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<ライブレポート>閉店後も旅は続く!からあげ弁当、笑顔のラストライブ!

7月19日に心斎橋Pangeaにて、からあげ弁当「小箱ほくほくワンマン vol.2」が行われた。

昨年に続き、東京と大阪で行われたこのワンマンライブだが、今回の東京編の3日前に“閉店”が決定し、今回の大阪編のワンマンライブがからあげ弁当としてラストライブとなった。

そのライブは余すことなく彼らの魅力を詰め込んだ2時間半越え・33曲の熱演。最後まで集まったリスナーの心を満腹にさせた。その模様をレポートする。

写真:yukino

文章:遊津場

パンパンに埋まったフロアを前に4人が登場し、中央で拳を合わせて気合いを入れる。そして曲の前に焼きそば(Vo.Gt)が「来てくれてありがとうございます。少しでもからあげ弁当に携わった全ての人に感謝を込めて歌います」と伝え、「1曲目に再会の曲やります」とゆったりと『reunion』をスタート。穏やかな春風のように<さよならじゃないのさ ほら歌を歌おうよ>と優しく届けると、中盤からはこーたろー(Dr)の演奏から力強いロックメロディーへ。フロアも拳を上げて、Ryu-no.(Gt)も頭を振りながら演奏。春貴(Ba)はフロアと歌いながらにこやかに演奏していた。最後は全員で合唱して早速再会を約束すると「やれるか大阪!(焼きそば)」と『ぶっ飛べセンチメンタル』で熱気は急上昇。弾けるような笑顔で自由に体を動かす輪は際限なく広がっていく。続く『brother』でもブルーな気持ちを振り切るように疾走感のあるビートがクラップを誘発し、「あれ?何で悩んでったっけ?」と思える時間になった。

MCではお客さんともコミュニケーションを取り、焼きそばは「あんまりしんみりするつもりはないんで、いつも通り存分に楽しんで」と伝え『恋心』を始めるが、歌い出しで声が裏返る焼きそば。「いつも通りちゃうんかい!」というツッコミが飛び交ったが、歌い直してからは甘酸っぱいキュートな曲を届けた。「っしゃー、いっぱいミスっていこう!人生と一緒!」と気合いを入れ直し、軽快な『はぐればぐれ』ではRyu-no.のギターソロも決まり、『華金』ではより愉快な空気が生まれ、歌詞のようにグラスを掲げる人もいた。終えると焼きそばは「楽しいー!」と連呼していた。

7曲目『ベルロード』からは前半のノンストップタイムでエネルギーはさらに上昇していく。一緒にスカを踏んだり、『22』の歌詞に合わせて大量のピースサインが掲げられたり、何より一緒に歌っていく。学校や職場では見つからない青春を、このライブハウスでフロアと作っていた。「みんなともっと歌いたい!踊りたい!」とキラーライブチューン『チキン野郎』も2回披露。焼きそばが上裸になった2回目はアドリブだった。

その2回目が終わると、焼きそばが一旦捌けて、Ryu-no.、春貴、こーたろーのインスト演奏へ。このライブは全編撮影可だったが、破壊力満点のその演奏はたしかにスマホに収めたくなる迫力があった。その攻撃的なギターをイントロに『OH MY GOD』へ。タフなビートで攻めていき、こーたろーも本能的に立ち上がって演奏する場面もあった。演奏で魅せる姿は次の『HERO』でもあり、間奏での春貴vsこーたろーのソロパートのぶつけ合いは熱狂を生んだ。

『city』ではゆっくりミラーボールも回り、落ち着いた空気で音楽を楽しむ。そんな光景に焼きそばは「こんな夜がまた来ますように」と願い「みんなで歌おうぜ!」とシンガロングで締めた。そこからド青春な曲『BLUE』で今を刻む穢れない光を生み『Local lake』『Road to the future』を続ける。「俺たちの道は続いていく」と伝えていたが、彼らの目標としていた地元滋賀の平和堂HATOスタジアムでもやっぱりいつか聴きたくなる、爽快さとスケールで包み込んだ。

ここで4人は「閉店することで、ファンや関係者、いろんな方面にご迷惑をおかけしました。本当にすみませんでした」と深々と頭を下げて謝罪する。温かい拍手の後、焼きそばは「この曲がバンドとして最後の曲になりました。僕は新大阪のファミリーマートでバイトしているんですけど、その夜勤帰りの俺とバンドマンとしての俺の思っていることを詰め込んでいて、個人的には後悔はない曲になりました」と『大阪』を始めた。曲中の朝焼けはしっかり見え、寂しさを包むその感じに、私は卒業式の日にオールで先輩を送って、家に帰る時の情景を思い出した。「大阪でできて良かった!これからもよろしく!」と続けた『again』にも強い決意が込められており、どんな約束よりも強固に響いた。

