Column
ギタリスト必見!コードの基本を徹底解説
2024.10.18
ギターの練習で、誰しも苦労するのがコードです。
コード練習の前に知っておきたい、コードの基本をまとめました。
目次
コードとは?ギターにおけるコードの役割
コードとは、3つ以上の音を同時に鳴らしてハーモニーを生み出す「和音」のことです。
コードは構成されている音によって、明るいものや切ないもの、ロック調など、さまざまな雰囲気をもたらします。
複数のコードを組み合わせ、伴奏に豊かな表情を持たせるのがコードの役割です。
コードによって音楽に深みや厚みが加わり、一つのコードでも曲の印象は大きく変わってきます。
複数の弦を押さえてさまざまな音を一度に出せるギターには、コードの種類が無数にありますが、すべてのコードを覚える必要はありません。
まずはコードの法則や定番のものを覚えれば、曲を弾けるようになるでしょう。
コードを覚える前に知ってほしいこと
3つ以上の音を鳴らすコードについて、まずは必須の知識を覚えておきましょう。
今回は2つの要素で解説します。
12音階について
コードの代表的なものは、Cメジャー「ド・ミ・ソ」です。
普段よく耳にする「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」ですが、ギターでは英語表記を使い「C」を「ド」として「C・D・E・F・G・A・B」と表わします。
ギターコードの名前は英語表記を基にするため、アルファベットで音がわかるようになるところから始めてみましょう。
ピアノの鍵盤をイメージするとわかりやすいですが、ドからシの間には5つの黒い鍵盤があります。
この半音上げた音(黒い鍵盤)を含めた12の音を一つのセットとして「C・C#・D・D#・E・F・F#・G・G#・A・A#・B」を12音階と呼びます。
ギターコードを習得するためには、12音階を弾けることが非常に重要です。
ルート音について
コードを覚える前には、ルート音の理解も欠かせません。
ルート音は、コードを構成する音のなかで基準となる音です。
ルート音によってコードの雰囲気が変わり、コードの名前はルート音に基づいて決まります。
例えば、Cメジャー(ド・ミ・ソ)はC(ド)を基準として、EとGを重ねて明るく心地よい音を奏でます。
さまざまなコードが存在しますが、ルート音はコード名の最初にアルファベットで表記されているため、名前を見たときにわかりやすいでしょう。
また、ルート音はコードを構成する音のなかで、一番低い音と考えることもできます。
ギターを構えて一番上にある太い弦は6弦ですが、Cメジャーでは6弦はミュート、5弦3フレットのCが一番低い音でルート音です。
コードの基本
12音階とルート音を理解したうえで、コードを練習します。
ここでは、コードの基本を3つの観点で解説しましょう。
コードの定義と構造
3つ以上の音の重なりによるコード(和音)について、ここでは3音構成に注目します。
通常、3音のコードは基準となるルート音に、3度ずつ積み上げた音を2つ重ねています。
特定の音からどれだけ離れているかを表すのが「度」です。
元の音と同じ高さの音は、1度と呼ぶことを覚えてください。
Cメジャーを例にすると、ルート音・ドから3度音がミ、そこからさらに3度音がソの構成です。
ギターコードを弾くには、音の構成と弦を押さえる指の位置を把握することが重要です。
どのような音で構成されているか、どのような指の配置で押さえるのか、それぞれを理解しているとスムーズにコードを習得できるでしょう。
メジャーコードとマイナーコードの違い
コードは、構成する音によって雰囲気が変わるとお伝えしました。
音の印象を大きく左右するのが、コードのなかでも最も基本的なメジャーコードとマイナーコードです。
メジャーコードは明るい響きで、ポジティブな感情を表現する演奏に使われます。
メジャーコードの構成は、ルート音・長3度・5度で、ルート音がどこでも音の間隔は変わりません。
一方のマイナーコードは暗い響きで、哀愁や悲しみなどを表現します。
マイナーコードの構成は、ルート音・短3度・5度です。
メジャーコードを構成する真ん中の音が半音低くなるとマイナーコードに変わります。
コードの法則でそれぞれの間隔は決まっているため、3度音でメジャーコードとマイナーコードの違いを覚えましょう。
コードがどのように音楽の雰囲気を変えるのか
メジャーコードとマイナーコードのように、3度音の半音違いだけでもサウンドの印象が大きく変わります。
複数のコードを並べたものをコード進行と呼び、どのようなコードを使うかによって、曲の印象が決まります。
メジャーコードとマイナーコード以外にも、代表的なコードの雰囲気を簡単に紹介しましょう。
■dim(ディミニッシュ)怖いイメージ
■7(セブンス)哀愁漂う
また、マイナーセブンスやディミニッシュセブンスなどのように、いくつかのコードを掛け合わせたものも存在します。
コードの雰囲気や弾き方を覚えると作曲にも役立ち、ギターライフの幅が広がり楽しめるでしょう。
まとめ
今回は、ギターコードの基本を解説しました。
それぞれの法則を覚え、弾きたい曲に合わせて少しずつコードを習得しましょう。