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RED in BLUE “IGNITION” RELEASE TOUR 2025ーーRED in BLUE/Cloudy

2025年7月11日(金)東京下北沢ERAにて、RED in BLUEの最新作「IGNITION」を引っ提げたリリースツアーが開催され、ソールドアウトでファイナルを迎えた。

対バン相手には、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでシーンを駆け上がる「Cloudy」が参戦。激しく、繊細で、情熱的。音楽がただの音ではなく、生きた感情となってぶつかり合う。そんな夜になることを、誰もが肌で感じていた。

フロアに集まった観客の目には期待という名の火種が灯り、それはやがて、音の衝撃とともに燃え上がる。

音楽の火を灯す“IGNITION”の名にふさわしい、灼熱の夜をここに記す。

情熱と自由への衝動を鳴らした「Cloudy」

photo by @pmhnx

ステージを灯す照明がすでに観客の心拍数を一段階上げていた。幕開けを飾ったのは、今、まさにシーンの中心へと駆け上がるバンド「Cloudy

彼らの登場とともに、フロアは静かに、しかし確かに震えた。

1曲目『よどんだ生活の中で』を披露。よどんだ生活の中で見つけた音を泥臭くも美しく歌い上げる。痛みや苦しみにも輪郭があるなら、痛みや輪郭ごと抱きしめるような楽曲のように感じる。

続く『バンドマンと金髪女』では、矛盾だらけの歪んだ世界と残酷にも過ぎていく日々に情熱を乗せてぶつける。

小柴タケト(Vo/Gt)が「RED in BLUE呼んでくれてありがとうございます。今日はRED in BLUEのファンの方が多いと思うんですけど、僕らの冠にも来ていただけるように精一杯がんばります。Cloudyです!」と挨拶をし、6月29日に配信された1st EP 『憂鬱な生き者共よ』から『少年の疑念』を披露。

目まぐるしく過ぎる日々を鮮明に描き出し、守屋浩次(Ba)が爪弾くベースの低音が心臓を打ち、おおつかつばさ(Dr)のドラムの一打一打が会場を震わせる。

Cloudyはただ演奏しているのではない。彼らは生きている。その事実が、音を通して容赦なく伝わってくる。

そして『エルザ』では不器用にも真実を求め現実を生きていく情景が描き出される。メンバー全員が奏でる音の粒が、舞い上がったまま決して落ちてこない。それは、過去の面影のようで手を伸ばしても届かないように感じた。

『日々』『セプテンバーナイン』と中盤へ向かうにつれ、バンドの熱量はさらに高まり、観客の身体も自然と前のめりになる。独りよがりな叫びではない。自由への情熱が彼らを動かし続ける。

『命を燃やしている』では、そのタイトル通りの激しさが爆発した。声が割れそうになる瞬間すら、美しかった。彼の叫びは痛みに似ていて、痛みは彼の持つ愛にも思えた。

MCでは小柴タケトが息を切らしながら「速い曲ばっか作り過ぎた…(笑)そんなCloudy、バラードも凄い良い歌なんすよ。そんなバラードを1曲お届けしますわ」といい『おぼろげ』を披露。曖昧な記憶を辿り、繊細に歌い上げるバラードは“良い歌”では片付けられない暖かさを持っていた。

Cloudyの音楽は、人と人のあいだに横たわる寂しさや不安を、一瞬で繋ぎ止める。観客は皆、違う場所からやってきた他人同士。けれど、同じ音を浴び、同じ空気を吸ううちに、どこかで心が交わっていく。

終盤『優しさを失くした』へと流れていくその構成はまるで、過去、現在、そして未来へと続く人生の時間軸そのもののようだった。

『さめない夢』では、決して消えない憧れと情熱が前面に出ていた。Cloudyの音楽は、強さを誇示したりはしない。世界で一番優しいと思える情熱と脆さで人の心を撃ち、この日のERAで、彼らは音楽に“重さ”を乗せ、観客の人生に“音”を刻んだ。

