7月30日、OSAKA MUSEにてドミノンストップpre.『ROCK’N’ROLL FACTORY’26』が開催された。このタイトルで行うのは2回目となり、彼らとしては恒例化していきたいイベントで「僕らの思う一緒にロックンロールをしていきたい仲間に声をかけた」とのこと。
そして今回はWash My Friday、Apes、レトロマイガール!!の3組と共にロックンロールを創り上げた。その様子をレポートする。
撮影:圓札有柚
文章:遊津場
Wash My Friday
楽しすぎてマジでごめんなさい!
光に包まれるように始めた『Music!』はスタイリッシュで、『夏の日の二人』は波のゆらめきのような恋心に大人の魅力も感じた。しかし「本当は俺らうるさくてバカっぽいバンドなんで!」と『嫌になっちゃった』以降は、途中でシムラタクミ(Vo.Gt)とけんこうこつ(Dr)がパートを入れ替えるなど、予測不能のエンタメで会場を笑顔にし続けた。もちろん楽曲自体にもパワーがあり、フロアは揺れたり跳び跳ねたりのリラックス幸せ空間。ドミノンメンバーも大合唱。
加えて『くだらない恋』を少しカバーしたり、時間が余ると見るや急遽1曲追加する場面も。それも「ドミノンだから頑張った」と途中言っていて、この東西のロックンロールパーティーバンドは長い盟友関係になると確信する愛あるライブだった。
【セットリスト】
1.Music!
2.夏の日の二人
3.嫌になっちゃった
4.マジでごめんなさい!
5.Your Smile
6.Week!
7.Week!(Speed up ver)Apes
衝撃ノンストップ
MCで坂井玲音(Vo.Gt)は「(対バンの並びを見て)俺ら結構浮いていると思うんですけど」と言いつつ「我々なりのロックンロールが新たな発見になったら嬉しい」と、芸術性と迫力、誠実な優しさも兼ね備えたバンドサウンドを届けていく。まるで競走馬のように引き締まったライブバンドの戦ってきた筋肉を感じる逞しい音に、平日に多く集まったお客さんのみならず、この日を祝いに来ていた多くの若い関西のバンドマン達もカメラを構えたりして、真剣な表情で何かを吸収しようとしているのが印象的だった。
ただ当の本人達は躍動感たっぷりで、表現すること自体をとにかく幸せそうに楽しんでいた。それもしっかり伝わってきたから、ラストの『Mustang』終わりは頭上で全員が拍手していた。この出会い、最高の工場見学になっただろう。
【セットリスト】
1.Hesitate
2.ハイライト
3.ネバーエンド
4.How are you?
5.Boying
6.Mustang
レトロマイガール!!
友人の作った日に「良い歌、歌えた!(花菜)」
『Blur』からゴリゴリとあやき(Ba.Cho)のベースは体内まで心地よく響いてくるし、ひらおか(Dr.Cho)、花菜(Vo.Gt)の鉄壁の3人で生み出すバンドサウンドとコーラスに隙はなく、ライブならではの生命力や情景が溢れ出てくる感じは常に心に新鮮さを与えてくれる。個人的には『落陽』で花菜がマイクと距離を取って歌った時間は、声量は当然小さくなったけども、思いはより強く届いて来て、表現者としてのレベルの高さを感じた。ひらおかの『君の部屋』での激しいドラムを一瞬でストップさせる演奏も思わず「凄っ!」と思った。
「なすりょ(ドミノンストップ)とは同い年で会ったりはしてたけど対バンは初めて。もっと早くしときたかったくらい素敵な日です!」と花菜。友人のためにハツラツかつ情感たっぷりなステージを届けてバトンを繋いだ。
【セットリスト】
1.Blur
2.落陽
3.きみがいつまでも
4.走れ!
5.平熱みたい
6.君の部屋
7.君と夕焼け
ドミノンストップ
これがOSAKA MUSE育ちの笑顔のロックンロールだ!
