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<インタビュー>凸凹を魅力へ変えるセカンドバッカーーー2人のライブ論からその原動力を問う

2人の名を世の中へ広く知らしめることとなった1曲『犬とバカ猫』のドロップから、まもなく1年。こうへい(Gt/Vo)とまさみ(Dr)から成る「あなたを支えるバンド」こと、セカンドバッカーは、赤裸々で、情けなくて、ひたすらに優しい歌を、加速度的に広めてきた。その背後には、まさみの戦略があり、こうへいのピュアすぎる佇まいがあるわけで、要するに凸凹を補い合いながら上昇気流を生み出してきたのがこのタッグと言える。

2nd EP『あの時こうしておけばよかった』を5月にリリースし、6月からは同名の全国ツアーを、11月には東京・Zepp Shinjukuでのワンマンライブ「いままでのこと、これからのこと」を控える彼ら。「ライブ」をキーワードに、その原動力とアイデンティティをたっぷりと語ってもらった。

取材・文:横堀つばさ

こうへい君が良い曲を書いてくれれば、大きいステージまで一緒に上がっていける

まさみ(Dr):小学校の時、親と行った出雲大社でのイベントが、初めてのライブだったと思います。andymoriと山崎まさよしさんが出演していたのを覚えてますね。自分で選んで行ったライブだと、X JAPANかな。僕が中1の時に復活したんですけど、その次のツアーに行きました。

こうへい(Gt/Vo):初めて自分で「行きたい!」と思って足を運んだライブも、初めて体感したバンドのライブもback numberでした。音源とライブって全然違って聴こえるものだと思うんですけど、当時はその違いも良さも知らなくて。凄くデカいステージで演奏している3人の姿を見て、「こういう場所に立てたらな」と思ったんですよね。

こうへい(Gt/Vo):当時はそこまでハッキリとした目標だったわけじゃないんですけど、「この人がここに立つまでに、どんな努力を重ねてきたんだろう」と考えるようになったんです。人と同じことをしていても、ああいう舞台には立てないと思ったというか。例えば、ギターの練習をしてる時に休憩したくなったとしても、「清水さん(清水依与吏)だったらまだ練習するだろう」と思いましたし。そういう意味では、頑張る上での指針になっていました。

こうへい(Gt/Vo):back numberの作品は弱さを隠さないというか、「強くあろう」「胸を張って生きよう」みたいなことではない格好良さがあると思うんですよ。無理して強がる必要はないってことを教えてくれたのは彼らだし、back numberがいたからセカンドバッカーというバンドがあります。とはいえ、自分は3人みたいにはなれないんで。色んなライブを見て、色んな人の良いところを吸収してきたことで、自分らしさやセカンドバッカーらしさができてきたのかなと。

こうへい(Gt/Vo):そうだなぁ……言葉数が多いところかもしれません。頭の中でバーっと言葉が浮かんできてしまうから、本当なら短くまとめられる話も長く喋ってしまうんです。実際、セカンドバッカーの曲も言葉数が多いんですけど、それは僕が上手く話せないからなんですよ。そこにさっき話したみたいな周囲の影響が重なって、自分らしさになっている感じですね。

こうへい(Gt/Vo):自分に出来ないことを「出来ます!」って言うよりも、分からないことを「分からない」と言える人の方が信頼できると思ったんです。そのキッカケになったのが、福岡でのアルステイクとthe奥歯’sとの対バンで。その2バンドを見た時に、自分では正直に演奏していたつもりでも、どこかで背伸びをしていたことに気づかされたんですよ。例えば、コール&レスポンスをする時に「みんなの声、ちゃんと聞こえてるよ!」みたいなMCをしていたんですけど、実際はイヤモニをしているから聞こえづらい部分もあるじゃないですか。一方で、ひだか君(アルステイク・Gt/Vo)は「イヤモニしてるから、全然聞こえませ-ん!」と煽っていて、完全にやられたなと。強がったり、本心ではないことを言ってもしょうがない。自分の持っているものをそのまま出すしかないなって。

まさみ(Dr):こうへい君の人間性がきちんと伝わるようにすることが、僕の役割だと思っていますね。良いライブって、その人の素直さが100パーセント伝わるじゃないですか。ただ、こうへい君は伝えることが決して上手いわけではないし、正直何を言ってるのか分からない時もある。でも、お客さんに来てもらっている以上、エンターテインメントとして心を動かせるものにしなきゃいけないので。だからこそ、こうへい君の人間性が一目で分かるように整理しようと思っています。