Cloudyという名の嵐は、ただ熱狂を撒き散らすだけではなく、人の心に雨を降らせ、その後に光を差し込ませる。

photo by @pmhnx

<セットリスト>

1.よどんだ生活の中で

2.バンドマンと金髪女

3.少年の疑念

4.名前

5.エルザ

6.日々

7.セプテンバーナイン

8.命を燃やしている

9.おぼろげ

10.高鳴り

11.今から

12.優しさを失くした

13.さめない夢

公式HP:https://cloudy.ryzm.jp/

高く燃え上がった「RED in BLUE 」の炎

photo by @musicmagic3923

豪快に、そして華麗に「RED in BLUE」が登場。高橋祐揮(Vo)の「RED in BLUE始めます」の一言で観客の心に火を“点火”させ、鳴り響いた1曲目は『IGNITION』

照明が赤く点滅し、田口悟(Gt)のギターがうなりを上げると同時に、会場の空気が一変する。まるで火打石で点けた火が、瞬時に薪へと燃え移るような、鋭くも鮮やかな幕開けだった。

2曲目『APE』は衝動の塊だった。ギターがノイジーに暴れ、磯村駿介(Ba)のベースと山崎慧(Dr)のドラムは脳を揺らすようなグルーヴを叩き出す。高橋祐揮の声は叫びのようでいて、言葉の端々に理性と哲学が滲んでおり、観客はそれぞれの場所で拳を掲げる。

『blink』では、音の粒がフロアを貫くたびに、観客の瞳が光を帯びていく。息を呑む間もなく、身体が自然と反応してしまう程だ。

MCでは、高橋祐揮が口を開き「広島から800Km、東京までお前らに会いにRED in BLUEが来たぞ!再会もそうだし新しい出会いも、約束も。すなわち、あなた一人一人にかましに来たってことです!楽しい日じゃなく、熱苦しい日になるように全力でやります!遅れるなよ!」と話し、4曲目に『ラストソング』を披露。

剥き出しな言葉を一つ一つ叫ぶように歌うたび、会場全体が震える。まるで、全員の心が1つの弦に結ばれ、その弦が激しく弾かれているような錯覚すらあった。

中盤の『カルマ』では物語のように感情が編まれていき、激情を前面に打ち出す。光も闇も肯定するように、全ての業が報われるように歌い上げる。

2度目のMCでは高橋祐揮が「ERAが俺たちの聖地でさ、東京でライブする時はいつもここでやってて、もう何年になるんだろうね。こんなに密集してるの初めてかも(笑)何を隠そう本日ソールドアウトです!Cloudyが力を貸してくれて、この激アツなライブになってるんじゃないかなって!そんなCloudyに改めて拍手を!」その言葉に、観客の表情が柔らかくなり、大きな拍手が起きた。

続けて「RED in BLUEもCloudyも、もっと知られていいと思うんだよ。きっかけは些細な事なんだよ。だからいいなと思ったらどんどんアクション起こしてほしい!バンドを死ぬ気でやってます!13年目のRED in BLUE!繰り返して繰り返してあなたに会えてます!絶対離さないからな!後半戦もよろしく!」と思いをぶつけ、8曲目『FRANKEN MUSIC』でステージが再点火された。

カオスと秩序の狭間で暴れるような楽曲。リズムが跳ね、音が転がり、言葉が爆ぜる。会場は一気に狂騒の渦へと巻き込まれていく。音楽を解体し、“再構築”する。そんなテーマすらも感じられる楽曲に、観客は大合唱で応える。

広島から全国各地に「RED in BLUE 」は音を轟かせる

photo by @musicmagic3923

怒涛の後半はまだまだ始まったばかり。9曲目の『ダイジェスト』を披露した途端、会場が揺れる。そんな揺れる会場と感情をまるごと肯定するように「生まれたならいつ死ぬ?」と観客に問いかける。

熱狂と狂騒はさらに盛り上がりを見せ、観客とRED in BLUEが踊り、跳ねた『ライアーゲーム』に続いた。

11曲目『embers』では、高く燃える火柱がさらに燃え盛っていく。観客は声の限り歌い、RED in BLUEは音で応えた。

「FULL POWER FESTという野外フェスを2年間やりました。カッコいいイベントにできるのかってテーマで活動してきた。けどみんなが満足してくれるイベントができるか正直わからないから、秋にもう1回ツアーします!題して“FULL POWER TOUR”!そこでRED in BLUEが地元を背負っていいのか確かめたい!」と、決意表明した。

