<コラム>音楽性だけじゃない!バンドが支える社会貢献・チャリティ活動

<コラム>音楽性だけじゃない!バンドが支える社会貢献・チャリティ活動

2025.04.06

ステージで心を揺さぶるバンドマンたちが、その熱量を音楽以外の場でも発揮していることを知っていますか?

アーティストたちが行うのは、災害支援や環境問題への取り組み、医療・人道支援など多岐に渡り、音楽の力を使って社会に寄り添うアーティストたちの姿が、いま多くの関心を集めています。

今回は、そんな社会貢献・チャリティ活動に力を入れている国内外のバンドの取り組みを紹介します。

バンドはどんなチャリティ活動を行っているの?

収益を寄付する

ライブやグッズ販売の収益を、災害復興や医療支援、環境保護などのために寄付するバンドは少なくありません。

バンドの影響力を活かし、社会的なアクションを起こすその姿勢は、多くのファンに勇気と共感を与えています。

啓発のためのライブイベントへの参加

環境問題・貧困・平和などをテーマにしたチャリティイベントや啓発ライブも開催されており、多くのアーティストが出演しています。

音楽の力で関心を集め、行動のきっかけを生むその活動は、まさに“音楽で世界を変える”一助となっています。

ボランティア活動への参加

時には、アーティスト自身が被災地や現場に足を運び、炊き出しや清掃などのボランティア活動に参加することも。

影響力を持つ立場でありながら、現場に寄り添うその姿勢が、多くの支持を集めています。

社会貢献・チャリティ活動を行う日本のバンド

X JAPAN

画像引用元:https://www.sonymusic.co.jp/artist/xjapan/profile/

X JAPANのメンバーであるYOSHIKIさんは、音楽活動にとどまらず、長年にわたって社会貢献にも力を注いでいます。

特に注目を集めたのが、2025年に発生したアメリカ・ロサンゼルス近郊の大規模な山火事への支援です。

現地に住むYOSHIKIさんは、被災者を救済するため、自身の非営利団体を通じて、アメリカ赤十字やグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの慈善団体など、合計7つの団体に50万ドル(約7700万円)を寄付。その姿勢に、音楽ファンのみならず世界中の多くの人々が心を動かされました。

GLAY

画像引用元:https://x.com/glay_official

日本を代表するロックバンドであるGLAYは、音楽シーンのみならず、地域社会や災害支援の分野でも継続的な貢献を続けています。

震災時には義援金の寄付に加え、イベント収益の寄付やチャリティグッズの販売、さらには避難所での炊き出し活動まで、現場に根ざした支援を実践してきました。

また、2020年には新型コロナウイルスの影響で予定していた東京・名古屋でのドーム公演を中止した後、医療従事者のために1,000万円とコンサート用に準備していたマスク5,000枚を寄付。

音楽活動が制限される中でも、社会へのまなざしを忘れない姿勢が話題を呼びました。

さらにリーダーのTAKUROさんは、2022年に起きたウクライナ人道危機を受けて、個人で日本赤十字社へ1,000万円を寄付しました。

GLAYはその圧倒的な人気に加えて、長年にわたり黙々と続けてきた寄付・支援活動においても、多くの人々に希望と優しさを届けています。

Mr.Children

画像引用元:https://www.mrchildren.jp/

Mr.Childrenの桜井和寿さんは、音楽プロデューサーの小林武史さん、そして故・坂本龍一さんとともに、2003年にap bankを設立しました。

名前の「ap」は“Artists’ Power”と“Alternative Power”のイニシャルで、「持続可能な未来」をテーマに、音楽を通じて社会に新しい力を届けることを目指しています。

同団体は、自然エネルギーや環境保全に取り組む人々への融資から始まり、復興支援、被災地支援、そして野外音楽イベント「ap bank fes」の開催など、さまざまな形で活動の幅を広げています。

社会貢献・チャリティ活動を行う海外のバンド

U2

画像引用元:https://www.u2.com/band

アイルランド出身のロックバンド・U2は、社会問題に鋭く切り込むメッセージ性の強い楽曲と、地球規模での慈善活動で知られています。

フロントマンのボノはノーベル平和賞候補に3度ノミネートされたほどで、再生可能エネルギーを活用した来日コンサートの実施や、エイズ・マラリア対策基金への寄付、環境植樹イベントへの参加など、行動力も桁違い。

アメリカやアフリカ各地での貧困撲滅支援にも力を入れており、バイデン副大統領(当時)やアル・ゴア氏との対談でも知られています。

「音楽を超えて社会と向き合う」その真摯な姿勢が、U2を唯一無二の存在へと押し上げています。

MAROON5

画像引用元:https://www.universal-music.co.jp/maroon5/

アメリカ・ロサンゼルス発の人気バンドMAROON5は、音楽シーンを牽引するだけでなく、環境問題への意識の高さでも注目されています。

ワールドツアーではCO2排出量の削減に挑戦し、再利用可能なボトルを活用した給水ステーションや、ファン参加型の「エコビレッジ」を展開し、約30トンのゴミ削減に成功しました。

さらにペルーやグアテマラでの違法伐採防止支援、環境保護キャンペーン「BYOBottle」への参加、チャリティ音源による資金調達など、活動は多岐にわたります。

「音楽×持続可能性」の実現を掲げ、世界中のファンと共に地球への優しさを広げている存在となっています。

まとめ

音楽で心を動かすバンドたちは、寄付や支援、環境活動を通して社会にも寄り添っています。

その行動は、音楽の感動をさらに深める力にもなっています。

好きなバンドの活動を知ることで、私たちの暮らしや価値観にも新しい気づきが生まれるかもしれません。皆さんも音楽をきっかけに、やさしい未来への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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DigOut編集部
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