Interview
等身大ロックバンド「アルライト」 音楽を通して広げる友達の“輪”
2024.10.03
2023年8月から新体制として新たなスタートを切った、東京・大塚発の6人組等身大ロックバンド『アルライト』。
昨年10月に1st Demo『終わらないパズル/僕の日常』のリリースを皮切りに、本格的に始動。
その疾走感あふれる楽曲と、“楽しさあふれる”ライブシーンが徐々に注目を集めている。
そんな彼らに、楽曲制作のこだわりや、音楽を通して作りたいものを聞いた。
アルライトは「友達の輪」!
メンバーは、写真奥の左からゆーわ(Key.)、ひかる(Gt.)、ぞの(Gt.)。
前列の左からかずき(Ba.)、れんし(Vo.)、りょーが(Dr.)の合わせて6人だ。
結成の経緯は「友達のつながり」
ーーバンドを結成した経緯を教えてください。
かずき:まず、メンバーそれぞれに関わりがあるんです。僕とゆーわは同じ高校の同級生で、少し上の代にりょーががいました。りょーがは大学でれんし、ぞの、ひかるとサークルで一緒だったので、そのつながりでみんな友達になったんです。
りょーが:飲み友達です。一応年上なんで、かずきとゆーわには敬語を使ってほしいんだけど(笑)
ーーなかなか珍しい関係性ですよね。高校の同級生同士や、大学のサークル仲間での結成ならよく聞きますけど。
りょーが:もともと僕とれんし、ぞの、ひかるの4人でアルライトの前身となるバンドを組んでいたんです。他にもメンバーがいたんですけど、バンドから抜けることになって。
りょーが:そのタイミングで、僕がかずきとゆーわの2人と掛け持ちしていたバンドもちょうど解散しそうだったので、だったら『みんな友達だし、全員でやっちゃおう』という流れになったんです。
コンセプトは「等身大ロックバンド」
ーーバンドのコンセプトはありますか?
りょーが:『等身大ロックバンド』を掲げています。お客さんも僕らも、同じ目線で友達の輪を広げていくということを大事にしていますね。
かずき:6人の関係性が飲み友達というのもあって、『音楽を通して、楽しい“輪”を広げていけたらな』という思いが根幹としてあるんですよ。いろんな人と楽しく乾杯できる、そういう世界観をライブで表現したいですね。
曲作りは「お酒を飲みながら」!?
アーティストによって個性が出る曲作り。
アルライトには、アルライトらしさが詰まっている。
フレーズができるとスタジオで「乾杯」
ーー作詞作曲はどなたが担当しているんですか?
れんし:主に僕とぞのです。それぞれが作詞作曲してきたものをベースに、みんなでスタジオで広げてます。
ーー楽曲アレンジはどのような流れで行っているんですか?
ぞの:まず、サビの弾き語り音源だけを制作して、AメロとBメロはスタジオの中でみんなと意見を出し合いながら作っていますね。
ーーコロナ禍の影響で、作曲はDTMだけで完結しているバンドが多い印象なんです。アルライトはスタジオで集まって作っているんですね。
りょーが:僕たち、いつもお酒を飲んでもいいスタジオを利用しているんですよ!お酒を飲みながら、音源を聴いて、そこからメンバー全員で即興セッションをする感じですね。
ーーアルライトさんらしさというか、みなさんに合ってる作り方なんでしょうね。
りょーが:このやり方が1番楽しい(笑)
かずき:2人が曲を持ってきてくれた時には『めっちゃいい!』って言って乾杯してます(笑)。鍵盤でいいフレーズが作れた時も『それ、めっちゃいい』ってまた乾杯したりして(笑)。あの瞬間が1番楽しいよね。
ぞの:居酒屋みたいな感じなんだよね。
ーー楽曲制作が酒のつまみみたいな。
かずき:まさにそんな感じです(笑)
「寄り添う」よりも「背中を押す」
ーー作詞作曲のこだわりはありますか?
れんし:“何かを伝えよう”じゃなくて、“誰かの背中を押す曲”でありたい。壁にぶち当たった時って、自分から誰かに助けを求めるまでは、他人から安易にマイナスな感情に触れてほしくないじゃないですか。そして、助けを求める時って勇気が要るものだと思うんです。
れんし:だから、勇気を持って『助けて』と言えるよう背中を押してあげたい。逆にラブソングは全然書けなくて(笑)。人の恋愛にあまり興味ないというか・・・
りょーが:最後になんでそんなこと言うん?(笑)
ーーライブでのこだわりは?
れんし:とにかくみんなでわいわいしたい! 『友達いっぱい欲しい!』とか『遊ぼうぜ!』みたいなコンセプトが僕の中にあるので。
かずき:ライブでも1番最初に『友達になろうぜ!』ってお客さんに向けて叫ぶところから始まったりしますね。
ーーさっきから聞いているとワンピースっぽいですよね?
りょーが:そうですね(笑)ワンピースの世界の海賊みたいになりたいっすね。
れんし:『お酒と仲間!』みたいな(笑)