3月25日(水)、大阪北摂発ロックバンド・Re:nameが大阪城野外音楽堂にて入場無料のフリーライブを開催した。
この日に結成10周年を迎え、ニューアルバム『1626』を発売した彼ら。メモリアルイヤーとなる今年は東名阪クアトロ含む全国5カ所のワンマンツアーも控え、積極的な発信や企画、ライブを行っている。メディア展開だけではなく、ゲリラライブを行ったり、ビラ配りを行ったりと、とにかく行動的だ。
ライブ当日も、雨にも関わらず開場1時間前から長蛇の列ができており、客席は後方も両端も多くの人で会場は埋め尽くされた。バンド仲間も多く訪れ、ファンからはイラスト付きのフラワースタンドも届いていた。そんな多方面からの愛に応え、「伝説っぽくないすか⁉︎︎」とメンバーも興奮したライブの様子をお伝えする。
文:遊津場
撮影:桃子
大阪城野外音楽堂フリーライブ
「隣を見てください。この10年の間にRe:nameの音楽にMUCHUになった人がこれだけ集まってます!」と、バンドが10代の頃からお世話になっているFM802DJ・樋口大喜がオープニングMCで盛り上げた後、静かにスケールの大きいSEが流れる。
次第にポップなサウンドに変わっていき<Welcome to the show>という言葉を合図にメンバーが登場。ヤマケン(Dr)がクラップを促して盛り上げ、準備が整うと『Saturday, Sunday.』が始まった瞬間に会場のボルテージが急上昇!
早速雨のことを忘れる朝日みたいな爽やかで、心地よいサウンドに客席も体を揺らしながらクラップ。サビでは1人1人が太陽のように手を広げて伸ばしていた。高木一成(Vo)もその光景を見ながら楽しそうに「もっとこいよー!」「遂にこの日が来たぞー!」と会場のテンションを上げる。ラスサビは全員で手をワイパーにして振り「俺たちだけの野音!最後まで楽しみましょう!」と始まりを告げた。
2曲目『prettyfine :)』が始まると、また軽快に乾いたクラップが鳴り響く。1サビ後「踊ろうぜ、大阪ー!」と高木は叫んだが、もう頭の中はRe:nameで一色の客席は全力で飛び跳ねている。ひがし(Sup/Ba)も演奏だけでなく動きで会場を盛り上げ、高木自身もステージを広く使って歌声を届けていた。
続けて「このライブ、間違いなくRe:name史上一番多い人が入っていますんで、一番デカい声出せますか!」とコール&レスポンスを行ってから『愛はきっとLonely』へ。心を逸らせるビートが会場を包み、<毎日絶好調!>という大きな声が全体から響いた。極め付けはSoma(Gt)のギターソロでさらに野音は絶好調。<1、2、><3、4、>という歌詞に合わせて指を動かすフロアも綺麗だった。
MCに入り「雨やなー、めっちゃ雨」と言いつつ、大きな喜びが4人から伝わる。そして客席に尋ねると大阪以外、関西以外からも多くの人が来場していることにさらに喜び、Somaも「すごい景色」と感謝する。
高木が「今日誰かと来た人も、1人で来た人も大切な人がいると思います。大切な人を想って書いた曲をやりますので、その人のことを想って」と『Vintage Car』を届ける。冬の曲と言った通り、青の照明が似合い、白の照明が輝くこの時だけは雪を降らしていた。ゆったりと煌びやかに愛を届けると「次の曲はスマホのライトを照らして楽しみましょう」と『Forever Always』へ。
「Re:nameのこれまでとこれからを歌った曲」というこの曲はノスタルジックさと近未来的なドリーミーさがどちらもあり、Sixteen(16)と26が出てくる歌詞も合わせて、まさに過去の景色を見せながら、未来に向かう力を秘めていた。
2回目のMCでも「最高やな」と感謝が止まらない。改めて高木がメンバーと学生時代に出会ったことを振り返り「こうなると思ってなかったよ!」と驚く。その時と変わらぬ友人関係が垣間見えるやり取りの後、「今日のセットリスト悩みました。俺らなりにこのステージを想像してやってきたので、最後までよろしくお願いします!」と伝えて『Swingboat』へ。
<今日野音に立ってた>と歌詞を変えて、1人1人と目を合わす高木。「前から後ろまで全員で行こう!」と頼もしく引っ張っていく。そこから最新曲の1つ『OTHER SIDE』が熱く駆け抜ける。<雨に濡れて踊る?悪くないね>という歌詞は偶然とも思えない。オーバーリミットのエネルギーの爆発が生まれていた。
『People』は前の2曲のギターロックとはまた違ったナンバー。ただそのグッドグルーヴは野音にジャンプを巻き起こす。ひがしも跳びながら演奏している。バンドの枠組みの広さを感じさせると、アカペラで高木が『Let me』を歌い出す。
