コラム

手に入れたいイコライザーエフェクター5選!演奏の幅を広げよう

2024.04.17

ギターの音を補正する役割のイコライザー(EQ)。イコライザーエフェクターがあれば、ギターの音をより自分好みに調整できます。
 
今回は、イコライザーエフェクターの役割や接続の仕方、おすすめモデルを紹介します。
 

イコライザーエフェクターはいる?いらない?

エフェクターの中で、必要かそうでないのか迷いがちなのがイコライザーです。
 
結論から言えば、それほど必要性は高くありません。
しかし、使い方次第ではより自分好みの音が作れたり、バンドの中で音が埋もれたりするのを解消してくれたりします。
 

イコライザーは音を補正するエフェクター

特定の周波数を盛り上げたり、逆に削ったりして、音の補正や調整を行うイコライザーエフェクター。
次のような種類があります。
 

■グラフィックイコライザー
可聴音域(人が聴き取れる音域)をいくつかに分割し、分割された周波数域ごとに音の調整ができる
 
■パラメトリック・イコライザー
調整したい周波数域を選択し、細かく音の調整できるイコライザー。
グラフィック・EQよりもより細かな調整ができる。

 

イコライザーがあると幅が広がる

イコライザーエフェクターはなくても音作りは成立しますが、あればより自分好みの音が作れます。
 
ペダルを踏んでON/OFFできるモデルなら、伴奏とソロで切り替えて音域を変えることができ、より表現の幅も広がるでしょう。
ただし、音作りの幅が生まれる反面、複数のエフェクターをつなげばつなぐほど、ノイズや音痩せが発生しやすいです。
 

イコライザーエフェクターの使い方と順番

イコライザーエフェクターがどの音域調整を行うのか、各周波数域の役割を抑えておくことで、より音作りがしやすくなります。
 

ギターとイコライザーの設定例

イコライザーエフェクターの使い方は主に以下の通りです。
 

■製品によって調整できる周波数域が異なる
 
100Hz、200Hz:低音域、6弦、5弦あたりの音域を調整
400Hz、800Hz:中音域、3弦あたりの音域で音の太さを調整
1,600Hz(1.6kHz)、3,200Hz(3.2kHz):高音域、アタック感や音抜けを調整
 
各周波数域を参考に、好みの音になるようコントロールを上下させて調整していきます。
 
■ブースターとしての使用も可能
 
ギターにもよりますが、イコライザーで中音域を強めにして抜けを良くしたり、高音域をより強調しトレブルブースターの様に使ったりもできます。

 

イコライザーエフェクターをつなぐ位置

イコライザーエフェクターは接続する位置により、効果の大きさも変化します。
 

■歪み系エフェクターの前に接続する場合
歪みの質感やボリュームを調節できる
 
 
■歪み系エフェクターの後ろに接続する場合
歪んだ音色そのものを変えられる

 
ギターから出た電気信号は、エフェクターの接続順に効果が上乗せされ、アンプへと送られる仕組み。
接続位置によって、効果がより大きく出たり小さく出たりと出方も変わりますし、音色に変化が生まれるのです。
 

イコライザーエフェクターのおすすめ5選

イコライザーエフェクターのおすすめを5つご紹介。
 
人気の定番モデルから多機能なモデル、費用が安いモデルまで見ていきましょう。
 

GE-7 / BOSS

世界中に数多くのユーザーを持つBOSS製品の中で、トップクラスの売上を誇るモデル。
 
100Hzから6.4kHzまでの間の7バンドで調整できる、定番のイコライザーエフェクターです。
7バンドのコントロールのほか、最終的な出力を決める「マスターコントロール」も付いています。
 
イコライザーとしてのみならず、中音域を増やしブースターとして使用する人も多くいます。
 

■駆動方式:センターマイナス DC9Vアダプター、006P 9V乾電池(乾電池不可)
■サイズ(横 × 縦 × 高さ):75 × 125 × 55mm

 
(画像引用元:BOSS 公式サイト
 

M108S 10-Band Graphic-EQ / MXR

音の変化がとても分かりやすく、触っているだけで楽しいイコライザーです。
 
調整できる周波数域は、31.25Hzから16KHzまで。コントロールフェーダー(スライダー)は10バンドあります。
また出力(OUTPUT)が2系統あるので、2つの違うルートを設定OK。
 
