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初心者必見!ギターのチューニングの種類や方法を解説

2024.02.28

ギターは老若男女問わず、誰でも楽しめる趣味として人気の楽器の一つです。でも、せっかくギターを手に入れたのに、「何から始めたらいいかわからない」「本当に弾けるようになるか不安」という人も多いかもしれません。

ギターを始める上で大切なのが、準備。その中でもチューニングの方法を身につけておくと、今後のギターの練習がスムーズにできると言われています。そこで、チューニングの合わせ方や音がずれるときの対処法などについて紹介します。

初心者からマスターしたいギターのチューニング

では、チューニングとは一体どういうものなのか、基本からおさらいしていきましょう。

チューニングとは、ギターの弦の張り加減を調節して音を合わせていく作業です。ピアノを弾いたことがある方は、調律を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。

ピアノの場合は調律師が定期的に来て調律を行いますが、ギターの場合は弾く本人が自分で音を合わせていくのです。

特に初心者の場合は微妙な音のずれに気づきにくかったりチューニングの作業そのものに慣れていなかったりするので、ギターの出し入れや練習前など、その都度チューニングをするといいでしょう。

ギターはその特性上、音のずれやすい楽器と言われています。一度チューニングをしても、ギターを弾いているうちに弦の張り具合は少しずつ変化していきます。

また、ギター本体や弦は、その日の気温や湿度などの気候、消耗具合によってもコンディションが日々変わってきます。

チューニング作業そのものに早く慣れることができる

ギターは基本的に6つの弦で構成されており、チューニングでは1つ1つの弦に対して正確な音程が出るように調整しなければなりません。はじめは面倒くさいと思うかもしれませんが、こまめにチューニングすることによって、作業に慣れることができます。

また、慣れると次第にチューニングにかかる時間も短縮されていくでしょう。

音のずれに敏感になれる

チューニングの目的はそもそも音のずれをなくし、正しい音程でギターを弾けるようにすることです。ただ初心者の場合、微妙な音のずれに気づくのはなかなか難しいかもしれません。

チューニングを毎回きれいに行っていると、音がずれたときに違和感を持てるようになってきます。耳を鍛えるためにも、積極的にチューニングを行いましょう。

これからギターを始めたい人に教えられる

ギターは1人で楽しむだけでなく、仲間と一緒に演奏できることも醍醐味の一つでしょう。もしあなたにギターを始めたばかりの仲間が現れたら、チューニングを教えられますね。

練習も含めてギターを仲間と楽しんでみてはいかがでしょうか。

ギターチューニングはアプリでも出来る?チューナーの種類

チューニングを行うために揃えなければいけないのがチューナーです。チューナーには一体どんな種類があるのか、紹介します。使用するシーンや好みに合わせて選んでいきましょう。

■ クリップ型チューナー

ギターのヘッド部分に挟んで取り付けることで使用するチューナーです。小型で軽量、比較的安価なことから人気があり、様々なメーカーから商品が出ています。ただしクリップ型チューナーは、弦の振動を拾うのではなく鳴らした音そのものを内蔵マイクで拾うため、ギター以外の音を感知してしまう可能性があります。そのため、静かな場所でチューニングをするのが望ましいでしょう。

■ カード型チューナー

薄くて長方形のカード型チューナーは、昔から根強い人気があります。中にはメトロノーム機能を備えている商品もあります。カード型チューナーのメリットは、シールドと呼ばれるケーブルでギターとつないでチューニングできること。ギターの電気信号を直接チューナーに送ることが出来るので、周囲の環境に左右されずに音程を調整しやすいというメリットがあります。

ただし、アコースティックギターの場合はシールドが使えないという点に注意が必要です。

■ ペダル型チューナー

名前から想像できる通り、足で操作するチューナーをペダル型チューナーと言います。ギターとアンプの間に入れるようにして、シールドでつなげて使用します。

シールドをいちいち外さなくていいので、演奏中やライブ中でもすぐにチューニングが出来る上、チューニングの精度が高いというメリットがあります。

ただし、大きくて持ち運びがしづらいことや、高価であるということから、使う場所を考えた方が良さそうです。

■ スマホアプリチューナー

チューニングは、実はスマホのアプリでも行うことが出来ます。有料のものから無料のものまであり、誰でも簡単にダウンロードできます。スマホ1つで出来るので、かさばらないというのは大きなメリットでしょう。

