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ベース初心者も安心!チューニングの方法やコツを徹底解説

2024.08.13

ベース・ビギナーのみなさんは「チューニングのやり方」が気になりますよね。
今回はベースチューニングの基本や、音が合わないときのコツなどを解説します。

ベースチューニングとは

ベースのチューニングをマスターするために、まずは基本から説明します。

ベースチューニングのタイミング

ベースは4本の弦を規定の音にするチューニングが必要です。
4本それぞれの弦がきちんと調律されていないと、正しい音で弾けません。

ベースを弾き始める前はもちろん、演奏中でも音のズレを感じたらチューニングしましょう。

ベースの音程は、気温や湿度、演奏中の振動などでズレることがあります。
曲を弾き終わったタイミングに音が合っているかを確認するなど、こまめなチューニングを意識するとよいでしょう。

また、弦を交換したときにもチューニングが必要です。
定期的なベースのチューニングは、耳が正しい音をつかむのにも非常に効果があります。

ベースチューニングの種類

ベースのチューニングには3種類あります。
少しずつ音の雰囲気が変わるため、それぞれを詳しく解説します。

レギュラーチューニング

レギュラーチューニングは、最も基本的なベースのチューニング方法です。
ベースのレギュラーチューニングでは、以下の音程に合わせます。

■レギュラーチューニング
1弦:G(ソ)2弦:D(レ)3弦:A(ラ)4弦:E(ミ)

レギュラーチューニングは汎用性が高く、ベースを弾くうえでは欠かせません。
このチューニングは、特にジャズやクラシックなど、低音が中心のジャンルでの演奏で活躍します。

レギュラーチューニングは、ベースの基礎を身に付けることにつながる非常に重要なチューニング方法です。

半音下げチューニング(フラットチューニング)

半音下げチューニング(フラットチューニング)は、すべての弦を半音ずつ低くチューニングする方法です。
4本の弦を以下の音に合わせます。

■半音下げチューニング
1弦:G♭(ソ♭)2弦:D♭(レ♭)3弦:A♭(ラ♭)4弦:E♭(ミ♭)

半音下げチューニングは低音域が半音広がり、よりヘビーな音や歌のキーに合わせるために使われます。
バンドを組んでいるベーシストが好んで使うチューニング方法でもあり、ギターとベースの一体感が強まって重厚なサウンドを作り出せるのが魅力です。

半音下げチューニングはベーシストにとって重要なスキルの一つで、バンド活動やライブ演奏で柔軟な対応ができるようになるでしょう。

ドロップDチューニング

ドロップDチューニングは、レギュラーチューニングから一番低い音の4弦だけを1音下げるチューニング方法です。

■ドロップDチューニング
1弦:G(ソ)2弦:D(レ)3弦:A(ラ)4弦:D(レ)

レギュラーチューニングの4弦をDに下げるだけですが、ベースの音域が広がり、より重厚でパワフルなサウンドに感じるでしょう。
ドロップDチューニングのメリットは、特定のフレーズやリフを簡単に演奏しやすくなります。

さらに、低音域が強調されるため、バンド全体のサウンドに厚みを加えられます。

ベースのチューニングの合わせ方

続いて、ベースのチューニングの合わせ方を解説します。
基本は、以下3つの流れです。

チューナーを取り付ける

ベースのチューニングを正確に行うためには、チューナーが必要で主に3種類あります。

■クリップ型
ベースのヘッドに挟み、弦の振動で音を拾う

■カード型
シールドを通してベースの音を拾い、精度が高い

■ペダル型
ライブでの使用が多く、足元でエフェクターのなかに組み込む

それぞれの特徴を活かしたチューナーを選び、ベースのチューニングを行います。

クリップ型チューナーを使う場合は、周囲の雑音にも反応する可能性があるため、静かな環境でチューニングしましょう。
カード型とペダル型は、ベース本体のボリュームを0にしてつなぎます。