続けて「バンドマンだから言葉で説明するよりRED in BLUEらしいRED in BLUEにしか出来ない愛の歌を最後に届けます!」と、言葉を放ち最後に『ラブソング』を披露した。

RED in BLUEが放った最後の曲は、仲間や観客、音楽そのものへの“愛”が詰まっており、全てを出し切った観客とRED in BLUEの間に約束が交わされた。

終演後、アンコールの拍手は、間を置かずに沸き起こった。それは義務感ではなく、本能のようだった。観客がこの夜を終わらせたくないと思っているのが、空気から伝わってくる。

再度登場したメンバーの顔には笑顔が溢れ、全てを出し切った者同志の絆が生まれており、高橋祐揮が驚いたように観客に問いかけた「出てくる少し前に俺より声枯れてた人いたよね?まじで最高です!アンコールしてもらったからには全力で応えなきゃね!」と言い『ライトニング』を披露。フロアは再び爆発する。

まるで落雷のように、全身を突き抜ける音。観客もメンバーも限界を超えて、最後の力を振り絞り、田口悟はギターを掻き鳴らしながらダイブし、ERAのフロアを縦横無尽に舞った。

photo by @musicmagic3923

次に『ディスコード』を披露。不和、不一致、仲違い。そんな意味が並びながらも、そこには“それでも進む”という決意が込められていた。人と人は、完全に分かり合うことはできないかもしれない。けれど、それでも共鳴できる瞬間がある。それが今夜だった。照明が落ち、楽器の音が止んでも、心の中の何かは燃え続けていた。

観客の中から「ありがとー!」と感謝の言葉が飛び交い、高橋祐揮が最後に「ありがとうはこっちのセリフじゃー!!」と言い残しステージを降りた。

RED in BLUEは、この夜をひとつの完成ではなく、新たな“始まり”として見せてくれた。

彼らの音楽は、感情に火をつけ、現実に光を差す。それが、今夜、証明された。

photo by @musicmagic3923

<セットリスト>

1.IGNITION

2.APE

3.blink

4.ラストソング

5.トワイライト

6.カルマ

7.ビターエンド

8.FRANKEN MUSIC

9.ダイジェスト

10ライアーゲーム

11.embers

12.ラブソング

<アンコール>

1.ライトニング

2.ディスコード

RED in BLUE 告知

■ ライブ情報

来る2025年9月末〜10月末にかけて、全国5都市を巡る秋の 2マンツアーの開催が決定いたしました!その名も、RED in BLUE『FULL POWER TOUR 2025 秋』

09/23(火祝)広島CAVE-BE

10/05(日)下北沢ERA

10/10(金)大阪アメリカ村BEYOND

10/17(金)名古屋新栄シャングリラ

10/31(金)福岡Queblick

7/11(金)21:00〜チケット1次抽選申し込み受付がスタート!

ゲストアーティストは後日発表予定となります。

たくさんのご応募お待ちしております!

09/23(火祝)広島CAVE-BE

https://eplus.jp/sf/detail/4358760001-P0030001

10/05(日)下北沢ERA

https://eplus.jp/sf/detail/4358720001-P0030001

10/10(金)アメリカ村BEYOND

https://eplus.jp/sf/detail/4358840001-P0030001

10/17(金)新栄シャングリラ

https://eplus.jp/sf/detail/4359460001-P0030001

10/31(金)福岡Queblick

https://eplus.jp/redinblue

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・枚数制限:4枚

・受取方法:スマチケ・紙チケット

・発券開始日:一般発売日(8/10)~

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★【受付期間】:7月11日(金)21:00~7月21日(月)23:59

★【結果確認】:7月23日(水)13:00~7月27日(日)18:00

★【入金期間】:7月23日(水)13:00~7月28日(月)21:00

■ リリース情報

タイトル:IGNITION

リリース日:2025/06/07 (Sat) RELEASE

収録曲

1.IGNITION

2.カルマ

3.ラブソング

各種SNS

公式HP:https://redinblue.ryzm.jp/

公式X:https://x.com/REDinBLUE_jpn

公式Instagram:https://www.instagram.com/redinblue_hiroshima

公式YouTube:https://www.youtube.com/c/REDinBLUE

公式TikTok:https://www.tiktok.com/@red_in_blue_official

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