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<インタビュー>共感度120%――「YUTORI-SEDAI」が奏でる笑顔の音。

西東京発の3ピースロックバンド「YUTORI-SEDAI」

どこか懐かしいJ-POP的キャッチーさと、オルタナティブな空気感を融合したサウンドが魅力で、ライブでは一体感で観客を笑顔で包み、終演後には“また会いたくなる”と、Z世代を中心に着実にファンを増やしている。

11月26日(水)には、新曲『鏡よ鏡』をリリースし、来年1月には大阪・東京でのワンマンライブ「Order made」を予定している彼ら。

今回、DigOut編集部はバンド結成の経緯から、新曲『鏡よ鏡』に込めた想い、ワンマンライブ「Order made」への意気込み、バンドの将来像までメンバー全員にじっくり話を伺った。

「YUTORI-SEDAI」の始まり

L→R 上原 駿(Ba)、金原 遼希(Vo/Gt)、櫻井 直道(Dr)

ーーメンバーが集まったきっかけや、結成当初のエピソードを教えてください。

金原 遼希(Vo/Gt):

結成当時は、僕と櫻井と地元の友人で組んでいたんですけど、メンバー脱退を経て、対バン相手で知り合った駿くん(上原)にサポートでベースをやってもらうようになって「こいつ、良いじゃん」となったので、口説き落として正式加入をしてもらい現在の体制になりました。

ーーバンド名にもなっている「YUTORI-SEDAI」にはどんな想いが込められていますか?

金原 遼希(Vo/Gt):

僕らがバンドを結成した当時は“ゆとり世代”という言葉にネガティブな印象があったので、イメージを変えていきたかったということもありますし、聴いてくれる人のネガティブな気持ちもポジティブに変えていって、心にゆとりを与えられるバンドになれたら良いな、という想いで「YUTORI-SEDAI」というバンド名を付けました。

ーーメンバーは“ゆとり世代”というワードにはどんなイメージがありましたか?

上原 駿(Ba):

昔は、親戚の家に行った時に「ゆとり世代だから…」と刺されるようなことを言われていましたね。でも、だからなんだよ!と思って気にしてなかったです。

楽曲制作について

ーー楽曲の制作でこだわっている点、一貫している点を教えてください。

櫻井 直道(Dr):

僕は、歌を活かすドラムを叩くことをずっと意識しています。

ドラマーとしては、複雑なことをしたくなる気持ちはあるんですけど、良い歌を届けることとはマッチしないと思うので、曲の魅力が1番に伝わるようにしています。

上原 駿(Ba):

僕も歌を1番に届けたいと思っているので、曲の雰囲気を崩さないようなパフォーマンスを心掛けています。出るところは出る、引くところは引く、というバランスを大事にしています。

金原 遼希(Vo/Gt):

メロディも勿論大事にしているんですけど、ジャンルに縛られた曲作りはしないようにめちゃくちゃ意識しています。

色んなジャンルから引っ張ってきて良いと思ってるし、何かに囚われない曲作りを大切にしています。

ーー楽曲制作はどんな流れで進めていますか?

金原 遼希(Vo/Gt):

基本的には、iPhoneのボイスメモに弾き語りを録って「このメロディに対してこのコード進行良いな」など考えつつある程度の曲の構成を作ってから、DAWソフトを使ってドラム・ベースを含めてアレンジを加えたものを2人に渡すようにしています。

櫻井 直道(Dr):

いつも曲をもらったら「めっちゃ良い!」となっています。

ーー詞について、どこからイメージが生まれてくることが多いですか?

金原 遼希(Vo/Gt):

いつも「よし!今から作業をしよう」と思って始めるので、ふとアイディアが思い浮かぶというよりは、ひたすら自分自身と向き合って、過去の経験や見聞きしたことを思い返して形にしていくことが多いです。映画を観ていて自分と重なる経験をしている描写があると影響を受けたりもしますが、一貫して自分が経験したり心が動いたことを歌詞にしています。

ーーフィクション、ノンフィクションはどれくらいの割合になりますか?

金原 遼希(Vo/Gt):

7割くらいはノンフィクションだと思います。

ーー今後の楽曲で作ってみたい雰囲気、コンセプトはありますか?

上原 駿(Ba):

今も可愛いPOPの中にレトロさを組み込んだりできているので、これからも色んな要素を混ぜ合わせて「YUTORI-SEDAI」という新しいジャンルを作り出していけたら良いな、と思います。

櫻井 直道(Dr):

いつか他のアーティストさんとのコラボが実現できたら良いな、と思います。

聴いてもらえる幅が広がるだろうし、曲の聴こえ方も変わると思うので挑戦してみたいです。

金原 遼希(Vo/Gt):

ただフューチャリングで入ってもらうだけではなくて、共同で歌詞を書いたり出来たら面白いな、と思います。僕たちの曲は、女性目線の曲が多いので女性のアーティストさんと会話形式の歌詞が書けると、よりリアルな恋愛の曲が作れるんじゃないかと思います。

ジャンルには縛られたくないけど、ラブソングは書き続けていきたいですね。

11月26日リリース『鏡よ鏡』について

(出展元:YUTORI-SEDAI公式HPより)

ーータイトルに込めた思いを教えてください。

金原 遼希(Vo/Gt):

鏡って基本は自分を見るじゃないですか。だからこそ自分自身を見つめて欲しいな、という想いから『鏡よ鏡』というタイトルを付けました。

SNS主体の世の中で、実体が分からないままスマホの画面の中の他人と比べて落ち込んだり、マウントを取ってみたりすることが多いと思うんですよ。人と比べるよりも、自分自身が大事じゃないの?ということを伝えたかったです。

ーー歌詞に込めたメッセージ、または制作時の心境を教えてください。

金原 遼希(Vo/Gt):

「自分の代わりは他には居ないけど、弱くて脆い部分があるのはみんな同じだよ」ということが曲を通して伝わればいいなと思います。他人と違って良いし、孤独になる必要はないし、誰だって傷つくし、みんな泣くのは一緒だから安心して欲しいというメッセージを歌詞には込めました。

制作時の心境は、バンドアレンジは昭和テイストだけど昭和過ぎない僕達らしいPOPさを曲の中にいっぱい入れたいなと思って作っていました。

ーーどんな方に聴いて欲しい、刺さって欲しいですか?