チューナーを取り付けた後は、チューナーの電源を入れて、ディスプレイが見やすい位置に調整します。

開放弦を鳴らす

チューナーの準備ができたら、次に開放弦を鳴らして音を確認します。
開放弦とは、どのフレットも押さえずに弾いて出る音のことです。

開放弦を基準にして各弦の音程を調整し、最も低い4弦から順番にチューニングしていきます。

チューナーを見て、4弦の開放弦がE(ミ)であるかを確認しましょう。
チューナーには、実際に出ている音程と理想的な音程との差が表示されます。

チューナーによって、音に合わせて針が振れたりLEDランプの色が変わったりするため、まずは4弦でE(ミ)の音が出るように調整しましょう。
複数の弦をまとめてチューニングするのではなく、1本ずつの音を調整するのが基本の合わせ方です。

ペグを回して合わせる

チューニングは、ペグを回して正しい音程に合わせます。

ペグはベースのヘッド部分にあり、各弦の張力を調整する部分です。
ペグを回す方向によって弦の張力が変わって音程が上下する仕組みで、緩めると低く締めると高くなります。

例えば、音程が少し高ければペグを反時計回りに弦を緩め、低い場合は時計回りに弦を締めると正しい音に調整できます。

ペグを回して調整するときは、一度に大きく回すのではなく、少しずつ回しましょう。

音が高すぎたときには緩めて合わせず、ペグを半音緩めて「締める方向で合わせる」のがポイント。
弦が緩んでいる状態から締めながら調整するのが基本のチューニングです。

4弦でE(ミ)に合わせられたら、3弦・2弦・1弦も順にチューニングします。

ベースチューニングが合わないときのコツ

ベースを弾いていて、なかなか音が合わないときもあるでしょう。
そんなときのために、ベースチューニングの3つのコツを紹介します。

チューニングを繰り返す

ベースの音が合わない場合、チューニングを繰り返すことが基本です。
ベースの音は弦の張力に依存していて、気温や湿度などの影響で変わってしまいます。

新しいベースを使い始めるときや弦を交換したときもチューニングが必要です。
弦が新しいと、4弦から1弦の音を合わせている間に、4弦の音がズレてくることもあるようです。

何度かチューニングを繰り返すことで、弦の張力が安定し、正確な音程を維持しやすくなります。
こまめなチューニングは、耳がベースの音に慣れるために重要な練習の一つです。

どうしても音が合わないときは、ナットやブリッジなどの弦を支える部分が原因の場合もあるため、各部品のメンテナンスも忘れずにしましょう。

ネックの反りを直す

ベースの音が安定しないときは、ネックの反りが原因である可能性もあります。

ネックが反っていると、弦の高さが変わって正確なチューニングが難しいからです。
ベースのネックが反っている場合は、フレットを抑えたときに弦が引っ張られ、半音上がったり下がったりします。

ネックの状態は、1フレットと最終フレットを押さえて隙間があるかどうかで確認しましょう。

■順反り
弦とフレットの間に大きな隙間があり、弦高が高くなる

■逆反り
弦とフレットの間に隙間がなく、ローポジションで音のビビりが発生する

湿度の高い場所や季節の変わり目には、ベースのネックが反りやすくなります。
ネックが反っている場合は、楽器店で相談して直しましょう。

オクターブチューニングを調整する

オクターブチューニングがズレていると、弦を押さえたときの音が合わないため、12フレットでチューニングを調整します。

オクターブチューニングとは、開放弦と12フレットの音程を一致させる調整のことです。この調整が不十分だと、フレットを押さえたときの実音が狂いやすくなるため、注意しましょう。

まずは、チューナーを使用して各弦の開放弦を正確にチューニングします。
次に、12フレットを押さえて同じ弦を弾いて、開放弦と実音との違いを確認しましょう。

■実音が高い
サドルをボディ側へ動かす

■実音が低い
サドルをネック側に動かす

オクターブチューニングを調整することで、ベース全体の音程が正確になります。
音のズレが少なく、安定した音でベースの演奏を楽しめるでしょう。

まとめ

ベースを弾くうえで欠かせないチューニングについて、基本を解説しました。
紹介したコツを参考に、チューニングに慣れましょう。