2025.04.02
最近のライブシーンで注目を集めているのが、SNSでの拡散を目的としたライブ撮影OKなどの“ファン参加型”の演出や仕掛け。
皆さんは、テレビ番組などでよく見られる「視聴者参加型」の企画が、ライブや配信イベントにも広がりを見せていることをご存じでしたか?
今回は、そんな参加型ライブの特徴や、SNSで話題を呼んでいる“ライブ撮影OK”の取り組みなどをご紹介します。
視聴者参加型といえば、テレビ番組でのアンケートやクイズ、懸賞応募など、リモコンを使ったリアルタイムの参加を思い浮かべる人も多いはず。今ではその形式が、ライブハウスや配信イベントにも応用されているんです。
たとえば、ライブ中に観客の投票でセットリストが変わる、SNSを通じてその場でリクエストが届く、など“ファンの声”が直接ライブの内容に影響するケースが増えています。
また、近年はライブの一部を撮影可能とし、SNSでの拡散を推奨するアーティストも登場。これまでの「撮影NG」が当たり前だったライブのルールに、新たな風が吹いています。
画像引用元:https://mudia.tv/project/emergenza2025
世界36か国150都市で開催されている、世界最大級のインディーズ・アーティストによるライブ・コンテスト「エマージェンザ」。
その日本代表を決める「エマージェンザ・ジャパン2025」では、会場のQRコード投票に加え、最新のIT技術を活用したオンライン投票が導入されているんです。
オフラインとオンラインの垣根を越えた“参加型”が導入されており、ファンの熱意がそのままアーティストの未来につながる仕組みになっています。
画像引用元:https://kotori-band.com/
日本の多くのライブでは撮影NGが基本とされていることは、バンド好きな皆さんはご存じのはず。
これは、無断で撮影された映像がSNSや動画共有サイトにアップロードされることや、アーティストの意図しない形での拡散を防ぐためといった理由があり、アーティスト側としても厳しく制限せざるを得ないのが現状です。
しかし、そんな中で2024年に注目を集めたのが、KOTORIの大胆なアプローチ。ライブ当日に公式Xアカウントにて「本日、KOTORIの撮影はOK」と明言し、あらかじめファンにルールを周知した上で、撮影を許可しました。
観客はその場でライブの熱気を写真や動画として残すことができ、SNS上にリアルタイムでライブの興奮が広がっていく。そんな新しい共有の形が生まれました。
画像引用元:https://mrsgreenapple.com/
ライブのネタバレを避けるスタンスで知られているMrs. GREEN APPLEですが、2024年の「Harmonyツアー」では一部条件付きで撮影OKを発表し、話題を呼びました。
条件として「スマートフォンのみ使用可能」「頭の位置より上での撮影は禁止」「ハッシュタグ付きでのSNS投稿推奨」といったルールを明確に提示。ライブ演出の魅力を守りつつ、ファンが自身の視点で思い出を残せる新しい試みとして注目を集めました。
この取り組みで、会場で撮影された写真や動画がSNS上に次々と投稿され、臨場感あるライブ体験が拡散。遠方のファンや参加できなかった人たちにもMrs. GREEN APPLEのライブの楽しさや魅力が広く伝わる結果になりました。
画像引用元:https://sekainoowari.jp/
SEKAI NO OWARIは、比較的早い段階から「商用利用を除き、写真撮影OK」と公言していた先駆け的存在です。
彼らのライブは、音楽そのものに加えて、演出面でもまるで“物語の世界に迷い込んだ”ような体験が味わえる構成になっているのが特徴です。
会場全体をファンタジックなテーマパークに変えてしまうほどの没入感を感じさせる演出は、単なるコンサートにとどまらず、ライブそのものが一つの作品として成立しています。
そんな世界観を写真で記録し、SNSで共有できるという自由度の高さは、多くのファンにとって特別な喜びに。実際に投稿された写真をきっかけに、ライブの魅力が広がり、新たなファン層との接点づくりにもつながりました。
ライブそのものの認識が“その場で観て楽しむもの”というものから、“参加して広げるもの”へと変化しつつある昨今。
ライブ撮影の一部解禁やオンライン投票など、ファンとの接点を増やす演出が注目を集めています。
もちろん、撮影OKはアーティストの明確な許可がある場合に限られるため、SNSや会場でのルールを事前にしっかり確認することが大切です。
これからのライブは、アーティストとファンが一緒に作り上げる“共創の場”になっていくかもしれません。