ギター初心者必見!覚えておきたい基本コードと練習方法

2025.01.21

ギターを始めたばかりの方にとって、まず覚えるべきことは「基本コード」です。
基本的なコードをマスターすると、初心者の方でも簡単な曲を演奏することができるようになります。

この記事では、初心者の方でも弾きやすい基本コードをわかりやすく解説し、効率的な練習方法もご紹介します。

ギターの基礎をしっかり身につけて、楽しい音楽ライフをスタートしましょう!

ギターコードの基礎知識

コードとは何か?

コードは、日本語にすると「和音」となります。通常、3つ以上の音を重ねることでコードが形成され、その響きによって楽曲に彩りや深みが生まれます。

基本的には3つ以上の音で構成されますが、3つ以上ならどの音の組み合わせでもいいというわけではありません。
聞いていると不快に感じる、不協和音になってしまう音の組み合わせも存在するので、注意が必要です。

ギターは、複数の弦を同時に鳴らすことで簡単にコードを作ることができるため、多くの楽器の中でもコード演奏に非常に適した楽器の1つといえます。

ギターコードの種類

ギターコードにはたくさん種類があり、ギターのことを勉強していく中で、いろいろなコードの名前を耳にすると思います。コードの種類を知ることは、ギター演奏の幅を広げる第一歩です。
ここでは、基本的なコードについて解説します。

・メジャーコード

メジャーコードは、音楽で明るくポジティブな響きを持つコードのことです。基本的には「ルート音+長3度+完全5度」で構成され、ギターやピアノなどで頻繁に使用されます。初心者が最初に学ぶべき基本的なコードの一つです。

・マイナーコード
マイナーコードは、音楽で哀愁や切なさを感じさせる響きを持つコードです。「ルート音+短3度+完全5度」で構成され、メジャーコードに比べて暗い音色が特徴です。感情表現に欠かせない基本的なコードの一つです。

・オープンコード
開放弦を含んだコードのことです。
開放弦はその言葉通り、押さえず何もしない状態で弾く弦となります。「開放」や「0フレット」も同じ意味です。

・バレーコード
複数の弦を人差し指などで一気に押さえ(セーハ)、開放弦を使用しないコードのことです。FコードやBコードがバレーコードにあたります。

初心者が最初に覚えるべきコード

日本では、一般的に音を「ドレミファソラシ」と表現しますが、これは「CDEFGAB」と表すこともできます。
ギターコードは主に、この「CDEFGAB」というアルファベットが使用されます。基本的なコードとあわせて学習しましょう。

それぞれの音の対応関係は以下の通りです。

この7つの音の名前が音楽の基本的な構成要素となり、無数のメロディやコードを作り出しています。

それでは、初心者が最初に覚えるべきコードとその押さえ方(運指)を解説していきます。

Cコード

Cコードはギターの基本的なコードの1つで、Cメジャーの和音を指します。このコードはド(C)、ミ(E)、ソ(G)の3つの音で構成されています。
<運指>
1弦は押さえず開放(E)し、2弦は人差指で1フレット(C)を、3弦は押さえず開放(G)し、4弦は中指で2フレット(E)を、5弦は薬指で3フレット(C)を押さえ、6弦は親指もしくは薬指の先でミュート(消音)します。

ミュートとは、コードの構成音以外を鳴らさないために行う動作のことです。具体的には、左手の指で弦がフレットにつかない程度に触り、音が伸びない状態にします。

Gコード

Gコードはギターの基本的なコードの1つで、Gメジャー(長調)の和音を指します。このコードはソ(G)、シ(B)、レ(D)の3つの音で構成されています。

<運指>
1弦は小指で3フレット(G)を、2弦、3弦、4弦は開放(それぞれB、G、D)し、5弦は中指で2フレット(B)を、6弦は薬指で3フレット(G)を押さえます。

Dコード

Dコードはギターの基本的なコードの1つで、Dメジャー(長調)の和音を指します。このコードはレ(D)、ファ#(F#)、ラ(A)の3つの音で構成されています。

<運指>
1弦は中指で2フレット(F#)を、2弦は薬指で3フレット(D)を、3弦は人差指で2フレット(A)を押さえ、4弦は開放(D)し、5弦と6弦は親指でミュート(消音)します。

Eマイナーコード

Eマイナーコードはギターの基本的なコードの1つで、Eマイナー(短調)の和音を指します。このコードはミ(E)、ソ(G)、シ(B)の3つの音で構成されています。Emと表記されることもあります。

<運指>
1弦、2弦、3弦は開放(それぞれE、B、G)し、4弦は中指で2フレット(E)を、5弦は人差指で2フレット(B)を押さえ、6弦は開放(E)します。

または

1弦、2弦、3弦は開放(それぞれE、B、G)し、4弦は薬指で2フレット(E)を、5弦は中指で2フレット(B)を押さえ、6弦は開放(E)します。

実践しやすい運指で挑戦してみてください。

Aコード

Aコードはギターの基本的なコードの1つで、Aメジャー(長調)の和音を指します。このコードはラ(A)、ド#(C#)、ミ(E)の3つの音で構成されています。

<運指>
1弦は開放(E)し、2弦は薬指で2フレット(C#)を、3弦は中指で2フレット(A)を、4弦は人差指で2フレット(E)を押さえ、5弦は開放(A)し、6弦は親指でミュート(消音)します。

