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これを読めば安心!ギタースケールの覚え方を徹底解説

2024.09.13

ギターの練習をしていて、スケールが覚えられなくて悩んでいませんか。

今回は、位置関係やジャンルなどでギタースケールの覚え方を徹底解説します。

ギターの演奏に欠かせないスケール

ギターの演奏において、スケールは非常に重要な役割を果たします。
 
スケールは特定の音を規則的に並べたもので、日本語では「音階」とも訳されます。
 
規則的に並べられることについて、2種類のフレット間隔が関係しています。
 

■全音
隣同士の音が2フレット分空いている
 
■半音
隣同士の音が1フレット分空いている

 
曲には明るいものや切ないもの、激しいものなどさまざまな雰囲気がありますが、違いの正体はスケールです。
 

ギターでよく使う基本のスケール

ギタースケールは何十種類もあります。
中でも演奏によく使われる、基本のスケールを解説します。
 

メジャースケール

メジャースケールは、ギターの基礎となるスケールの一つで、いわゆる「長調」。
「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の並び順で構成されています。
 
「音階」と聞いて思い浮かべる方が多い「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」はCメジャースケールと呼び、メジャースケールの代表です。
 
メジャースケールは明るく元気な音色が特徴で、ポップスやクラシック、ロックなどの幅広いジャンルで使用されています。
 

マイナースケール

マイナースケールは、メジャースケールと同様に重要なスケールで、いわゆる「短調」。
「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」のパターンです。
 
Cマイナースケールは、「ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド」で構成されています。
メジャースケールと見比べると、3番目、6番目、7番目の音をそれぞれ半音下げたことが分かりますね。
 
#や♭を使わないマイナースケールとして、ラ(A)から始まる「Aナチュラル・マイナースケール」があります。
音階は「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」で、起点の音が変わるだけで雰囲気も変わるのが不思議ですね。
 
マイナースケールはブルースやジャズ、ロックのバラードなど、感情豊かな演奏に向いています。
 

メジャーペンタトニックスケール

メジャーペンタトニックスケールは、メジャースケールの4番目と7番目を抜いた、5音で構成されています。
 
「全音・全音・全音半・全音・全音半」のパターンで並び、Cメジャーペンタトニックスケールは「ド・レ・ミ・ソ・ラ・ド」です。
メジャースケールから4番目と7番目が省かれているだけと考えると、覚えやすいですね。
 
明るい音階が特徴で、メロディを作りやすく、ギターソロにも適しています。
 

マイナーペンタトニックスケール

マイナーペンタトニックスケールは、マイナースケールから2番目と6番目の音を省いたものです。
 
「全音半・全音・全音・全音半・全音」のパターンで並び、Cマイナーペンタトニックスケールは「ド・ミ♭・ファ・ソ・シ♭・ド」です
 
マイナーペンタトニックスケールはロックやブルースをはじめ、多くのジャンルで広く活躍します。
 

位置関係によるギタースケールの覚え方

それぞれのギタースケールは、弦を押さえる指の位置が決められています。
そのため、位置関係を理解すると、ギタースケールを覚えやすいでしょう。
 

メジャースケールとマイナースケール

今回は、基本のCメジャースケールとCマイナースケールを見てみましょう。
指板上で押さえる位置を丸で表すと、弾く場所は変わりますが、形は変わりません。
 
基礎となる音のルートを緑の丸にした場合、メジャースケールを3フレット上にずらして、ルートの位置を変えるとマイナースケールになります。
 
また、ギタースケールにおいて、平行調と呼ばれる関係も覚えましょう。
平行調は、同じ音で構成されているメジャースケールとマイナースケールの関係を指します。
 
この位置関係を理解していると、メジャースケールとマイナースケールで相互に移動しやすくなるでしょう。
 

メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケール

メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールに関しても、Cルートを例に考えてみましょう。
 
Cメジャーペンタトニックスケールを3フレット上にずらし、指板上で緑の丸のルート音を変えるとCマイナーペンタトニックスケールです。
5音で構成されるペンタトニックにおいても、メジャースケールとマイナースケールの基本的な位置関係は変わりません。
 
