2024.10.21
ギターを弾いていると弦が切れてしまうこともありますが、はじめての弦交換はとまどいますよね。
そんなシーンでも慌てないよう、弦の交換手順をわかりやすくまとめました。
弦の交換は、切れたときだけと思っていませんか?
きれいな音を出すためにも、定期的に弦の交換は必要です。
エレキギターの弦交換は、ギターを良好な状態で演奏し続けるために欠かせないメンテナンスです。
弦は消耗品で、弦の状態が音質や弾き心地に影響します。
弦が古くなると音が曇ったり、チューニングが安定しにくくなったりするため、交換が必要になってくるのです。
ギターの弦は主に金属製なので、手汗や湿気によって酸化しサビや劣化が進みます。
エレキギターは弦の振動が電気信号に変換される仕組みのため、劣化した弦ではクリアなサウンドを出せません。
また、サビた弦は切れるリスクが高く、演奏中に切れると怪我をする可能性があります。
そのため、ギターの弦は演奏のクオリティ維持や安全面などから、定期的に交換したほうがよいでしょう。
ギターの弦の寿命は、短く感じるかもしれませんが、2週間程度といわれています。
使用頻度や演奏環境によって消耗具合は変わりますが、1~2カ月を目安に交換するのがおすすめです。
1~2カ月経っていなくても、次のような状態のときは弦の交換が必要です。
見た目や手触りで弦の劣化が確認できるときは、明らかに交換のサインです。
実際に弾いていて、特に高音が鈍く感じられるようであれば、弦を新しいものに交換します。
湿気の多い時期やギターの使用頻度が多ければ、弦の劣化も早まります。
ギターのパフォーマンスを下げないよう、定期的に点検やメンテナンスをしましょう。
弦の交換には、欠かせない道具があります。
もちろん新しい弦も必要であるため、選び方も紹介します。
エレキギターの弦交換をスムーズに行うためには、いくつかの道具が必要です。
弦を交換するときは、以下の道具を用意しましょう。
ニッパーは、自分のギターに合わせて新しい弦を切るために欠かせません。
大切なギターを傷付けないよう、刃先が丸い専用のニッパーがおすすめです。
ストリングワインダーは、弦を緩めたり締めたりするのに活躍します。
弦はギターのヘッド部分にあるペグで固定されており、道具を使わずに手で回しても問題ありません。
しかし、ストリングワインダーを使うことで、素早く回せて手の負担も減らせます。
弦は音色や演奏性に大きな影響を与えるため、スタイルや好みに合った弦を選びます。
注目すべきポイントは、大きく3つです。
ゲージはインチで表され、ヘビーゲージやライトゲージなどの種類があります。
細い弦は弱い力で押さえやすいため、迷ったら細めのライトゲージを選ぶのがよいかもしれません。
弦の素材については、サビに強いニッケルがおすすめです。
ステンレスやコーテッドなどの素材もありますが、エレキギターの弦はニッケルが多く使われており、柔らかくバランスの取れたサウンドを奏でます。
弦の巻き方も3種類あり、エレキギターでは音の伸びが特徴的なラウンドワウンドがおすすめです。
弦の交換に必要なものがわかったところで、交換の手順を解説します。
工具を使うため、怪我には注意をしてください。
エレキギターの弦交換は、古い弦を安全に取り外すことから始まります。
まずは、ストリングワインダーでペグを回して弦を緩めます。
弦を緩める向きがわからない場合は、弦を弾いて音が低くなる方向で判断しましょう。
弦の張りを十分に緩めたら、ニッパーで弦の真ん中あたりを切ります。
切った弦は1本ずつペグに巻きつけられた部分をほどき、ボディ側で弦を支えているブリッジからも抜き取るように取り外します。
ペグはギターのヘッドにあり、弦を固定している重要な部分です。
ペグを回すときは、ギターの故障を防ぐためにゆっくりとストリングワインダーを動かしてください。
エレキギターのペグは、時計回りで弦が緩み、反時計回りだと弦が締まる仕組みです。
基本的に、ギターの弦を交換するときは、1本だけでなく6本すべてを交換します。
それぞれの弦を回すために、ストリングワインダーが欠かせません。
弦の交換時は、1本ずつゆっくりと弦を緩めましょう。
ギターの弦を取り外すときは、安全のために注意点があります。
弦を無理に取り外そうとすると、ギターを傷付けてしまうかもしれません。
まず、ペグをしっかりと緩めて弦のテンションを抜いた状態にしてから作業を開始します。
テンションが残ったまま弦を引っ張ると、突然弦が飛び出す場合もあります。
そして、弦をすべて取り外したら、ブリッジやペグ周辺のホコリや汚れをクロスで拭き取りましょう。
弦の交換時は、汚れがたまっている部分の清掃におすすめのタイミングです。
続いて、新しい弦の取り付け方法です。
正しい方法で弦を取り付けることで、ギターの音質が向上して、チューニングも安定します。
新しい弦は、丸い輪が付いている端からボディ側のブリッジへ通します。
通した弦をゆっくり引っ張って、ギターヘッド側のペグにある穴に通してください。
弦は音の演奏性や弾き心地に影響するため、弦を通すときに折り目が付かないように注意しましょう。
1弦から6弦まで、太さの違いも確認が必要です。
ブリッジは弦を固定しつつ、振動をボディに伝える重要な役割を持っているため、慎重に進めます。
弦を交換するとき、ギターの種類によってブリッジでのセット方法が少し変わります。
ストラトタイプは、弦をブリッジに通すシンプルな仕組みです。
一方のレスポールタイプは、ブリッジのテールピースに弦を通します。
レスポールのブリッジは、弦を外すと弦高調整のネジが回りやすいため、動かないようにマスキングテープで留めておきましょう。
弦をペグに通したら、適切な余裕を持たせてから巻きつけることが重要です。
ペグに通して弦をピンと張った状態で、約1.5フレット分の長さを余らせてニッパーで切ります。
1弦や2弦は、少し長めの2フレット分の余裕がおすすめです。
弦は、反時計回りでペグに巻きつけます。
また、弦を巻きつけるときのテンションも重要です。
弦を張りすぎると切れやすくなり、逆に緩すぎると正確なチューニングが難しくなるでしょう。
クリアで心地よいサウンドのために、定期的な弦の交換が必要です。
正しい手順で、安全に交換しましょう。