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ギターの基礎練習が知りたい!初心者に効果的なメニューは?

2024.09.06

手軽に演奏できるギターですが、効率よく上達するには効果的な練習メニューで日々の継続が必要です。

また、地味な基礎練習を続けていると「そもそも基礎練習って必要なの?」と、疑問が湧いてくる方もいるでしょう。

そこで今回は「基礎練習は必要かどうか」「上達しやすい効果的な練習メニュー」について解説していきます。

ギターの基礎練習はいる?いらない?

ギターの基礎練習はとても重要で、いかに基礎を積み重ねていくかによって上達のスピードも変わります。

基礎練習は地味なフレーズの繰り返しも多く、上達の時間がかかるように思えるかもしれません。

しかし、基礎練習はギター演奏の土台作りで、基礎が出来ていないと安定した演奏も難しくなります。

基礎が出来ていると好きな曲のコピーもしやすくなり、基礎練習のフレーズをアレンジしてオリジナル曲に取り入れるなど、ギター演奏の幅も広がります。

基礎練習は上達への近道なので、早く着実に上達したい方は毎日基礎練習を続けるのがおすすめです。

ギターの基礎練習を始める前にチューニングをしよう

ギターは気温や湿度などの影響を受けて音が狂いやすいため、基礎練習の前に必ずチューニング(調音)を行いましょう。

チューナーにはクリップ型チューナー、カード型チューナー、ペダル型チューナー、スマホアプリチューナーがあります。

使用するギターや好み、演奏環境に応じて選びましょう。

チューニングの方法

基礎練習の前に、まずはチューナーでチューニングを行います。

チューニングにはレギュラーチューニング(基本チューニング)、半音下げチューニング、ドロップDチューニングなどさまざまなものがあります。

演奏する曲に合わせてチューニングを選びますが、チューニングの指定がない場合はレギュラーチューニングです。

より低音の効いたヘヴィな音を求める曲に採用されているのが、半音下げチューニングやドロップDなど、変則チューニングです。

■レギュラーチューニング

(6弦から順に)E(ミ)・A(ラ)・D(レ)・G(ソ)・B(シ)・E(ミ)

ギターの基本となるチューニングです。

コード・ダイアグラム(コードの押さえ方)を多数掲載したコードブックも、レギュラーチューニングに合わせた表記になっています。

■半音下げチューニング

(6弦から順に)Eb・Ab・Db・Gb・Bb・Eb

半音下げチューニングは、全ての弦をレギュラーチューニングから半音下げます。

「ジミ・ヘンドリックス」が広めたと言われており、ブルースやロックで採用されることが多いチューニングです。

表記は「♭(フラット/半音下げ)」の場合と、「#(シャープ/半音上げ)」で表記される場合があります。

#表記の場合は、(6弦から順に)D#・G#・C#・F#・A#・D#となります。

■ドロップDチューニング

(6弦から順に)D・A・D・G・B・E

6弦のみ、レギュラーチューニングの1音下げ(Dの音)にする変則チューニングです。

重厚感を出したいロックやメタル系の曲でよく使われ、6弦と5弦の同じフレットを押さえればパワーコードになります。

半音下げチューニングやドロップDチューニングなど、ダウンチューニングをする場合は、「10-48」などの太めのセット弦を選ぶと、弦の張力不足も解決します。

ギターの音は演奏している最中でも狂うので、音の狂いを感じたらその都度チューニングを行いましょう。

チューニングに関する詳しい内容は、以下の記事も参考にしてみてください。

https://digout.jp/column/551/

ギター基礎練習のおすすめメニュー

ギターの上達が早くなる、おすすめの基礎練習方法を紹介していきます。

クロマチックスケール

クロマチックとは「半音階の」という意味のことで、フレットを1つずつ順番に演奏していく練習方法です。

例として、6弦の5フレットをスタートに8フレットまで順番に弾き、次は5弦に移って5フレットから8フレットまで順番に弾きます。

6弦から順番に1弦まで弾き、今度は1弦の8フレットから5フレットまで逆の順番で弾き、6弦まで繰り返す練習方法です。

最初はダウンピッキング(上から下に向かってピッキング)で、速さよりも1音1音を確実に出すことを意識して弾きましょう。

慣れてきたら、ダウンピッキングとアップピッキング(下から上に向かってピッキング)を繰り返す、「オルタネイトピッキング」で練習するのがおすすめです。

ローコード

ローコードとは、開放弦を含む1~3フレットあたりを使って弾けるコードのことです。

フレットの低い位置(ロー)で弾けるコードなので、ローコードと呼ばれています。

ローコードは、バレーコード(人差し指で6弦から1弦まで押さえるコード)のFとBを除いた、以下のコードです。

■メジャー(長調)
ローコードC、D、E、G、A

■マイナー(短調)ローコード
Dm、Em,Am

コードの押さえ方を覚えたり、明確に音が出せたりするまで時間がかかります。

しっかり押さえられるようになるよう、焦らず練習を重ねましょう。

弾けないコードがあっても、ギターに慣れてくると弾けるようになるので、弾けないコードはひとまず棚上げし、弾けるコードから練習してみてください。

ストローク

コードを弾く際に必要で、右手を上下に振るようにして(右手の場合)ダウンピッキングとアップピッキングを繰り返すのがストロークです。

譜面ではダウンピッキングは「Π」、アップピッキングは「v」で表記されているので、どちらで弾くのかがわかります。

ストロークはテンポに合わせて行いますが、弾かないときはピッキングを空振る「空ピッキング」を行い、リズムを維持させます。

どの基礎練習にも言えますが、リズム感を養うためにメトロノームを使い、リズムに合わせて練習するのがおすすめです。

ギターの基礎練習は毎日どれくらいやればいい?

ギターの上達に王道はなく、上達するには日々コツコツと基礎練習を続ける必要があります。

1日10分でもOK

1日10分の練習時間でも、毎日ギター練習を継続すれば上達していきます。

生活のリズムと相談しながら無理のない範囲で、毎日続けられる練習時間を設定しましょう。

時間の確保が厳しいようなら練習時間を短くするなど、調整をしながら毎日継続することが大切です。

毎日わずかなスキマ時間でも練習を続けていくほうが、結果的に早く上達しやすいので、できるだけ毎日練習時間を確保しましょう。

毎日継続する

ギターの練習は短い時間であっても、毎日練習を続けるのが重要です。

指や腕に動作を覚えさせ、自然と動くようになるまで練習を繰り返します。

また、ギターを弾き続けていると指先の皮が固くなり、押さえるのに苦労したコードが簡単に弾けるようになったり、長時間の演奏にも耐えられるようになったりします。

特に初心者のうちは、少しでも練習期間があくと覚えたことを忘れやすいので、短時間であっても毎日練習をするようにしましょう。

まとめ

ギターの練習方法に関する練習前の準備や、上達しやすい基礎練習のメニューについて解説してきました。

基礎練習は反復して手に演奏の感覚を覚えさせる行為で、練習期間があくとせっかく覚えた感覚も忘れやすくなります。

無理のない範囲で、たとえ短時間でも毎日練習をするのがおすすめです。