ギターの上達で、難関といわれているのがコードです。
「ギターはコードを押さえるのが大変」というイメージはありませんか。
そこで、コードの基本や押さえ方のコツをまとめました。
今回紹介するコツを参考に、ギターコードを習得しましょう。
ギターコードとは
コードとは日本語でいうと「和音」のことで、高さの異なる音を3つ以上同時に鳴らすことです。
複数のコードを並べたものは、コード進行と呼びます。
コードの表記には、アルファベットや数字を使用します。
それぞれのコードには音の特徴があり、頻出度の高いM(メジャー)は明るく、m(マイナー)は暗い雰囲気を感じるでしょう。
また、音階の表記は日本語と英語で異なります。
■英語表記「C・D・E・F・G・A・B」
私たちは日本語表記に慣れていますが、アルファベットでの音階表記を覚えておくと、ギターコードを習得しやくすくなります。
コードは非常に多くの種類が存在しますが、すべてを覚える必要はありません。
まずは、よく使われるギターコードを身に付けましょう。
基本のギターコードの種類と押さえ方
何種類ものコードのなかで、様々な曲で登場する基本のコードがあります。
まずは、次の2つの基本コードを紹介します。
Cコード
3音の和音と聞くと、最初に「ド・ミ・ソ」を思い浮かべるかもしれません。
「ド(C)」を基準にしている「ド・ミ・ソ(C・E・G)」がCコードです。
2弦の1フレット、4弦の2フレット、5弦の3フレットを押さえます。
ギターを構えたとき、1弦が下で6弦が上にある状態です。
そのため、2弦を人差し指、4弦を中指、5弦は薬指を使うと押さえやすくなります。
押さえるときは、それぞれの指が他の弦に当たらないように注意しましょう。
Gコード
Gコードは「ソ(G)」が基準の「ソ・シ・レ(G・B・D)」です。
ここで紹介する押さえ方は2つです。
人差し指が空くため、コード進行でスムーズに指を動かせるでしょう。
■1弦の3フレットを薬指、5弦の2フレットを人差し指、6弦の3フレットを中指
小指を使わないため、初心者でも押さえやすいでしょう。
ギターコードは押さえる位置は決められていますが、使う指は定められていません。
自分の好きな押さえ方で習得しましょう。
他にもある!ギターコードの種類
ギターの演奏でよく登場するものの、初心者がつまずきやすいコードもあります。
その代表的な2つのコードを紹介します。
Fコード
Fコードは1~6弦の1フレットを人差し指、3弦の2フレットを中指、4弦の3フレットを小指、5弦の3フレットを薬指で押さえる「ファ・ラ・ド(F・A・C)」です。
人差し指の側面を使って、1フレットの1~6弦すべてを押さえなくてはいけません。
1本の指で複数の弦を押さえることを「バレー(セーハ)」と呼びます。
Fコードは難関コードの一つですが、他のコードへの応用として便利です。
上手く弾けないときは、親指を2フレットの真ん中あたりで、ギターネックと垂直方向に構えましょう。
B7コード
B7コードは、「シ(B)」が基準の「シ・レ#・ファ#・ラ(B・D#・F#・A)」です。
1弦の2フレットを小指、3弦の2フレットを薬指、4弦の1フレットを人差し指、5弦の2フレットを中指で押さえます。
B7コードは力が入りにくい小指を使いつつ、4弦だけは1フレットを押さえるため、難しく感じるでしょう。
慣れるまでは、右手のストロークはせずに、弦を押さえる指の位置を体になじませます。
焦らずに自分のペースで、弾けるコードを増やしましょう。
ギターコードを押さえるコツ
ギターコードには複雑なものもあり、習得に苦労している方が多いかもしれません。
そこで、押さえ方のコツを簡単に4つ解説します。
指を立てる
ギターの弦は、指を立てて押さえることが非常に重要です。
ギターは弦の振動で音を出しており、弦を押さえるのか押さえないのか、どの位置で押さえるかによって音が変わります。
そのため、ギターコードによって、決められた位置の弦を押さえることが必要です。
どの指を使うかは自由で、自分が押さえやすい指を使います。
そのときに弦を押さえる指が倒れていると他の弦に当たる可能性があるため、指を立てた状態で指先でギターの弦を押さえるのがコツです。