ノイズに強い設計であるほか、コントロールフェーダーが光り、暗い場所での視認性も高められています。
 

■駆動方式:付属のDC18Vアダプター
■サイズ(横 × 縦 × 高さ):124 × 92 × 57mm

 
(画像引用元:モリダイラ楽器 公式サイト
 

Choco Cornet EQ / Effects Bakery

コンパクトなサイズで場所を取らず、求めやすい価格で手軽に使えるグラフィックイコライザーエフェクターです。
 
調整幅は100Hzから4kHzまでの5バンド。
フェーダーにはすべてセンター位置が分かるクリックが付いています。
 
音量調整を行うボリュームがあるので、エフェクトのオン・オフによる音量差をなくすことも可能。
5,000円台と求めやすい価格ながら、5バンドのEQとマスター、ボリュームまで付いた本格的な1台です。
 

■駆動方式:センターマイナス DC9Vアダプター
■サイズ(横 × 縦 × 高さ):47 × 97 × 49mm

 
(画像引用元:Effects Bakery 公式サイト
 

GT EQ / ROWIN

2024年4月現在、4,000円以下で買えるコンパクトサイズの激安イコライザー。
 
調整幅は100Hzから4kHzまでの5バンドで、フェーダーの0の位置にクリックが付いています。
LEDが内蔵されたボリュームも付いており、ブースターとしての使用もできるほか、オン・オフ切り替えでバッキングとソロの使い分けも可能。
 
エフェクターボードにも組み込みやすいサイズなのがうれしいポイントです。
 

■駆動方式:センターマイナス DC9Vアダプター
■サイズ(横 × 縦 × 高さ): 45 × 90 × 53mm

 
(画像引用元:ROWIN MUSIC 公式サイト
 

EQ-200Graphic Equalizer / BOSS

視認性の良いLCDディスプレイを搭載した、BOSSの高機能イコライザーエフェクターです。
 
30Hzから12.8kHzまでの10バンドのイコライザーを2基搭載し、それぞれ独立しての使用や、連結させての使用が可能。
例えば、リード用とバッキング用に使い分けたり、エフェクターの前後に接続したりと、さまざまな使い方ができる多機能さが特徴です。
 
作成したセッティングは最大で4つまで保存可能、呼び出しも簡単操作でできます。
 

■駆動方式:センターマイナス DC9Vアダプター、単三アルカリ乾電池 3本
■サイズ(横 × 縦 × 高さ):101 × 138 × 62(ゴム足含む)mm

 
(画像引用元:BOSS 公式サイト
 

安い・手軽に!イコライザーエフェクター

イコライザーエフェクターは新品だけでなく中古で購入するという選択肢も。
また、最近はシェアリングサービスを利用するという方法もあります。
 

中古のイコライザーエフェクターならシェアリングサービス

エフェクターの購入にあたって、「自分の演奏環境で試してみたい」「お目当てのエフェクターが楽器店に置いていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
そんな時に便利なのが、エフェクターを個人間で貸し借りできるシェアリングサービスです。
 

シェアリングサービスは「TryOut」で

エフェクターのシェアリングサービスで、おすすめなのが「TryOut」です。
2023年にスタートしたサービスで、週当たりおおむね1,000円台からエフェクターのレンタルができます。
 
サービスはエフェクターを貸したい人・借りたい人の双方が利用可能です。
 
貸したい人はアプリ上に商品を出品し、借りたい人は出品された商品の中からお目当てのエフェクターを選んで借ります。
 
「試奏したいけれど、楽器店では恥ずかしい」という方も、周りの目を気にすることなく自宅でとことん試せます。
シェアリングサービスを利用し、自分の演奏環境で試した後で購入するかどうかを決めれば、「買ったけれど思っていたのと違う」というズレも解消できるでしょう。
 

まとめ

ギターの音色を調整してくれるイコライザーエフェクター。
接続する位置によっても効果が異なり、目的にあった使い方をすれば、より心強い音作りの味方となるでしょう。
 
 
(画像はイメージです)