そのため、メジャースケールとマイナースケール、メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールはそれぞれセットで覚えるのがおすすめです。
 

メジャースケールとメジャーペンタトニックスケール

メジャースケールとメジャーペンタトニックスケールの位置関係を理解することも、ギタースケールの習得には重要です。
メジャーペンタトニックスケールは、メジャースケールから4番目と7番目の音を省いていますね。
 
それぞれを指板上に表すと、メジャースケールから白丸を抜いたものがメジャーペンタトニックスケール。
メジャーペンタトニックスケールに白丸で示す音を加えれば、メジャースケールになります。
 
メジャースケールのフレーズを演奏しながら、メジャーペンタトニックスケールを取り入れることで、演奏にバリエーションを持たせられるでしょう。
 

マイナースケールとマイナーペンタトニックスケール

マイナースケールとマイナーペンタトニックスケールの位置関係は、先ほどのメジャースケールとメジャーペンタトニックスケール同様に考えられますね。
マイナーペンタトニックスケールは、マイナースケールから2番目と6番目の音を抜いたスケールであることを覚えていれば問題ありません。
 
メジャースケールとメジャーペンタトニックスケールのように指板上の図を見ると、白丸はマイナースケールで使い、マイナーペンタトニックスケールでは使わない音です。
それぞれの位置関係で考えると覚えやすく、ギターのソロプレイに深みを加えられます。
 

多様なスケールは曲のジャンルで覚える

各ギタースケールは音の雰囲気が違い、曲のジャンルに合わせて覚えるのが一つのコツです。
ジャズやロックなど、それぞれのジャンルにふさわしいスケールを紹介します。
 

ジャズに合うスケール

ジャズの曲調には、ブルーノートスケールとメロディックマイナースケールの相性が抜群です。
 
ブルーノートスケールは、メジャースケールに3番目・5番目・7番目を半音下げたもの。
もう一方のメロディックマイナースケールは、ハーモニックマイナースケール「C・D・E♭・F・G・A♭・B」で6番目の音を半音高くしています。
 
これらのスケールを使うことで、ジャズ独特の複雑で落ち着いた感じのサウンドを表現できるでしょう。
 

ロックに合うスケール

ロックの演奏には、メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールがおすすめです。
 
シンプルで力強いサウンドが特徴のため、ロックのエネルギーを引き立てるのに向いています。
メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールは、特にロックのソロパートで活躍します。
 

エスニック・和風に合うスケール

エスニックや和風の曲調では、フリジアンスケール・琉球音階・ヨナ抜き短音階がよく使われます。
 

■フリジアンスケール
「半音・全音・全音・全音・半音・全音・全音」の並び順。民族的な雰囲気が特徴です。
 
■琉球音階
「ド・ミ・ファ・ソ・シ」による5音階で、インドネシアやブータンなどにも存在しています。
 
■ヨナ抜き短音階
マイナースケールから4番目と7番目を抜いた「ド・レ・ミ♭・ソ・ラ♭」です。演歌やポップスなどに使われ、日本人に馴染み深い音階です。

 

優雅な雰囲気に合うスケール

優雅な雰囲気を演出するには、ミクソリディアンスケール・ドリアンスケール・ハーモニックマイナースケールが適しています。
 

■ミクソリディアンスケール
「全音・全音・半音・全音・全音・半音・全音」の順で、明るく力強い雰囲気が特徴です。
 
■ドリアンスケール
「全音・半音・全音・全音・全音・半音・全音」で並び、ジャズ感や洗練さを感じられる音階です。
 
■ハーモニックマイナースケール
「全音・半音・全音・全音・半音・全音半・半音」の規則で、哀愁を感じられます。

 

まとめ

耳コピや曲作りなどに役立つギタースケールについて、徹底的に解説しました。
普段弾くジャンルに合わせて、基本のスケールを身に付けましょう。