2025.04.05
バンドが所属するレコード会社によって、実は音楽性や活動スタイルに一定の傾向があることをご存じでしょうか?
「このレーベルならこういう音楽」「このバンドはやっぱりこの所属先らしい」といった視点で音楽を楽しむのも、ファンの醍醐味のひとつ。
この記事では、日本の主要レコード会社を取り上げ、それぞれの特徴や所属アーティストから見える音楽的な傾向を解説します。
レーベルの個性を知ることで、音楽シーンの広がりがもっと面白く見えてくるはずですよ。
レコード会社とは、アーティストの音源の企画・制作・販売・プロモーションなどを担う企業のことを指します。
CDや配信楽曲のリリースを担うだけでなく、アーティストのブランディングやマーケティングをすることも重要な役割となっています。
レコード会社の中には複数の「レーベル(ブランド)」が存在します。レーベルは音楽ジャンルやコンセプトごとに分かれていることが多く、より細かいカラーを打ち出すための単位と考えるとわかりやすいでしょう。
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1968年に「CBS・ソニー」として設立された歴史あるレコード会社で、多様なジャンルを手がけています。特にロックやポップスに強く、アーティストの個性を生かした活動を支援する傾向があります。
ソニー・ミュージックエンタテインメントは、多ジャンルへの対応力が強みです。
そのため、今後はジャンルの垣根を越えたクロスオーバーな音楽制作や、映像・SNSなど多面的なメディア展開にも力を入れていくことになるでしょう。
また、同社と契約したバンドは、デジタル世代との親和性を活かしたタイアップ戦略や、グローバルを視野に入れたブランディングの展開が期待できます。
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世界最大規模の音楽グループの日本法人。海外アーティストとのつながりも強く、グローバルな視点での展開が特徴です。
ロックとエレクトロ要素を取り入れたハイブリッドなサウンドが多く、映像作品との親和性も高め。そのため、映画やアニメとのタイアップも期待できそうです。
また、今後は国際的なアーティストとの連携を強化し、海外展開にも注力していのではないかという見方もあり、同社所属のバンドは、英語詞の楽曲制作や海外フェスへの出演、海外アーティストとのコラボレーションを通じて、より広いマーケットを視野に入れたプロモーション展開が期待されます。
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日本の音楽業界を長く支えてきた老舗レーベル。ベテランから若手までバランスよく所属しており、アニメソングにも強みを持っています。
ビクターエンタテインメントは、大手レコード会社としては珍しい「オルタナティブロック」らしさを基軸にしながらも、柔軟なジャンル展開が魅力です。
アニメや映像作品との連携も視野に入れつつ、ライブビジネスやメディアミックスなど活動の幅を広げていくことが期待できますね。
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ワーナー・ミュージック・グループの日本法人。フェス系バンドやライブに強いアーティストの所属が多く、音源制作とライブ活動の両立を支えるスタイルが特徴です。
ライブパフォーマンスに優れたアーティストが多く、エネルギッシュでキャッチーなサウンドが特徴。最近ではフィットネスブランドとのコラボフェスを開催するなど、新たなリスナー層へのアプローチにも積極的です。
バンドが所属しているレコード会社を知ることで、その音楽性や戦略の背景が少し見えてきます。それぞれのレコード会社にはカラーや得意ジャンルがあり、アーティストの育成やプロモーション方針にも反映されています。
お気に入りのバンドがどのレコード会社・レーベルに所属しているのかを知ることで、新たな音楽との出会いや、シーン全体の流れをより深く楽しむヒントになるかもしれません。