さすが高校生の頃からやっている代表曲だけあって、その時点で拳もしっかり上がり、シンガロングも大きかった。そしてこの日のハイライトの1つ、高木がステージを降りて客席と一体となって歌う場面が。ステージに戻ると「全員の顔見たぞ!」と伝え、より大きなシンガロングが起こった。最後4人が向かい合って鳴らす場面も、昔からのスタジオの光景が見えたみたいで良かった。
そして最後のMCへ。
『1626』のリリースを伝え、早速聴いてきた客席に「好きな曲あった?」とコミュニケーションを取る。その後ヤマケンが「俺はすっごい嬉しいです!夢みたいな時間だったと思います。この後もずっとこの景色を“楽しい思い出”として思い出そうと思ってます。そういう瞬間がみんなにも少しでもあればいいなと思って、10年間バンドをやってきました。この前のRADIO∞INFINITYで1時間流してもらえたりとか、今日の応募フォームにあった皆のコメントとか全部読んだり聞いたりして、皆の人生の中にRe:nameがあるんだなと思いました。ビラ配りした時も明るく言葉をかけてもらえて、そういう言葉に支えられた10年だと改めて思います!本当にありがとうございます!」
「これだけ言おうと思ってたんだけど、一成とSomaとひがしにも、この場を借りてありがとうと言いたい。ありがとう!3年前くらいにバンドを辞めようと思って相談したこともあったけど…止めてくれて今があるなと思っていて、バンド続けてきて良かったです」と涙ながらに伝えた。
感動的な雰囲気にもなりつつ、高木が「全員泣いてまうぞ!」「次、叩けんのか⁉︎」といった随所のツッコミが、またこのバンドの優しい空気感に繋がっているのだと感じた。最後は「これからも続いていきますからね!見逃さないように付いてきてください!」と伝え、ラストスパートへ。
『one room』はそんな新しい日々に口笛吹きながら共に進んでいくようなあったかい曲だった。最後に全員でワイパーした光景はずっと思い出すだろう。『24/7』も高木はフロアに手を振りながらしっかりあなたに向けて歌い、今晩は星の見えない野音の空にも全員の声が遠くまで響いていた。そして「最後はMUCHUになって終わろう!」と『MUCHU』へ。思い思いに弾みながらも、そのままRe:nameの音楽沼に落ちていくのが見える野音。YOUNG MANのY.M.C.AみたくM.U.C.H.Uと頭上で作っているお客さんの動きもキュート。この巻き込み方、これからもバンドに欠かせない新アンセムにこの日で完全になったのを確信し、ライブは終了した。
アンコールにも応えて出てきた4人。ワンマンツアーの福岡編と仙台編の追加の発表などをした後、「今日で皆と出会えたと思っています。皆さんこの後のワンマンライブでも是非会いましょう。今日は雨の中来てくれて本当にありがとうございました!また絶対ライブハウスで会おう!」と伝え『Light』で輝かしい未来へ出航。これからもメンバー、スタッフ、仲間、そして聴いてくれるリスナーと手を取り合いながら旅を続けることを示し、アンコールも終了した。
きっとどんどん囚われないサウンドは進化していくとも思った。そこを楽しみにしつつ、20年、30年と変わらず、仲良くロックバンドを鳴らし続けてほしいと思った。彼らの変わっていくこと、変わらないこと、全てに期待したい。
<セットリスト>
1. Saturday, Sunday.
2.prettyfine :)
3.愛はきっとLonely
4.Vintage Car
5.Forever Always
6.Swingboat
7.OTHER SIDE
8.People
9.Let Me
10.one room
11.24/7
12.MUCHU
<アンコール>
1.Light
告知
<リリース>
2026年3月25日(水)リリース
Re:name
New Album『1626』
MUCHU
Bedroom Angel
愛はきっとLonely
i don’t wanna
OTHER SIDE
Vintage Car
Forever Always
one room
KISS ME HONEY ※CD限定
I’ve ※CD限定
<ツアー>
Re:name NEW ALBUM[1626]
RELEASE ONEMAN TOUR 2026
◼︎5/23(土) UMEDA CLUB QUATTRO
◼︎5/30(土) SHIBUYA CLUB QUATTRO
◼︎6/14(日) NAGOYA CLUB QUATTRO
◼︎7/11(土) LIVE HOUSE OP’s
◼︎7/20(月祝) LIVE HOUSE enn 2nd
各種リンク
X: https://x.com/Rename_official
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