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5弦ベースとは?4弦ベースとの違いやメリットを紹介

2024.09.24

ベースといえば主に4本の弦が張られた楽器ですが、中には5本の弦が張られた5弦ベースがあります。
 
そこで、5弦ベースと4弦ベースの違いや5弦ベースのメリット、おすすめモデルについて紹介します。
 

5弦ベースとは?

5弦ベースとは、文字通り5本の弦が張られたベースのこと。
4弦ベースにさらに低い音の出る「Low B」と呼ばれる5弦が加わっています。
 

5弦ベースと4弦ベースの違い

弦の本数が違うと、チューニングの音階も当然変わりますよね。
 
通常の4弦ベースのチューニングは「E-A-D-G」なのに対して、5弦ベースのチューニングは「B-E-A-D-G」となります。
 
ロックやメタルなどのジャンルだけでなく、ジャズやポップスなど幅広い音楽ジャンルで活用されている5弦ベース。
低音の厚みや存在感をさらに強調したい場合に特に効果を発揮します。
 

5弦ベースを使うメリット

5弦ベースを演奏するメリットは、どんなところにあるのでしょうか。例として以下が挙げられます。
 

音域が広がる

5弦ベースの最大のメリットは、何といっても音域が広がることです。
4弦ベースではカバーできない低音域(特にLow Bの音)を演奏できるので、低音が重要なジャンルでは強力な武器に。
 
より深みのあるサウンドや、幅広い音楽的表現が可能になります。
 

運指が楽になる

弦が増えると、実は指運びが楽になります。音域が広がるので、フレット移動を最小限に抑えることが可能なのです。
 
例えば、低音域のEやFの音を通常は開放弦(指を押さえていない状態)で演奏しますが、5弦ベースでは指1本でその音を押さえることができるため、運指が簡単になります。
 
複雑なラインでもスムーズに演奏できるのは大きなメリットです。
 

レアで目立てる

5弦ベースは4弦ベースよりも珍しいので、持っているだけで目立つ存在に。
 
「バンド内で目立ちたい」「個性的な演奏をしたい」と考えるベーシストにとっては、キャラクターを引き立てる強力な武器となります。
 
視覚的にも音響的にもインパクトを与えることができますよ。
 

5弦ベースを使用しているアーティスト

5弦ベースを使用しているアーティストは国内外に数多く存在します。
 
著名なアーティストを挙げてみましょう。
 

ポール・ターナー

イギリスの人気バンド「Jamiroquai(ジャミロクワイ)」のベーシスト、ポール・ターナー。
30年以上にわたりプロのベーシストとして活躍してきた、ベーシスト界のレジェンドです。
 
5弦ベースを駆使して、ファンクやアシッドジャズのジャンルで音楽を展開。
低音域を効果的に活かし、バンドの音楽に深みとリズムを加えています。
 

マイケル・リーグ

グラミー賞5回受賞のインストゥルメンタルバンド「Snarky Puppy(スナーキーパピー)」のリーダー兼ベーシストであるマイケル・リーグも、5弦ベースを愛用しています。
 
Snarky Puppyは、ジャズ・ファンク・ダンス・フュージョンを融合して「Jafunkadansion」というジャンルを謳っており、世界中のファンを魅了。
 
その中でもマイケル・リーグは、5弦ベースの広い音域を活かしたプレイが特徴となっています。
 

岡沢章

日本を代表するベーシストの岡沢章も、5弦ベースを使いこなすアーティストの一人です。
 
1951年に生まれ、17歳の時にベーシストとしてデビュー。
歌手・さだまさしのツアーサポート、吉田美奈子&THE BANDのメンバーなど著名なアーティストを支えるほか、ライブ活動やレコーディング活動を精力的に行っています。
 
5弦ベースの持つ表現力の豊かさが、彼の長きにわたる活躍を支えています。
 

岩永真奈

5弦ベースだけでなく、6弦ベースやウッドベース、シンセベースを使いこなすテクニックの持ち主である日本の女性ベーシスト。
 
GLAYのTAKUROのサポートを始め、多くのアーティストから支持を集めています。
 
演奏だけでなく作曲・編曲活動も行っており、今後も注目を集めそうです。
 

5弦ベースのおすすめ3選

ここまで読んで、「実際に5弦ベースを手にしたい!」と思った人もいらっしゃるかもしれませんね。
 
初心者から上級者まで幅広くおすすめできるモデルを3つ紹介します。
 

SR505/Ibanez

Ibanezの「SR505」は、初心者から上級者まで幅広く支持されている5弦ベースです。
おすすめポイントは3つです。
 

■初心者でも扱いやすいデザイン
スリムで弾きやすいネックと軽量ボディのおかげで、初心者でも簡単に扱えます。
 
■クオリティの高いサウンド
Bartoliniのピックアップや3バンドEQを搭載。
プロフェッショナルなサウンドを提供し、ライブでもスタジオでもパフォーマンスを引き立てます。
 
■高いコストパフォーマンス
価格とクオリティのバランスも取れており、コストパフォーマンスにも優れています。

 
(画像引用元:Ibanez公式サイト
 

American Ultra Jazz Bass V/Fender

Fender最上級ライン「American Ultra」シリーズに属する「American Ultra Jazz Bass V」。
最新技術と伝統的なデザインを融合させた究極の5弦ベースです。
おすすめポイントは3つです。
 

■プロフェッショナル向けの仕様
高品質なピックアップやプリアンプなどにより、プロの現場でも即戦力として使用されています。
特にノイズレスピックアップは、クリアなサウンドを求めるプレイヤーにとって強力な武器になりますよね。
 
■アクティブ・パッシブの多機能性
1本で切り替えられる、アクティブ/パッシブモード。
ライブやレコーディングで異なるトーンを瞬時に切り替えることが可能です。
 
■快適な演奏
ネックの形状やボディバランスなど、長時間の演奏でも疲れにくいデザインが特徴です。

(画像引用元:Fender公式サイト
 

TRBX505/YAMAHA

日本が誇る楽器メーカー・YAMAHAの「TRBX505」も、多くのベーシストに指示されています。
 
おすすめポイントは2つです。

■高いコストパフォーマンス
ハイエンドモデルに匹敵する品質を持ちながら、コストパフォーマンスに優れたモデル。
初めて5弦ベースを選ぶ人にもおすすめです。
 
■多彩なトーンへの対応
アクティブ/パッシブの切り替えや3バンドEQの搭載を搭載。
ファンク、ジャズ、ロックなど、さまざまなジャンルに対応するトーンが作れます。

(画像引用元:YAMAHA公式サイト
 

まとめ

5弦ベースのメリットやおすすめモデルなどについてご紹介しました。
 
音楽に広がりを与え、周囲からも目を引く5弦ベース。
お気に入りを見つけて、演奏を楽しんでみませんか。