まさみ(Dr):バンド全員のキャラが立っていることも凄く重要だと思うんですけど、どうしても伝えたいことがぼやけてしまう気がするんですよね。良いバンドはやっぱりボーカルが1番目立っていると思うし、曲を書いている人が前に出ているからこそブレないわけで。曲を書くということは、ある意味で思い出や思想をみんなに押しつけることでもあるわけだから、メンバーそれぞれの考えは押し出さなくて良いというか。こう思っているので、セカンドバッカーはこうへい君の思想が伝わる形がベストなんです。僕は僕でライブ以外の部分でも、自分を売り込むことができるタイプですし。

まさみ(Dr):第一に、こうへい君がTikTokに投稿していた動画を見て「感度が同じ人だな」となんとなく感じたんです。というのも、まだ誰も見つけていない曲をこうへい君が流行らせることが何度もあって。僕もそういうのが得意なタイプだし、アンテナが近いなと。あとは、人間性が真逆な分、2人組としてのバランスが良いと思ったんですよね。こうへい君が良い曲を書いてくれれば、大きいステージまで一緒に上がっていける。そういう予感があったのでバンドを組みました。

段々とフロントマンとしてやるべきことが見えてきた

こうへい(Gt/Vo):クアトロの後ぐらいから、地に足がついてきたと思います。正直なところ、それまでは自分のキーや姿勢、演奏も定まりきっていなかったし、分からないことだらけだったから恐怖心も大きかった。初めて東京の夜の街に繰り出した時の不安と同じ感覚というか。でも、段々とフロントマンとしてやるべきことが見えてきたんですよね。

こうへい(Gt/Vo):自信のなさを「自信がありません!」と直接伝えるんじゃなくて、「自信のなさはどうやったら表に出せるだろう」と他の方法で模索してみることかな。第三者から「あいつ、お前のことが好きらしいよ」って言われた方が嬉しいみたいに、何事も最適な表現があると思うんですよ。例えば、いくらまさみ君がポジティブとはいえ、いきなり「ポジティブな俺のところへ集まれ!」と言い出したら、さすがにおかしいじゃないですか。そういう意味では、自分の感情や性格を伝えるための正解へ近づき始めたのが、クアトロでのライブだったという。

まさみ(Dr):LIQUIDROOMでのワンマンは印象深いですね。というのも、演奏力や歌唱力はもちろん、MCだったり、曲の繋ぎだったり、他の部分でも自分たちの魅力を伝えられたライブだったんですよ。あと、カザマさん(3markets[ ]・Vo/Gt)がお花をくれて。僕たちはバンドマンの友達が多い方ではなかったから、それを見て「他のバンドマンにも見てもらえるバンドになれたんだ」と実感できた。2人のバランスも良かったし、エンタメとして満足してもらえるレベルに到達できた1日だったかなと。

まさみ(Dr):そもそも僕が「もっとこうした方が良いんじゃないか?」と考えてしまうタイプで。自分の動画もそうなんですけど、満足したら終わりというか、「これでお金をもらって良いのかな」みたいな気持ちがずっとあるんですよね。でも、LIQUIDROOMのタイミングで「これだったら、胸を張っても良いかな」と思えたんです。

まさみ(Dr):1番じゃないと気が済まないというか、トップにたどり着くまで満足できない気質なんですよ。それこそ、ドラムではX JAPAN、動画ではHIKAKINという最高峰の人から影響を受けているわけで、その景色が目標であり続けてる。なので、今のままじゃダメだと感じてしまうんだと思います。

まさみ(Dr):元から目立ちたがり屋だったし、いわゆる承認欲求なんだと思います。スターになりたい。あと、凄く売れている動画だったり、誰もに聴かれているバンドだったりに対する悔しさなのかな。「俺の方が面白い」「俺らの方が格好良い」と思うこともあるからこそ、「こいつらは面白くねぇな」と思われないように、高いハードルを設定しているのかもしれません。

まさみ(Dr):作曲者の人が1番前に出るべきだと思っている理由は、そういうバンドが1番売れると思っているからなんです。例えば、Mrs. GREEN APPLEでも大森さんのキャラクターが分かるからこそ、あそこまでのバンドになったわけで。そういう意味では、こうへい君の人間性を押し出すことが、最前線で戦えるバンドになるための近道だと思っているんです。

まさみ(Dr):あぁ……それで言うと後者かもしれないです。こうへい君はきちんと自分の思想があるし、僕と全く違う部分を持っている。だからこそ、自分だけじゃたどり着けないところまで連れていってくれると思ったんですよ。なので、バンドを組みましたね。

こうへい(Gt/Vo):まさみ君がいることで、僕の人間性がきちんと見えやすくなっているんだと思います。ただ、決して僕の人柄だけが一人歩きしているわけでもなくて。歌っている人の中身だけが先走ってしまったら、きっと「これだけが正しいんだ!」「この人が絶対なんだ!」という押しつけになってしまう気もするんです。そうなると、ミセスやback numberや嵐みたいに誰もが知っているアーティストにはなれないはずで。そういう意味では、あくまでもセカンドバッカーというバンドがあり、曲があった上で、自分の人間性がある。そういうバランスで成り立っているんだと思います。

