2026.01.27
2026年1月17日(土) ・18日(日)に海峡メッセ下関 展示見本市会場で開催された『Kaikyo Fest.2026』
本イベントは、日本の音楽シーンを担う次世代アーティストを中心に、福岡・山口のライブハウス〈Queblick(福岡)/FUSE(小倉)/rise(周南)〉、そして関西・中国エリアを中心に数々のイベントを手がけてきた〈YUMEBANCHI〉がタッグを組んで企画する音楽フェス。
“ライブハウスの熱量を、そのまま街へ持ち出す”というコンセプトを軸に、2024年の海峡メッセ下関での初開催、2025年のライブハウス編を経て、3度目の開催となる今回再び海峡メッセ下関へと帰ってきた。
今回、DigOut編集部は実際に現地を訪れ、2日間にわたるフェスの様子を体験。
ライブハウスシーンから始まったこのフェスが、いま下関で鳴らしている“現在地”をレポートする。
開催を翌日に控えた1月16日。
DigOut編集部は東京を出発し、新幹線で小倉駅へと向かった。
車窓の景色が少しずつ変わり、関門エリアが近づくにつれて、「いよいよKaikyo Festが始まる」という実感がじわじわと湧いてくる。
フェスは、会場に足を踏み入れる前からもう始まっている──そんなことを思わせる移動時間だった。

小倉到着後は、開催前日の夜ご飯へ。
ふぐ刺し、ふぐの唐揚げ、ふぐ鍋、アンコウの唐揚げ。
下関ならではの海の幸を囲みながら、音楽の話やフェスのこれまで、そして明日への期待が自然と膨らんでいく。
迎えた開催当日の朝。
会場となる海峡メッセ下関へ向かい、エントランス付近を見渡すと、イベント看板の中に「DigOut」の文字を発見。

思わず足を止めてしまうほど嬉しく、朝から一気にテンションが上がる。
このフェスの一部として名前が並んでいる、その事実が背中を押してくれた。
そのまま朝イチからライブ鑑賞へ。
まだ早い時間帯にも関わらず、会場にはすでにしっかりとした熱気があり、音が鳴り始めた瞬間から身体が自然と反応していた。
ライブハウスの距離感と、フェスならではの開放感。
その両方を同時に味わえるのが、Kaikyo Festの魅力だと、この時点で確信する。
午前中からライブを浴びたあとは、少しクールダウンも兼ねてお昼ご飯。
下関らしさ満点の海鮮定食で、しっかりエネルギーをチャージ。

ひと息ついたら、また自然と足は会場へ向かう。
会場を見渡すと、来場者は10代後半から20代を中心とした若い世代が多い。
真冬の開催とは思えないほど、会場内はライブの熱気で温まり、上着を脱いで楽しむ姿も目立っていた。
この日は天気にも恵まれ、外の広場では寝転びながら空を見上げる人の姿も。
屋内で音に没頭し、外でひと息つく。その切り替えが自然にできる空間が、とても心地いい。
朝から夜まで、ひたすら音楽に身を委ねた一日目。
ライブ三昧で、余白もあって、とにかく——楽しかった。
そして二日目。
フェスは、まだ続いていく。

二日目は、午前中の時間を過ごしてから唐戸市場へ。
ライブ会場とはまた違う人の流れと、活気のある声が飛び交う市場の空気に、自然と気持ちが切り替わる。
ショーケース越しに並ぶ寿司を前に、思わず立ち止まる。
フェスの話をしていたはずなのに、気づけば「どれにする?」と真剣に悩んでいた。

音楽から少しだけ距離を取って、下関の“日常”に触れる時間。
フェスの合間にこういう余白があるのも、Kaikyo Festらしさなのかもしれない。
再び海峡メッセ下関へ。
二日目の会場には、一日目とはまた違った空気が流れていた。
初日よりも落ち着いていて、それでいて熱量はしっかりと保たれている。
来場者の表情には余裕があり、それぞれが自分のペースでフェスを楽しんでいるのが伝わってくる。
外の広場で談笑する人、少し遅めに会場へ戻っていく人。
「今日はもう一日ある」という安心感が、会場全体を包んでいた。
音楽を浴びて、街を歩いて、美味しいものを食べて。
Kaikyo Fest.2026は、ライブだけで完結しないフェスだった。
一日目の高揚感と、二日目の余白。
その両方を味わえたからこそ、「またこの場所に戻ってきたい」と自然に思える。
音楽と街が、ちゃんとつながっていた。
そんなフェスだった。