ただし、スマホの内蔵マイクで音を拾うため、精度は他のタイプのチューナーに比べて劣る可能性があります。他のタイプとの併用や、いざというときの押さえとしてうまく使っていくのがおすすめです。

ギターチューニングの合わせ方

それでは、チューニングの方法を見ていきましょう。ギターには6本の弦それぞれにペグと言われるネジのようなものがついていて、ペグを回すことで音を上げ下げすることができます。

ペグを強く回しすぎると弦が切れる原因になるので、優しく回すようにしましょう。

また、楽器の世界では音階をドレミではなくアルファベットで表現することも覚えておきましょう。C(ド)D(レ)E(ミ)F(ファ)G(ソ)A(ラ)B(シ)C(ド)です。

ギターは6本の弦から構成されており、一番低い音から順番に

E(ミ)
A(ラ)
D(レ)
G(ソ)
B(シ)
E(ミ)

というように音階が対応しています。

この基本の音階通りにチューニングすることを「レギュラーチューニング」といいます。最も一般的なチューニング方法です。

レギュラーチューニングからすべての音を半音下げるチューニングを半音下げチューニングと言います。半音ずつ下げると、

E♭(ミ♭)
A♭(ラ♭)
D♭(レ♭)
G♭(ソ♭)
B♭(シ♭)
E♭(ミ♭)

となります。「♭」は「フラット」と呼び、半音低いことを意味しています。
半音下げることで低音域の音が出やすくなり、ヘヴィなサウンドを作るのに適しています。

そのほかにも、「ドロップチューニング」や「オープンチューニング」など、様々な種類のチューニングがあり、音作りにおいていかにチューニングが大事な要素を占めるかが分かると思います。

ただし初心者はまずレギュラーチューニングをしっかりマスターすることを目指しましょう。最初からいろいろなチューニングに挑戦すると、どのポジションがどの音に対応しているかわかりづらくなってしまうからです。

ギターのチューニングがずれる!対処方法は?

「チューニングをしっかりしたつもりなのに、どうも音程が合わない」「弾いているうちにすぐに音が狂ってしまう」そんなときに考えられる対処方法をいくつか考えます。

■ チューニングのコツを覚える

ギターは繊細な楽器です。スムーズにチューニングを行うためにも、コツを覚えておきましょう。

チューニングは安定するまで2回以上繰り返す

ギターはとても強い力で弦が引っ張られているので、チューニングしているうちに、先に合わせたはずの弦の音が狂うことはよくあることです。チューニングを1周し終わったら、2周目を行い、正確な音を目指していきましょう。

音が高くなりすぎたら一度弦を緩める

チューニングの基本は、音を上げながら合わせることです。弦に緩みや引っかかりが発生すると、音程の移行がスムーズに行かず、チューニングの安定性を欠くからです。チューニングの最中に音を上げすぎてしまった場合は、一旦目標の音よりも下げて、弦を締めながら合わせていきましょう。

■ 部品の消耗

チューニングが合わない原因として考えられる1つが、部品が消耗しているということです。古い弦や粗悪な弦を使っていたり、ナットやペグが消耗したりしているようであれば、部品を交換することも考えましょう。

■ 気候の変化

ギターは生き物です。気温や湿度により、ギター本体や弦のコンディションは日々変わります。ギターの本体は木製のものが大きいので、温暖多湿な日本では特に影響を受けやすいと言われています。

ネックの反り具合によって弦の張り方を調節するなど、対応できるようにしておくと安心です。

まとめ

いかがでしたか?ギターは繊細な楽器ですが、チューニングのコツをつかむと楽しみが広がります。焦らず少しずつ、チューニングを覚えてギターライフを楽しみましょう!