とても楽しかったです。
その分めちゃくちゃ緊張しましたけれど(笑)
「toi」での活動でも緊張するので、観てくれる人が1人だろうが1万人だろうが多分緊張すると思いますが、楽しかったのでまたやりたいです。
――ソロのアーティスト、ミュージシャンとして活動するきっかけを教えてください
バンドとしてではなく、あくまでも”ソロのアーティスト”という意識で自分以外のアーティストの方のやりたい音楽を叶えてあげたいと思っています。
おこがましいけれど、アーティストの方の音楽をキャッチして自分の表現を通して実現させるって作業が好きなんですよね。
それがサポートとしての活動を始めた1番のきっかけです。
サポートとして活動をする中で、自分がソロで表現したい音楽も段々と分かってきた気がして。
それが、今作ってる楽曲たちが自分の表現したい音楽、いわゆるインストです。
必要であれば詞を乗せられるし、とりあえず1人で表現したい音楽を作ろうかな、みたいな。
歌詞を書けないってのもありますけれど、詞が入る事でその曲の表現がその曲で止まってしまう気がして。
となれば一旦詞を排除して作りたいな、と。
その選択ができるのは僕だけかなと思うし、詩も勿論大事ですけれど、そんなに重要視せずに作りたかったんです。
toiが様々なヴォーカリストとコラボレーションしていく1回目のイベント。
記念ずべき1回目は、盟友「渡辺諒 ANTENA」を招いて実施することが決定した。
toi presents Feature Live Vol,1
toi × 渡辺諒 ANTENA
<FC先着先行> 1/31(金)22:00 〜 2/7(金)23:59
Bitfan Ticket
https://toi.bitfan.id/events/10272
※ファンクラブ先行特典:当日演奏予定のデジタルピアノ音源
<一般発売>2/8(土)12:00〜
イープラスにて
info:toiofficial.info@gmail.com