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楽器にもシェアリングサービスの時代?仕組みやメリットを解説

2024.10.01

「楽器を始めたいけれど、自分に合う楽器が分からない」
「値段が高くて購入のハードルが高い」
 
そんな人におすすめなのが、楽器のシェアリングサービスです。
どんな仕組みなのか?メリットは?詳しく解説していきます。
 

シェアリングサービスとは

「シェアリングサービス」という言葉そのものは、最近よく耳にするという方も多いかもしれませんね。
 
シェアリングサービスとは、「物やサービスを個人同士で共有する仕組みを提供するサービス」のことを指します。
 
所有するというよりも、「必要なときだけ借りる」という考え方。
特定の資源や物品、サービスを複数のユーザー間で共有することで、効率的に利用することができるのです。
 

代表的なシェアリングサービスの例

世の中にあるシェアリングサービスには、例として以下のようなものが挙げられます。
 

■カーシェアリング
複数の人が同じ車を共有して利用するサービス。
利用者は必要なときだけ車を予約して利用でき、購入や維持費がかかりません。
「タイムズカー」や「三井のカーシェア」などが有名です。
 
■ライドシェア(相乗りサービス)
個人が自分の車で他の人を運ぶことで、乗車料金をシェアするサービス。
UberやLyftなどが有名です。
 
■民泊(ホームシェアリング)
自分の家や部屋を他人に貸し出すサービス。
Airbnbなどのプラットフォームを利用して宿泊者を募集します。
 
■シェアオフィス(コワーキングスペース)
オフィススペースを複数の個人や企業が共有して利用するサービス。
独立した仕事をする人や小規模な企業が、専用オフィスを持たずに利用できるのが特徴です。

 

楽器のシェアリングサービスとは?

近年、楽器のシェアリングサービスが注目を集めています。
楽器のシェアリングサービスとは、「楽器を個人同士や企業から借りることができるサービス」のことです。
 
必要なときに楽器を借りて使うことができ、楽器の購入や維持にかかるコストを抑えることができます。
特に楽器を始めたばかりの初心者や、短期間だけ特定の楽器を使いたい人にとってはとても便利です。
 

貸す側のメリット

楽器のシェアリングサービスにおいて、貸す側には以下のようなメリットがあります。
 

■収入を得られる
楽器を使っていない期間や余っている楽器を貸し出すことで、追加の収入を得ることが可能。
定期的に収入を得る手段として有効です。
 
■楽器の維持費をカバーできる
楽器のメンテナンスや保管にかかるコスト。
シェアリングで得た収入をその費用に充てることができます。
特に高価な楽器や頻繁にメンテナンスが必要な楽器を持っている人にとっては、ありがたいポイントですよね。
 
■楽器の有効活用
長期間使っていない楽器や、昔使っていた楽器をただ保管しておくのではなく、他の人に貸すことで楽器を有効活用できます。
貸し出すことで楽器が人々に使われ、価値が発揮される機会を増やせるのはいいですね。

借りる側のメリット

楽器のシェアリングサービスは、借りる側のメリットもたくさんあります。
 

■コストを抑えられる
楽器を購入するには高額な投資が必要。
シェアリングサービスでは必要な期間だけ楽器を借りることができ、費用を大幅に節約できます。
特に短期間だけ使いたい場合や、試しに始めてみたい初心者には経済的な選択肢となります。
 
■いろいろな楽器を試せる
さまざまな種類の楽器を手軽に借りられるため、複数の楽器を試して自分に合ったものを見つけることができます。
新しい楽器を試す機会が増えるため、スキルや表現力を広げるきっかけになりますよね。
 
■保管スペースやメンテナンスの心配が不要
楽器はサイズによっては保管スペースが必要。
また、定期的なメンテナンスも求められます。
シェアリングサービスでは借りるだけなので、そういった負担を気にすることなく利用できます。

 

楽器のシェアリングサービスの仕組みは?

実際に楽器のシェアリングサービスを使ってみたい!
でも、どんな仕組みなのかが気になるところです。
 

サービス提供の流れ

一般的には、以下のような流れが採用されています。
 

■登録・アカウント作成
貸す側も借りる側も、シェアリングサービスのプラットフォームに登録してアカウントを作成します。
 
■楽器の掲載(貸す側)
貸す側は、自分の楽器を掲載します。
「楽器の種類」「ブランドやモデル、製造年などの詳細情報」「楽器の状態」「レンタル料金」「貸し出し可能な期間」「楽器の写真」などを設定します。
 
■楽器の検索・予約(借りる側)
借りる側は、楽器を検索。
希望する楽器が見つかったら、予約リクエストを送信します。
 
■受け渡しの調整
予約が確定すると、受け渡し方法の調整です。
直接受け渡しの場合、貸す側と借りる側が合意した場所で手渡します。
配送の場合、貸す側が楽器を梱包し、指定された住所へ配送します。
 
■レンタル期間中の利用
借りた楽器は、指定された期間中に自由に利用OK。
プラットフォームによっては、レンタル中に発生したトラブル(破損や故障など)に対する保険が適用される場合もあります。
 
■楽器の返却
直接返却の場合は、指定された場所で楽器を返却します。
配送返却の場合は、楽器を梱包して貸した側に返送します。
 
■支払い・報酬
借りる側は、レンタル料金をプラットフォームを通じて支払います。
支払いは、クレジットカードや電子マネー、銀行振込などです。
 
■レビュー・評価
レンタルが完了すると、貸した側と借りた側はお互いに評価を行います。
次回以降の利用者が、両者の信頼性や楽器の状態を判断しやすくなります。

 

おすすめの楽器のシェアリングサービス

最後に、おすすめの楽器のシェアリングサービスを紹介します。
 

atsumari

2021年に誕生したシェアリングサービスアプリ。
 
スマートフォンアプリでやりとりでき、GoogleやFacebookなどソーシャルログインが可能なので、気軽に利用することができます。
 

■料金の目安
ギター(本体価格10万円相当)が1ヶ月5,000円~
バイオリン(本体価格60万円相当)が1週間3,000円~

(公式サイト:atsumari
 

TryOut

2023年に誕生した、エフェクターに特化したシェアリングサービス。
 
ギターやベースを演奏するに当たって、もっと気軽にエフェクターを試せるきっかけを提供したいという思いから生まれました。
「TryOut」と言う名前は“試奏”が由来です。
 
取引、予約、発送など全てアプリ内で完結します。
 

■料金の目安
エフェクター 1週間1,000円~

(公式サイト:TryOut
 

まとめ

ここまで、さまざまなメリットがある楽器のシェアリングサービスについてご紹介しました。
 
有効活用して、音楽の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。