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ギターストロークを簡単に上達させる!基本や練習のコツを解説
2024.06.05
ギターの演奏は弦を押さえる左手だけでなく、右手のストロークが重要です。
今回は、リズムよくギターを弾くのに欠かせない、ストロークの基本技術や練習のコツをまとめました。
ギターストロークの基本
まずは、ストロークについて基本から確認しましょう。
ギターストロークとは
ストロークは、ギターに限らず水泳やテニスといったスポーツなど、さまざまなシーンで使われる言葉。
ギターにおけるストロークは、エレキギター・アコースティックギターに関わらず、習得しなければいけない大切な技術です。
ギターの演奏では、コードに合わせて指板を押さえる左手に対し、右手で弦をはじいて音を出します。
このときの右手の動きを、ストロークと読んでいます。
ストロークの基本技術
演奏する曲に合わせた正確なリズムで、ギターの弦を弾けるようになると嬉しいですね。
今回は、ギターストロークの基本技術を3つ解説します。
ギターストロークの指とピックの角度
スムーズなギターストロークは、指やピックの角度が大事です。
弦をなでるような角度でピックを当てると、滑らかに弾くことができます。
ギターで速弾きをしたい場合は、ピックと弦の摩擦を減らすために、角度を微調整します。
ピックの握り方は、軽く曲げた人差し指の側面に乗せ、親指を添えます。
ピックの先端が、親指と垂直の角度となるように調整しましょう。
音を出そうと思って力を入れるのではなく、弦に当たったときにピックが斜めに傾くくらいの力でギターを弾きましょう。
ギターストロークの手首の使い方
ギターストロークでは、手首のスムーズな動きが大きなポイントです。
左手で押さえるコードを意識しすぎたり、複数の弦を弾くために力を入れすぎたりしては、ギターできれいな音が出ません。
手首だけでストロークするのではなく、肘を支点にして腕を使うことを意識してください。
手首を内側に曲げて無理に弾こうとせず、手首を伸ばした状態で動かしてストロークするのが基本です。
そして、できるだけ腕を柔らかく動かします。
ギターストロークの譜面と記号
ギターで曲を演奏するときは、楽譜を見ますよね。
ギターの楽譜には、コードが記されているコード譜や、指板をイメージしたTAB(タブ)譜があります。
また、専用の記号を使ってストロークのリズムを表す「リズム譜」をご存知でしょうか。
「∏」は上から下に下ろすダウンストローク、「V」は下から上に振り上げるアップストロークの記号です。
ストロークの記号を理解していると、リズム譜を見て弾き方が分かるようになります。
ギターストロークの種類とパターン
ギターのストロークには種類があり、定番のパターンも存在します。
ダウンストロークとアップストローク
前の章でも少し触れましたが、ギターストロークには次のような種類があります。
6弦(一番上)から1弦(一番下)に向かって弦を弾く
■アップストローク
1弦(一番下)から6弦(一番上)に向かって弦を弾く
■オルタネイトストローク
ダウンストロークとアップストロークを連続して弾く
ライブやテレビなどで見かける「ジャカジャカ」と上下に動かす腕の振りはオルタネイトストローク。
ダウンストロークとアップストロークを同じ音量で出します。
ギターの8ビートストロークと16ビートストローク
音楽では、リズムの点や拍とも呼ばれる「ビート」があります。
今回は、ギターでよく使う8ビートと16ビートを解説しましょう。
4分の4拍子が8分音符メイン
■16ビート
4分の4拍子が16分音符メイン
あくまで、8分音符と16分音符がメインであり、それぞれは4分音符との混合で構成されることが一般的です。
また、実際の演奏では音のアクセント(強弱)が重要で、ストロークのなかでアクセントを付けます。
8ビートの基本は、4拍のなかで2拍目と4拍目の最初にアクセントがあり、ロックやポップスなどで使われるリズム。
一方の16ビートの基本でも、4拍のなかで2拍目と4拍目の最初にアクセントを付けます。
8ビートと16ビートは同じテンポでも、16ビートの方が音が細かくなるため速く感じるかもしれませんね。
ギターストロークの練習方法
ギターストロークの基本技術や種類が分かったら、実際の練習方法ですね。
ギターストロークを上達させるためのコツをまとめました。
ギターストロークの上達のコツ
おすすめの練習方法をいくつか挙げてみました。
ギターストロークを習得するためには、素振りから練習しましょう。
ストロークは肘を支点にして、手で弧を描くように腕を振るのが基本の動作です。
最初はピックを持って弦を弾かずに、素振りでストロークの動きを身に付けるのがおすすめ。
手首を無理に内側へ曲げたり、力を入れすぎたりせず、均一に腕を動かすことを意識してください。
■メトロノームを活用する
ストロークの正しい動きをつかむためには、メトロノームを活用するのも手です。
メトロノームに合わせて腕を振れば、一定のリズムでストロークできるようになります。
徐々にメトロノームのテンポを速くして、より滑らかな動きを身に付けます。
■リズムを声に出す
ギターストロークは、リズムを声に出しながら練習するのもおすすめです。
ギターの演奏は感覚の部分が大きいため、リズムのインプットとアウトプットが重要です。
「タータタ・ータタタ」のようなリズムを声に出し、ストロークの練習をします。
耳でリズムを覚えると、腕も自然と動かせるようになるでしょう。
ギターストロークが安定しない要因
ギターストロークの理想は、どのようなテンポの曲でも正確なリズムと均一な音量で弾くこと。
しかし、主に2つの要因でストロークが安定しないことがあります。
ピックを持って弾く力が強いと、弦に引っかかります。
最初に当たる弦でピックが強く当たり、均一な音量を出すのが難しいでしょう。
速いテンポの曲や、曲のなかでアクセントを付けるために強く弾こうとすると、ギターの音が硬くなります。
ピックは力を入れすぎずに、軽く握る感覚でストロークしましょう。
■手首の使い方
ギターストロークを安定させるには、手首の使い方にも注意してください。
手首は固定せず、自然な力で上下に振ります。
手首ではなく肘を固定して、手首を柔軟にしてストロークするのが正しいフォームです。
時間が経ってからフォームを修正するのは苦労するため、癖が付いていない段階でギターストロークが安定する動きを身に付けましょう。
まとめ
今回は、ギターストロークについて、パターンや上達するための練習方法を解説しました。
初心者は、左手と右手で違う動作をするのが難しく感じるかもしれません。
しかし、ストロークのポイントや練習のコツをつかめば少しずつ弾けるようになります。
自分のペースで、滑らかなストロークを身に付けましょう。