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リバーブエフェクターとは?効果とおすすめモデルを紹介
2024.05.25
空間系エフェクターの中でも代表的な「リバーブ」。
「リバーブとはどんなエフェクターなのかを知りたい」「使い方を知りたい」という方もいらっしゃるのでは。
今回は、リバーブエフェクターの効果や役割、接続順などの使い方について解説します。
リバーブエフェクターとは
空間系に属するリバーブエフェクターですが、具体的にどのような役割や効果があるのかを解説します。
また、種類ごとの特徴についても解説しますので、そちらも参考にしてみてください。
リバーブエフェクターの役割
リバーブ(Reverb)は約すと「残響」という意味で、ギターの音に残響効果を与え、音に広がりを持たせるのが役割です。
音を出すと周囲の壁などで返ってくる反射音や、響きが残りながらも徐々に減衰していく「残響音」を再現しています。
効果を弱くかけてギターの音に広がりを持たせたり、強めにして音に包みこまれるようなサウンドにしたりできます。
リバーブとディレイのエフェクター効果の違い
リバーブは反射音や残響音を再現して音に広がりを与えるのに対し、ディレイは音を遅延させるエフェクターです。
リバーブは、音が壁で跳ね返ってくる反射音や残響音を再現し、あたかも空間が広がったような効果があります。
ディレイ(Delay)は「遅延する」という意味の言葉で、一定の感覚で繰り返し音が跳ね返ってくる「やまびこ」のような効果が特徴です。
リバーブエフェクターの種類
リバーブの中には大掛かりな装置が必要となるものもありますが、手軽で簡単に再現できるのがリバーブエフェクターです。
こちらでは、リバーブエフェクターの再現元となっている、6種類のリバーブを紹介します。
ホールはコンサートホールのような広い空間での反響音や、残響音を再現したリバーブです。
原音から遅れてエフェクト音を出し、大きな空間を再現しています。
■ルーム(Room)
ルームはホールとは対照的に、自宅のリビングなど小・中規模空間での反響を再現したリバーブです。
出音からの反響が短めで残響も少なめになっているため、ステレオサウンドに近い効果を与えてくれます。
■プレート(Plate)
プレートは巨大な金属のプレートを吊し、プレートに音を流して振動を得るリバーブです。
音の立ち上がりがとても速いのが特徴で、プレートリバーブにしか出せない独特な残響効果を生み出します。
■スプリング(Spring)
バネ(スプリング)を利用したリバーブで、バネに音を流して振動させ残響効果を作り出しています。
温かさやアナログ感があり、「ビョンビョン」という独特なサウンドが特徴です。
■アルゴリズム(Algorithm)
音の反響音や残響音をプログラムで作り出すのが、アルゴリズムリバーブです。
実現が難しい、複数のリバーブを組み合わせたようなサウンドなど、オリジナルなリバーブも作り出せます。
■コンボリューション(Convolution)
教会やホールなど、空間の特性(インパルス応答=IR)をデータにして、その空間で出音した時の特性を再現したリバーブです。
実際の空間をデータにして読み取るため、ほかのリバーブよりも現実感や臨場感が高いのが特徴です。
リバーブエフェクターの使い方
いくつかエフェクターを接続する場合、リバーブエフェクターの接続位置を誤ると、効果が得られにくいことがあります。
最適な効果が得られるよう、基本的なリバーブエフェクターの接続位置や、おすすめのかけ方について解説します。
セオリーは「最後に接続」
複数のエフェクターを接続してリバーブを使用する場合、接続位置はアンプの手前につなぐのがセオリーです。
アンプに近いほどエフェクターの効果がより大きく現れます。
ただし、セオリーから外れると思わぬサウンドに出会えることもありますので、接続位置を変えて試してみるのもおすすめです。
おすすめの効果のかけ方
リバーブは、曲全体でかけっぱなしにしたり、ギター・ソロやイントロの時だけかけたりするのが一般的な使い方です。
リバーブを薄くかけっぱなしにすると、ギターの角が取れて丸みのあるサウンドになり、厚みも生まれます。
バンドで使う場合は、リバーブの残響が聴こえるか聴こえないか、ギリギリの効果に調整して使うのがおすすめです。
効果を薄くしてかけっぱなしにすれば、自然な広がりが生まれてバンド全体のサウンドにも馴染みやすくなります。
■ソロの時だけかける
ギター・ソロやイントロなど、ギターが主体の時だけリバーブをONにして使うのが最も一般的な使い方です。
効果を深めにかければ、包みこまれるようなサウンドが作れます。
おすすめのリバーブエフェクター5選