また、コードを押さえるときにも指を立てると力が入りやすく、決められた音をきれいに出せるでしょう。
手のひらをつけない
左手でギターネックを握るとき、手のひらはギターにつけないように注意しましょう。
手のひらがギターについている状態では、指が弦に届きにくいからです。
弦はそれぞれ、同じ力で押さえなくてはいけません。
そのため、手のひらとギターネックの間にピンポン玉が一つ入るくらいの空間を意識します。
手のひらをギターにつけないようにすると、指は自然と立った状態で弦を押さえられるでしょう。
手のひらとギターの間隔を意識しつつ、親指の位置にも注意します。
弦を押さえる指が開きやすいように、親指の位置を調整するのがコードを上手く押さえるコツです。
フレット側を押さえる
フレットとは、ギターのネック部分に打ち込まれている金属の棒のことです。
フレットは弦の垂直方向にあり、弦を1フレットや2フレットなどに分ける役割があります。
ギターの弦を押さえるときは、各フレットに近いところで押さえます。
きれいな音を出すために、ギターのボディに近いフレット側で弦を押さえましょう。
コードによって、フレット側を押さえるのが難しい場合は、無理にしなくても問題ありません。
ギターできれいな音を出せなくて悩んでいる方は、ボディに近いフレット側で弦を押さえることを意識してみましょう。
爪を短く切る
ギターを弾くときは、指の爪を短く切りましょう。
爪が伸びていると、いくら指を立てても弦を押さえることは難しくなります。
長い爪でギターを弾くと、弦を押さえる手が不自然な角度になるでしょう。
横から指を見たときに、指の先端よりも爪が出ない程度の長さがおすすめです。
また、爪が長い状態では、怪我をしたり大切なギターを傷つけたりする可能性もあります。
ギターリストの必須アイテムに、爪切りが含まれていることがあります。
ギターコードを上手く弾くためにはもちろん、怪我の防止やギターを守るためにも、必ず爪を短く切っておきましょう。
ギターコード練習のためのツールとアプリ
ギターコードを練習するときは、便利なツールやアプリがあります。
ツールやアプリを活用して、楽しくギターコードを習得しましょう。
ギターチューナー
ギターを弾くうえでチューニングは欠かせませんが、コードの練習でも重要な役割を果たします。
チューニングは、ギターの各弦が正しい音を出しているかをチューナーで確認する作業です。
チューニングには、耳が音に慣れる大きなメリットがあります。
ギターの技術をレベルアップするには指の動きに加えて、音の感覚も重要です。
音の感覚をつかめていると、コードを弾くときに音の違和感に気が付けます。
チューニングはチューナーを使って正しい音を確認するため、コードの習得にも役立つでしょう。
ギターチューナーに関する詳しい解説やおすすめのアイテムは、「初心者こそ見逃せない!ギターチューナーの徹底解説とおすすめ4選」で紹介しています。
あわせてご覧ください。
ギターを弾くときに必要な、チューニング。正確な音が出ているかどうかを確認するチューニングは、非常に重要な作業です。今回の記事では、チューニングのやり方やチューナーの選び方を紹介します。 初心者こそ見逃せない!ギターチューナーの徹底解説とおすすめ4選 - Digout |
コード練習アプリ
ギターコードを習得するときには、アプリの活用がおすすめです。
無料で使えるものも多く、気軽にダウンロードできます。
ギターで弾きたい曲のコードを表示させたり、ゲーム感覚で練習したりできる様々なアプリがあります。
無料のアプリでは機能に制限があるため、複数のアプリを併用してみるのも一つの方法です。
しかし、アプリではスマホ内蔵のマイクでギターの音を拾うため、正確ではないときもあることに注意しておきましょう。
アプリによりますが、実際のコードの音を確認できるのは、初心者にとって嬉しいポイントですね。
気軽に使えるギター練習用のアプリを活用して、自分のペースでコードを習得しましょう。
まとめ
今回は、初心者のために、ギターコードの基本や押さえ方のコツを解説しました。
すべてのコードを覚える必要はなく、頻出度の高い基本コードの習得を目指してみてください。
また、チューナーやアプリを活用して、自分のペースで楽しく練習しましょう。