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初心者にもおすすめ!パワーコードの基本や使い方を解説

2024.10.15

ギターのコードは種類が非常に多くて、習得するのに苦労しますよね。

今回は、初心者にもおすすめなパワーコードを紹介します。

パワーコードとは

パワーコードは、ロックやポップスなどの音楽ジャンルで使用されています。

一般的なコードとは「和音」のことで、基準となる音(ルート音)があり、隣接していない3度上の音、さらに3度上の音を重ねた音の響きです。

これに対してパワーコードは、ルート音と5度音による2つの音で構成されているコードです。

通常のコードに含まれる3度音が存在しないため、メジャーやマイナーの区別がありません。

パワーコードはシンプルな構成ですが、基本のコードよりも低くて力強いサウンドを出せます。

指を使うポジションが減って通常のコードよりも負担が少なく、ギター初心者にとっても親しみやすいコードです。

単純な構造で曲のなかでの汎用性が高く、演奏の幅を広げられるのも魅力です。

パワーコードが初心者におすすめな理由

基本のコードを習得した後に複雑なコードにも挑戦したくなるかもしれませんが、パワーコードの練習がおすすめです。

ルート音と5度音のシンプルさ

パワーコードが初心者におすすめな理由の一つは、シンプルな構成にあります。

ルート音と5度音の2つの音のみで構成されており、簡単に弾きやすいコードだからです。

一般的なコードは3つ以上の音を押さえる必要があるうえに、メジャーやマイナーの違いも理解しなくてはいけません。

しかし、パワーコードで弦を押さえるのに使う指は2本。

基本は、ルートの低い音を人差し指、5度上の高い音を薬指か小指で押さえます。

ギターの演奏で弦を押さえるときには、指を立てたりフレットの近くを押さえたり、意識すべきことが少なくありません。

そのため、2本の指に集中すれば弾けるパワーコードは、初心者にこそおすすめしたいのです。

シンプルで弾きやすい+覚えやすい

パワーコードのもう一つの大きなメリットは、弾きやすさと覚えやすさです。

ルート音と5度音の位置関係さえ覚えれば、GコードやFコードなど、どのようなコードも弾けるようになるでしょう。

ドをルートとするCのパワーコードについて、5弦の8フレットを人差し指で押さえたら、5弦の10フレットを薬指か小指で押さえます。
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の音階で考えると、ルートのドを5度高くするとソです。

ギターの指板上では、6弦がルート音ならば薬指か小指は5弦の2フレット分ボディに近いところ。

5弦がルート音のパワーコードは、薬指か小指で4弦の2フレット上を押さえます。

この位置関係はどのパワーコードでも変わらないため、簡単に習得できるでしょう。

パワーコードの押さえ方

シンプルなパワーコードについて、押さえ方のポイントを2つ解説します。

基本的なパワーコードのフォームと指の配置

まずは、パワーコードの基本的なフォームと指の配置を確認しましょう。

パワーコードにおける指の基本的な位置は、ルート音とそれに隣接する弦の2フレット上です。

慣れていないときは、隣接する弦の2フレット上まで指が届かないかもしれません。

そこで意識するのは、親指の位置です。

親指が人差し指よりもギターのヘッド側にあると薬指や小指もヘッド側につられるため、親指は中指と向き合うくらいの位置がおすすめです。

パワーコードで弦を押さえるのは2本の指ですが、ギターネックを支える親指を人差し指の近くに置くことで、ルート音と5度音にも指が届きやすくなります。

また、基本的な指の配置が決まっているため、パワーコードのコードチェンジがスムーズに移動できるでしょう。

押さえている弦以外は鳴らさない

パワーコードを弾くときに重要なポイントは、押さえている弦以外を鳴らさないことです。

特定の弦だけを鳴らすことによってシンプルで力強い響きのサウンドを作るため、不要な弦の音が混じらないように注意しましょう。

不要な音をミュートさせるには、コードを押さえるのに使わない指で鳴らさない弦に触れるのがおすすめです。

6弦8フレットのドがルートのときは、中指と小指で1から4弦に軽く触れるイメージ。

あくまでも鳴らさない弦であるため、力を入れ過ぎずに優しく触れるだけにしてください。

エレキギターでは余計な弦を鳴らさないことが演奏のレベルを上げ、パワーコードにおいてはミュートが非常に重要です。

慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、よりきれいな音を出せますよ。

まとめ

パワーコードはシンプルな音の構成のため、初心者でも習得しやすいものです。

力強いサウンドを奏でるパワーコードに慣れ、音の広がりを楽しみましょう。