Interview

「故障した愛」を奏でる東京発の4ピースバンド「Junkie Machine」

2024.08.10

高校の同級生同士で結成された東京発の4ピースバンド「Junkie Machine」 

軽音楽部時代から「Tokyo Music Rise」などの若手バンドを対象としたコンテストで数々の賞を受賞し、卒業と同時にワンマンライブを企画。

メンバー全員が19歳で結成2年目とは思えない勢いで駆け上がっている彼らのこだわりを聞いた。

出会いは高校の軽音楽部

左から Ba.髙島龍矢 Gt.服部リタ Gt.Vo.ナカムラヒカル Dr.田中瑞樹

東京生まれ、東京育ちでメンバー全員が同じ高校で出会っている。

ナカムラ:全員が同じ高校の軽音楽部に入っていて、元々自分以外の3人が別のバンドで、自分も別のバンドをやってたんですけど、同じタイミングで解散になったので、この4人で結成しました。

ーー音楽以外で4人で集まったりはしますか?

ナカムラ:ありますね。もっぱらスマブラとか

服部:1回しかやってない(笑)

田中:お泊まり会的な(笑)

ナカムラ:しますね。基本集まったらゲームですかね(笑)

ーー仲良いですね(笑)メンバーの皆さんのファッションなど髪色などに個性が出ていますよね。衣装とかではなく、普段も同じ?

髙島:そうですね。いつも通りです(笑) 

ナカムラ:ありがとうございます。髪の毛は母のカラーシャンプーでピンクが入りました。奇跡の産物なんですよ

服部:どういう話(笑)

現在は音楽の専門学校に進学しているメンバーと大学に進学しているメンバーと別れているようだが、彼らの関係値は高校の頃と変わっていないようだ。

僕の体験したことは、大体の人が体験していると思っている

SNSに記載されていた「故障した愛と音楽と4ピースバンド」というフレーズが目についた。

彼らのコンセプトや作曲についてのこだわりを詳しく聞いてみた。

ーー作詞作曲はナカムラさんが担当されているのでしょうか?

ナカムラ:基本は僕がやってるんですけど、たまにBa.髙島もやってますね

ーーそうなんですね。髙島さんはどのタイミングで作曲をしてるんですか?

髙島:普通に生活してて思いついたメロディで作ったりとか。でも自分は作詞はできないので、ナカムラが書いた歌詞にメロディを作ったりしてますね

ナカムラ:僕が『もう出ない!』ってなった時に出してくれる感じですね(笑)

ーー作詞作曲のこだわりが「Junkie Machine」のコンセプトに通じているんですね

ナカムラ:そうですね。僕の体験したことを曲にしてることが多いんですけど、僕が経験したことって大体の人が経験してると思うし。聴いてる人の嫌だったこととか絶望に寄り添えるような曲を作ってます

Gt.Vo.ナカムラの『自分の経験したことは他の誰かも経験しているはず』という考えが楽曲に現れているのだろう。ネガティブな歌詞の中にどこかで安心感をもらえるようなサウンドと歌詞が特徴的だと感じた。

ーー曲の中でGt.服部さんがこだわってることはありますか?

服部:基本的にリードのリフはBa.髙島が考えているんですけど、音色はこだわって作ってますね

ーーDr.田中さんのドラムについてのこだわりはありますか?

田中:基本は好きにやらせてもらってますが、要所要所でメンバーの意見を取り入れつつ、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)のチャド・スミス(Chad Smith)が好きなので、そこから影響を受けて自身で作ってる気がします

各メンバーのルーツや好きな音楽のジャンルがバラバラなのが印象的だった。

全員でスタジオに入って編曲をしているとのことで、各メンバーの今までに培ってきたこだわりや技術を曲に落とし込んでいるようだ。各メンバーの存在感や特徴的なサウンドは軽音楽部から同じなのだろう。 

ライブの熱量を伝える中で、常に考えていること

ーーライブで意識していることや、こだわりはありますか?

髙島:こだわりで言うと、曲と曲の繋ぎとか、飽きさせないようにライブごとに考えてやってますね。あえて無音にしたりとか

ナカムラ:対バン目当ての人がいると思うんですけど、そういう人達に飽きさせないように、隙を与えないように曲間やMCは考えてますね。1番は自分たちを知って欲しいっていうのが強いです。あとは、僕は基本動いちゃいますね。間奏とかテンション上がると(笑)

お客さんの熱量を直接感じられるのはライブだけ

ーーライブと音源で評価されるとしたらやはりライブなのでしょうか?

ナカムラ:どっちも好きですけど、ライブだとやっぱり対面なんで気持ちが伝わるのが好きですね。めちゃ興奮した人とかお客さんの熱量が見れるのが好きですね

インタビューの中ではあどけなさを感じる場面もあったが、その後の演奏シーンの撮影では音楽で雄弁に語る姿を見ることができた。ライブではよりJunkie Machineの熱さを感じることができるだろう。