SEに乗せてご機嫌なステップで登場し、メンバー達主体に会場のテンションをどんどん上げていく。そこから1曲目は『トリリンガール』。宮田賢汰郎(Gt)はお立ち台に登って、明快なメロディを弾ませる。那須凌(Vo.Gt)も「カモン!」と煽るとフロアはハンズアップし、サビで一気に全体的な照度が上がった。「Welcome to ROCK’N’ROLL FACTORY!」と叫び、フロアの1人1人を指差したり、見回しながら引き込むと、「THIS IS ROCK’N’ROLL!」と叫んで始まった『Something in my mind』でフロアはジャンプ。ロックの重さとポップな華やかさが合わさったサウンドに「こっちの視点もあるよ」と促すような歌詞がライブハウスリスナーの心情にちょうどよく、フロアのアクションも大きくなっていく。テンションが上がった宮田が那須のマイクを奪う場面も。そこに続く『朝の唄』は、こんな楽しい空間が終わってやってくる刺激の少ない日常にだって寄り添うよ、という優しさを感じた。
MCに入り改めて「ようこそ!」と伝えた後、共演の3組を振り返り「俺たちの企画でこんな面白いライブが見れてめっちゃ嬉しかったです。いつか大きくなった時に、今日の3組に恩を返せるように頑張りたいと思います!」と感謝した。最後は自分達が今日を楽しい日にすることを約束した後、地声で「THIS IS ROCK’N’ROLL!」と再び叫んで『BaG』へ。体を好きに揺らすたびに、心の中でムクムクとロックンロールの実が育っていく感覚がある曲だ。那須、宮田、角田凌雅(Ba)も息の合ったステップを見せたり、ステージを大きく使ったりと楽しんでいる。『アブノルム』は一転危険性のある赤の照明が似合う尖ったロックナンバー。宮田のギターソロも狂気を孕む。『俺がいなくなっても』は、また一転しっとりとしたイントロ。寂しさと心からもがいていることが伝わる歌詞が心を打つ。上がっていく佐伯英大(Dr)のエモーショナルな演奏も目を引いたし、そんな中でも角田は終始しっとり弾いているのが、繊細な感情を表現しているようだった。
ここで今日の会場で、彼らにとって始まりの場所であるホーム・OSAKA MUSEについて那須は話し出す。初めて事務所の扉を叩いて出演をお願いした場所なこと、過去のツアーファイナルでの思い出や、周年イベントにも出演したことを話し「数えきれないほどの思い出が詰まっている。そしたらいつの間にかOSAKA MUSEを背負ってライブをしたいと思うほど大好きな場所になっていました。そこで1つお知らせなんですが、僕たちドミノンストップはOSAKA MUSEが新しく設立するレーベル『MOON BASE RECORDS』に所属することが決定しました!」と伝えると大きな拍手が起こった。「これからも大事に1つずつやっていって、いつかこの場所を俺たちのワンマンライブで絶対パンパンにします。その時はみんなもいてほしい。これからも変わらず応援お願いします」と決意を伝え、レーベルから1発目のリリース曲『ベビハニ』を披露。同期も効果的に使い、彼らのロックンロールの持つ推進力がさらに増強されていた。当然、カラフルなOSAKA MUSEの照明ともマッチ。フロアの反応も後ろまで良く、那須も笑顔。これからも心のド真ん中に届き続ける歌になるだろう。そして最後はイントロの時点で期待のクラップが響く。「俺たちにまた何か困ったら来てください!必ず笑顔にしてお帰しします!」と約束して、代表曲に成長した『くだらない恋』を鳴らした。俺らがロックンロールを鳴らせば、君の春は止まらない!そんな決意とシンプルな多幸感が詰まったクラップは右肩上がりで鳴り止むことなく、ライブは終了した。
アンコールにも応え、物販や改めて所属について話し、「最後も新曲をやります。明るい方に転がり続けましょう!」と『愛はブラボー』を演奏。ほどよくチャラく、ミラーボールも回るパーティーチューン。クラップにワイパーにシンガロングも起こった。ただただ楽しく心拍数を上げながらの<Everybody Let’s go ROCK’N’ROLL!>は頼もしかった。その進んだ先にあるのは、今日のように笑顔しかないことを伝えてくれていたから。
本格的にOSAKA MUSEを背負う覚悟を決めた彼ら。
このライブは今後更なるロックンロールパーティーの幕開けを告げる1日にもなった。
このまま月までノンストップで届け、ドミノンストップ!
【セットリスト】
1.トリリンガール
2.Something in my mind
3.朝の唄
4.BaG
5.アブノルム
6.俺がいなくなっても
7.ベビハニ
8.くだらない恋
En.愛はブラボー