手の大きさの問題で窮屈に感じる方は

1弦は開放(E)し、2弦は小指で2フレット(C#)を、3弦は薬指で2フレット(A)を、4弦は中指で2フレット(E)を押さえ、5弦は開放(A)し、6弦は親指でミュート(消音)します。

実践しやすい運指で挑戦してみてください。

効率的なコード練習のコツ

正しいフォームを意識する

以下の3つを意識してみてください。

【1】ネックを握らない
【2】指を立て、指先で弦を押さえる
【3】フレットの近くを押さえる

また、爪が長いと指先が弦にしっかり触れないので、短く整えておきましょう。
正しいフォームを意識しながら練習することで、クリアで美しい音を出せるようになります。焦らず丁寧に取り組むのが重要です。

正しいフォームを意識しながら練習することで、クリアで美しい音を出せるようになりますよ。

1弦ずつ音が鳴っているか確認する

弦を1本ずつ順に弾いて、全ての音が綺麗に鳴っているかどうかを確認してみてください。綺麗に鳴らない音があれば、その弦をしっかり押さえることができていないか、他の指がその弦に触れている可能性があります。
指や手の位置を調節してから、再度綺麗に音が鳴るか確認してください。

カポタストを使ってみる

カポタストとは、ギターのネックに取り付けて、開放弦の音程を変えることのできる道具です。アコースティックギターやエレキギターにも使用可能で、「カポ」とも呼ばれます。

カポはフレットに装着するためセーハと同じ役割を果たすので、初心者でも簡単にバレーコードを演奏することが可能です。

カポに頼りきった練習ばかり行うのは避けたいところですが、音の響きなどを確認するために使ってみるのも良いかもしれません。

初心者におすすめの練習曲

コードをきれいに響かせるためにはひたすら練習することが有効的です。しかし、単調な練習となり、飽きてしまう方も多いのではないでしょうか?

そんな方には、曲を演奏しながら楽しくコード練習をしてみる、という練習方法がおすすめです。

「初心者に曲が弾けるの?」と思われるかもしれませんが、実はギター初心者にぴったりな、簡単で覚えやすい曲もたくさん存在します。
ここでは、初心者でも挑戦しやすいおすすめの曲をいくつかご紹介します。

【1】カントリーロード/映画「耳をすませば」
老若男女誰もが知っているであろう「カントリーロード」のサビ部分は、Dコード、Aコード、Gコードのたった3つのコードのみで演奏することができます。

【2】きらきら星
こちらも老若男女、耳なじみのある曲「きらきら星」。こちらの曲は、Aコード、Dコード、Eコードのたった3つのコードのみで演奏することができます。

【3】Happy Birthday
お誕生日のときに歌われる、代表的なあの曲です。こちらの曲はGコード、Dコード、Cコードのたった3つのコードのみで演奏することができます。
3つのコードだけで構成された曲でも、演奏で祝われたご家族やご友人はとても嬉しいのではないでしょうか?

【4】Stand By Me/Ben E.King
世界的にも有名な1曲です。こちらの曲はGコード、Emコード、Cコード、Dコードの4つのコードで演奏することができます。
「Happy Birthday」で使用したコードにEmコードが加わった曲になるので、「Happy Birthday」をマスターした後に挑戦してみてはいかがでしょうか?

もちろん、この4曲以外にも洋楽、邦楽、様々なジャンルで、比較的少ないコードを使用して演奏することができる曲もあります。
今回は初心者向きの簡単な曲をご紹介しましたが、1番の上達への道は、好きな曲を演奏することです。ぜひ、自分のお気に入りの1曲を見つけてみてください。

まとめ

初心者が覚えておきたい基本コードは、以下の5つです。

・Gコード(ソ、シ、レで構成される和音)
・Cコード(ド、ミ、ソで構成される和音)
・Dコード(レ、ファ#、ラで構成される和音)
・Emコード(ミ、ソ、シで構成される和音)
・Aコード(ラ、ド#、ミで構成される和音)

また、初心者が効率的にコードを練習するには

・ネックを握らない
・指を立て、指先で弦を押さえる
・フレットの近くを押さえる

の3つを意識して、正しいフォームで練習すること、そして、

・簡単な曲で実践練習
・好きな曲で実践練習

この2つで楽しく演奏してみることが大切です。

基本コードの押さえ方をマスターして、曲の中で活用することで、ギター演奏がもっと楽しくなることでしょう。

初心者の方は、まず簡単なコードからスタートして、ギターライフを充実させてくださいね。