おすすめのリバーブエフェクターを5モデル紹介します。
リバーブエフェクターの購入を考えている方や、どのようなモデルがあるのかを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Reverb RV-6/BOSS
BOSSの定番リバーブで、濁りのないクリアなサウンドが特徴です。
ルームやホールなど一般的なリバーブのほか、ディレイを加えた「+ディレイ」など、8種類のモードからリバーブが選択できます。
コントロールは「LEVEL」「TONE」「TIME」の3種類で、BOSSらしく直感的な調整が可能です。
別売りのエクスプレッションペダル(Roland EV-5)があれば、ペダルの踏み加減で効果の深さ調整ができます。
■使用電源:DC9Vアダプター、006P 角形9V乾電池
(画像引用元:Roland Online Store)
HALL OF FAME 2 REVERB/TC ELECTRONIC
フットスイッチにかかる力を感知し、パラメーターの数値を変化させる「MASH機構」を搭載した個性的なリバーブです。
エフェクトOFF時にサウンドの劣化を防ぐトゥルー・バイパスと、バッファードの両バイパスが備わっています。
TonePrint機能により、ネット接続を介してトップギタリストのセッティングのダウンロードも可能です。
■使用電源:DC9Vアダプター、006P 角形9V乾電池
(画像引用元:エレクトリ)
Holy Grail/ELECTRO HARMONIX
デジタル・リバーブの名機「Holy Grail」をコンパクト・エフェクターに収めたスプリングリバーブです。
「スプリング」「ホール」「プレート」の3つのモードを搭載、コントロールノブはリバーブ1つだけのシンプルな構造になっています。
「ジョン・フルシアンテ」を始め、世界中で愛用者の多いリバーブです。
■使用電源:DC9Vアダプター
(画像引用元:キョーリツコーポレーション)
blueSky V2/STRYMON
6つのノブと2つのトグルスイッチにより、多彩なサウンドが作れる多機能なリバーブです。
「スプリング」「プレート」「ルーム」と3つの基本リバーブを搭載、「SHIMMER」ノブでオクターブや5度上の音が追加できます。
再現度の高いビンテージサウンドからアンビエントな美しいサウンドまで、幅広いリバーブが作り出せます。
MIDI接続も可能で、ほとんどのノブやスイッチがMIDIで操作でき、作成したサウンドは300まで保存が可能です。
■使用電源:DC9Vアダプター
(画像引用元:オールアクセス)
LEF-3800 OCEAN VERB/ROWIN
オクターブ上の残響音を加える最先端のSHIMMERを搭載した、コンパクトサイズの安価なリバーブです。
調整幅の広い3つのノブで、自宅からバンドスタジオまで演奏状況に合った幅広いリバーブが作り出せます。
作ったセッティングの保存もできるので、セッティングをメモして残すわずらわしさもありません。
■使用電源:DC9V センターマイナスアダプター
(画像引用元:ROWIN MUSIC)
安い・手軽に!リバーブエフェクター
「リバーブなどの空間系エフェクターを手軽に試奏してみたい」という方には、エフェクターのシェアリングサービスがおすすめです。
購入前に利用すれば「思っていたのと違う」といったズレも防いでくれます。
中古のリバーブエフェクターならシェアリングサービス
エフェクターのシェアリングサービスは、個人間でエフェクターの貸し借りを行えるサービスです。
使っていないエフェクターがある場合は出品をしてレンタルし、試してみたいエフェクターがある方は、出品商品の中から試したいエフェクターが借りられます。
楽器店が近くにない場合や、お目当てのエフェクターが楽器店に置いていない場合、ネットの口コミや動画などを参考に購入となるでしょう。
しかし、ギターサウンドは個人によって演奏環境や好みが異なるため、他人の口コミが参考にならない場合もあります。
シェアリングサービスを利用すれば、自分の演奏環境でエフェクターが試せるので、じっくりと試した上で購入の検討に入れます。
シェアリングサービスは「TryOut」で
エフェクターのシェアリングサービスでおすすめが、2023年にサービスを開始した「TryOut」です。
貸し借りは専用のアプリを使って行い、エフェクターを貸したい人はアプリで商品を出品し、借りたい人は出品されている中から好きなものが借りられます。
費用は週当たりおおむね1,000円台からで、商品によっては気に入ったらレンタル後にそのまま購入可能です。
まとめ
リバーブエフェクターには、さまざまな種類のものがあります。
特徴や魅力を知って、ぜひ音作りを楽しんでください。