今まで積み重ねてきたことできちんと勝負していきたいーー全国ツアー「あの時こうしておけばよかった」

こうへい(Gt/Vo):僕は歌詞に凄く自信があって。自分の思っていることが伝わりやすいように右往左往しながら書いているし、負けないなとも思うんですけど、ひだか君の歌詞を見たときに「悔しい」と感じたんですよ。というのも、僕らは、愛情の形を表現するために〈君がいて、私がいて〉みたいな男女の関係を使っているじゃないですか。でも、アルステイクには、もっと根源的な愛情をラブソングに頼らずに歌っている曲があって。それを聴いた時に、同じ歳でこんな表現ができるんだって焦ったんです。素直に尊敬できるし、自分と似た部分も沢山あるバンドだなと。

こうへい(Gt/Vo):本当に!あれは25歳が書ける歌詞じゃないと思います(笑)。

まさみ(Dr):リュックと添い寝ごはんは、動画投稿を始めたばかりの時に音源を使わせてもらうくらい、ルーツと言っても過言ではないバンドで。こうへい君も彼らの楽曲をTikTokで使っていましたし。あとは、SNSを見ていても、4人のバランスが理想的なんですよね。もしも僕らがフォーピースバンドだったらああなりたい、と思うくらいに大好きなバンドです。

まさみ(Dr):KALMAは、SNSをキッカケにバズの波を引き起こした先駆者な気がしていて。でも、彼らは決してそこに乗っかることなく、ライブハウスのバンドとして来てくれたお客さんを掴んでいったじゃないですか。僕たちも楽曲がバズって、ここからどうしていくべきかを考えるタイミングだからこそ、KALMAと戦えたら良いなと。それこそ、こうへい君にKALMAを見てほしいし、対話をしてほしいんですよ。芯の部分をブラさずに、多くの人へ音楽を届けていった先輩だと思うので。

こうへい(Gt/Vo):これまでのツアーは対バンが多かったんですけど、今回はワンマンも多いツアーになるので、どんどん良くなっている演奏や歌唱を見せられたらと思いますし、今まで積み重ねてきたことできちんと勝負していきたいですね。あとは、初めて行く地方もあるから、美味しいものもたくさん食べたいです(笑)。

まさみ(Dr):そうだね。それこそ、今日お話ししたみたいに決して現状に満足しているわけじゃないので。1公演ごとに成長していけたらと思います。

告知

【セカンドバッカー全国ツアー2026『あの時こうしておけばよかった』】

-ワンマンシリーズ-

・2026年6月13日(土) 千葉LOOK

 開場16:30/開演17:00

・2026年6月14日(日) 越谷EASYGOINGS

 開場16:30/開演17:00

・2026年6月20日(土) 神戸・太陽と虎

 開場16:30/開演17:00

・2026年6月21日(日) 和歌山GATE

 開場16:30/開演17:00

・2026年6月27日(土) 前橋DYVER

 開場16:30/開演17:00

・2026年6月28日(日) 宇都宮HELLO DOLLY

 開場16:30/開演17:00

・2026年7月10日(金) 水戸LIGHT HOUSE

 開場17:30/開演18:00

・2026年7月11日(土) F.A.D YOKOHAMA

 開場16:30/開演17:00

・2026年7月19日(日) 京都MUSE

 開場16:30/開演17:00

-対バンシリーズ-

・2026年7月20日(月祝) 名古屋CLUB QUATTRO

 開場16:00/開演17:00

 w/アルステイク

・2026年8月1日(土) 梅田Banana Hall

 開場16:00/開演17:00

 w/リュックと添い寝ごはん

・2026年8月2日(日) 代官山UNIT

 開場16:00/開演17:00

 w/KALMA

チケット

ワンマンシリーズ:3,900円(税込)※ドリンク代別

対バンシリーズ:4,500円(税込)※ドリンク代別

https://w.pia.jp/t/secondbacker-tour26

【セカンドバッカー初Zeppワンマン「いままでのこと、これからのこと」】

・2026年11月14日(土)Zepp Shinjuku

開場16:00/演17:00

チケット

①先行限定タオル付き:6,800円(税込)※ドリンク代別

②チケットのみ:4,800円(税込) ※ドリンク代別

各種SNS

HP:https://secondbacker.fanpla.jp/

YouTube:https://www.youtube.com/@SecondBacker

X:https://x.com/sekandobakka

Instagram:https://www.instagram.com/sekandobakka/

TikTok:https://www.tiktok.com/@secondbacker_

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