最後の物販紹介を挟んでの『ミサンガ』と、レア曲『青春に揺られて』もフロアに寄り添うように届く。古参も新規も各々の心のアルバムにしっかり挟み込まれたはずだ。

「いやー終わっちゃう!噛み締めていこうよ。ラストスパート、バーっと走る抜けますわ!始まりの歌を歌います!俺ららしく笑って!いけるかい⁉︎」と焼きそばの宣言通り、『街を走る』からは2度目のノンストップでブッ飛ばしていくリレーへ!その全方位からのフロアの拳や声からは大きすぎる愛と幸せが具現化されていたし、『乾杯しよう』を聴くと「涙で酒が美味くなるものか!」という気持ちにしかならず、笑顔が溢れていた。Ryu-no.とこーたろーも躍動感たっぷり、春貴も変わらずずっと1人1人と目を合わすようにフロアを笑顔で見回す。4人はこれまで積み上げたものを、全身で音に変えて鳴らしていた。

そして本編最後は「俺たちの言いたかった歌を歌います」と『ORANGE』。どこまでも歌しかなくて、本当に君の声が必要な男たちの演奏が心を染める。だからこそ<君はもう1人じゃない>という歌詞が、これからも変わらないことを確信付けていた。「ありがとうございましたー!愛してるぜー!」と叫んでからは、天井知らずに力強さを増していくラスサビで終了。大きな拍手を贈られながら4人は去っていった。

逸る「ワンモアー!」「おかわり!」のコールに応えて、焼きそばが1人で登場。今日の音響は専門学校の同級生ということも伝え「バンドだけでなく物事を続けるのは難しい。その中で4人で試行錯誤してきて、悔いはないので、この曲を弾き語ってさっぱりします」と『ちくしょう』からアンコールスタート。途中で3人も合流し、最後の気持ちを余すことなく洗い流すように演奏した。そこからの『stay with me』は、感謝を持って新たな銀河へ幸せを探しに行く4人の姿が見えた。

ここでからあげ弁当、最後のMCへ。1人ずつ感謝を述べていく。

春貴:今日は思い出のタオルやもらったものを後ろのアンプに置いてやりました。お客さんがこれだけ来てくれたことは、これからの僕の自信になります。死ぬまで音楽はやっていくので、これからも次のバンドも、こーたろーのことも応援よろしくお願いします。

こーたろー:脱退の理由は本当に記載の通りで、お互いが明るく未来に進んでいくための最良の選択が閉店でした。音楽を辞めるつもりはないし、みんなの目の触れるところで活動していくので、これからも応援してください。ありがとうございました!

Ryu-no.:実感湧かずに来たんですけど、今湧いてきた。今回で離れるんですけどUK PROJECTにもいろんな景色を見せてもらった。お客さんも含め、いろんな方々に支えられ、怒られ、泣いてくれて、笑ってくれてここまでめげずに来れました。僕らは音楽は絶対辞めずに、周りを幸せにしていくので、陰ながらでも見守ってくれたらありがたいです。

焼きそば:また自主で1から(Ryu-no.と春貴と)始めます。今回の閉店で永遠について、すごく考えた。バンドが続くという奇跡も感じたし、言葉への責任も感じた。噛み合う噛み合わへんのは本当に1mmの差だと思う。でも今日もこれだけの人が集まってくれるのを見るとまだまだ音楽を続けたいと思うし、やっぱり俺は現場が全てだと思うから本当にこの場所を大事にしていきたい。また1からだけど、良い音楽してたら出会えると思うから。本当に4年間ありがとうございました!

感謝と決意を改めて伝えると「楽しくやって終わろうぜ!もう1回感謝の気持ちを込めて『乾杯をしよう』いいすか?でっかーい声で一緒に演奏しよう!」と始めた。「泣くな!笑顔で終われ!」とフロアに伝え「こっからが始まりや!」と、以降の曲も全員で作るライブで、最後まで途切れることなく、からあげ弁当のロックンロールが間違っていなかったことを笑顔で証明していった。そして本当の最後は4回目の『チキン野郎』。「また会いましょう!」と約束し、4人は明るい未来へ広がる空へ誰よりもハッピーな気持ちで飛び立っていったように見えた。

4人だけでなくお客さんも人生の旅は続いていく。その時にお腹が空いたら、心が寂しくなったら、これからもからあげ弁当を鞄とプレイリストに入れて、ライブハウスでそれを彼らに見せて、また笑い合おう。

【セットリスト】

1.reunion

2.ぶっ飛べセンチメンタル

3.brother

4.恋心

5.はぐればぐれ

6.華金

7.ベルロード

8.22

9.チキン野郎

10.就職先はロックスター

11.チキン野郎

12.OH MY GOD

13.HERO

14.city

15.BLUE

16.Local lake

17.Road to the future

18.大阪

19.again

20.ミサンガ

21.青春に揺られて

22.街を走る

23.君のことが大好きだ

24.乾杯をしよう

25.チキン野郎

26.風

27.ORANGE

En1.ちくしょう

En2.stay with me

En3.乾杯をしよう

En4.そんな日々を生きていく

En5.Good day

En6.チキン野郎

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