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ギターの定番!Cコードを攻略する押さえ方やコツを伝授
2024.12.20
ギターを始めた多くの方が、コードの習得に苦労しているでしょう。
今回は、数あるコードのなかから定番のCコードに絞って、押さえ方やコツを徹底解説します。
C以外のコードを押さえるのにも共通するポイントがあるため、最後まで読んで参考にしてみてください。
Cコードの基礎知識
Cコードを攻略するためには、基本の理解が欠かせません。
まずは、指の配置やミュートにする弦など、重要なポイントをまとめました。
コード表の見方
ギターのCコードを正しく押さえるには、コード表の見方をきちんと理解しましょう。
コード表はギターの指板を視覚的に表現したもので、押さえるべき弦とフレットが示されています。
コード表の縦線はギターのフレットを表し、一番左の太い線にあたるナットから右へ順に1フレット・2フレット。
横線は弦を意味し、一番上に細い1弦(高音)で下へ2弦、3弦と続きます。
ギターを構えたときには、最も太い6弦(低音)が一番上にあり、コード表とは逆であるため注意してください。
そして、コード表では3つの記号で押さえ方を示しています。
■白丸は押さえずに弾く
■バツは弾かずにミュートにする
コード表は押さえる弦と押さえない弦の位置がわかりやすく、弾きやすい指も記されているのが魅力です。
Cコードの場合、2弦の1フレットを人差し指・4弦の2フレットを中指・5弦の3フレットを薬指で押さえるのがおすすめです。
1弦と3弦は押さえずに弾く開放弦で、6弦はミュートにします。
構えているギターとコード表とで弦の並び順が逆であることさえ意識すれば、Cコード以外も簡単に押さえられるでしょう。
ミュートの位置
ギターのコードをきれいに奏でるには、不要な音を鳴らさない「ミュート」が非常に重要です。
弾くべきではない弦を鳴らしてしまうと、クリアなサウンドを出せません。
きれいにミュートするための方法は主に3つ。
■指の腹でミュート弦に軽く触れる
■6弦のミュートは親指で軽く触れる
Cコードは6弦が消音にすべきミュートの位置であるため、親指を使ったミュートがおすすめです。
ギターを構えて一番上にある6弦は、親指で軽く触れるのがスムーズなフォームです。
ミュート弦は鳴らす弦とは違って、軽く触れるだけであることを忘れないでください。
また、きれいなミュートには、弦を弾く右手のサポートも欠かせません。
Cコードでは1から5弦を弾くため、6弦は弾かないように手の動きを調整します。
ギターを始めたころは、弦を押さえている指が無意識に他の弦にも当たってしまいますよね。
ミュートのコツを押さえて、よりクリアなサウンドを目指しましょう。
Cコードの攻略方法
続いて、Cコードを正しく押さえるためのコツを解説します。
簡単な3つのポイントを意識して、Cコードをマスターしましょう。
指を立てる
コードを押さえるときは、指を立てて弦を押さえることが一番のポイントです。
指を寝かせていると、隣接する弦に触れてしまい、正しい音を出せません。
コードによっては1本の指で複数の弦を押さえる場合もありますが、弦を押さえるのは指を立てるのが基本です。
隣接する弦に触れないよう、指を立てて一つ一つの弦を真上から確実に押さえます。
そして、指先で弦を押さえるために、常に爪を短く整えておきましょう。
爪が長い状態では、どうしても指を立てて押さえられません。
2週間に1度を目安に、爪の長さを整えるのが理想です。
深爪には気を付けて、保湿や補強などのネイルケアがギターの上達にも関係しています。
「なかなかコードを押さえられない」「きれいな音が出ない」と悩んでいる方は、爪を短く整えて指を立てれば解決できるかもしれません。
フレットの近くを押さえる
弦はフレットとフレットの間で押さえますが、なるべくボディ側にあるフレットの近くで押さえましょう。
指がフレットから遠い位置にあると、弦をしっかりと押さえられず、音がビビる場合があります。
ギターでいう音のビビリとは、弾いた弦が振動でフレットに触れることによる耳障りな音のことです。
弦を押さえる位置が正しくないと、音の質を損ねてしまいます。
また、フレットから離れたところで弦を押さえるには、強い力が必要なのです。
フレットの近くは弱い力でも簡単に弦を押さえられ、指の負担を減らせます。
Cコードは2弦を人差し指・4弦を中指・5弦を薬指で押さえるときに、ボディ側にあるフレットの近くに指を置きましょう。
自分が押さえている位置を知るためには、動画を撮って練習するのがおすすめです。
余計な力が入らないよう、リラックスすることもCコード攻略のポイントです。
指の開き・起こし方が重要
Cコードは1フレットから3フレットまで使うため「指が届かない」と悩む方もいるでしょう。
そこで重要なのが、指の開きや起こし方です。
単純に指を横に開くのではなく、手首をひねりながら前後に開くイメージで指を使います。
ネックの握り方について、手のひらがネックに付かないように空間を空け、手首を回り込ませます。
手首が回り込めば自然と指が起きて、指先で弦を押さえやすくなるでしょう。
適切なフォームをつかむために、Cコードは5弦3フレットの薬指を最初に押さえるのがおすすめです。
また、指の開きを柔軟にするには、エクササイズが必要です。
1本ずつの指をゆっくりと開いたり、ピアノを弾くような形で指を立てて上下に動かしたり、ギターを触っていないときも指を柔軟に動かしましょう。
Cコードで正しいフォームを習得すれば、他のコードにも応用できるようになります。
まとめ
■親指を使ったミュートでクリアなサウンドを目指す
■ボディ側にあるフレットの近くで指を立てて押さえる
簡単なコツを意識して、Cコードを攻略しましょう。