上原 駿(Ba):

劣等感を感じてしまう人にも必ず自分の中に輝いているところはあるので、そういったところを大事にして欲しいな、と思います。

櫻井 直道(Dr):

僕も同じで、男女関係なく色んな方に届いて欲しいです。

ライブについて

ーーライブ前のルーティンや、考えている事があれば教えてください。

金原 遼希(Vo/Gt):

2人に対して「全員笑顔にするぞ!」と毎回言っています。ルーティンでもあり、自分への言い聞かせでもあり、3人でお客さんを笑顔にするんだぞ、という想いを込めたものになります。

上原 駿(Ba):

心の中で思っていることを、敢えて言葉にすることで「よし、やるぞ」と気合いが入ります。

個人的なルーティンとしては櫻ちゃん(櫻井)と背中を叩き合ってますね。心臓の鼓動が早くなって、気合いが倍増するんですよね。

櫻井 直道(Dr):

僕も同じくです(笑)

1人でも「やるぞ!」とは思ってるんですけど、改めて3人で想いを共有することで、本番前に気持ちも1つになるのでこれからも徹底していきたいな、と思います。

金原 遼希(Vo/Gt):

個人的にあまり円陣が好きじゃないので、その代わりに声を掛けてる感じですね。

ーーライブで一番大切にしていることは何ですか?

櫻井 直道(Dr):

足を運んでくれた人が「今日来てよかった」「元気もらったな」「また来たい」と思ってもらえるようなライブを毎回できるように意識して臨んでいます。

上原 駿(Ba):

1人もこぼさず笑顔にするぞ、という意気込みでいます。

金原 遼希(Vo/Gt):

お客さんを“笑顔にする”ということを大事にしています。

その場だけ笑顔になれば良い訳じゃなくて、ライブから帰って普段の生活に戻っても、継続して笑顔になってもらえるような時間を届けられたら良いな、と思っています。

ーー最近のライブで特に印象に残っている出来事を教えてください。

上原 駿(Ba):

つい最近、大学の学園祭に出演させてもらったんですけど、野外ステージだったので風を感じられてすごく新鮮で気持ち良かったです。

櫻井 直道(Dr):

物販で対応していた時に、初めてライブに来てくれた子が「今日初めてなんですけど、すごくライブに来てよかったです」と直接言ってもらえたことがすごく心に残っています。普段、中々全員と話たり出来ないけど、そういう言葉がめちゃくちゃ嬉しいし、本心で言ってくれてるのが伝わったので、気持ちを大事にしたいなと思いました。

東京・大阪ワンマンライブ「Order made」について

ーーライブタイトル「Order made」に込めた思いを教えてください。

金原 遼希(Vo/Gt):

物理的に、僕ら3人とその他全員という構図になりがちだけど、本当は1人1人に対して歌を届けたいし、お客さんそれぞれの悩みとかに寄り添って音楽をやっていきたいよ、という意思表示ですね。

ーー初めてYUTORI-SEDAIを観られる方にYUTORI-SEDAIのライブの楽しみ方を教えてください。

上原 駿(Ba):

僕たちのライブは、声を出したりジャンプしたり、皆で一体となって楽しめるポイントが散りばめられているので一緒に楽しみたいな、と思います。

櫻井 直道(Dr):

初めて来る子は特に「ライブハウスって怖そう」という不安が少しはあると思うんですけど、勇気を出して来てくれたからには、一緒に楽しんだり、時には泣いたりして、皆で楽しめるライブになっているので、ぜひ足を運んでいただきたいです。

金原 遼希(Vo/Gt):

堅い言葉を使うと“当事者意識があるライブ”になるのかな、と思います。

周りのバンドの方々からもよく言われるんですけど、僕たちのライブってお客さんもすごく笑顔なんですよ。なので、今回も全員を笑顔にしたいと思います。

ーーライブを通して成長したいことや目標などはありますか?

上原 駿(Ba):

やっぱり皆を笑顔にすることが目標ですね。

あとは、ライブを重ねていく中で曲ごとの表現力も一段階上げていきたいです。

櫻井 直道(Dr):

一緒に楽しむということは常に肝に銘じているので、その中でワンマンライブという貴重な機会はいつもより良いものにして届けたいし、また来たいと思ってもらえるようにしたいです。

金原 遼希(Vo/Gt):

今回のライブでは、お客さんとの壁を今までで1番無くしたいと思います。

僕らは当然お客さんのことが好きですし愛してますけど、“好き”という気持ちから“愛”に変わるのってすごく重みのあることだと思うので「YUTORI-SEDAIのことを愛してる」って思ってもらえるライブがしたいです。

プライベートな一面について

ーー音楽以外で現在ハマっていることや趣味はありますか?

櫻井 直道(Dr):

恋愛リアリティーショーが好きで、遠征に行った帰りに時間があったので、ずっと気になっていた「ラブトランジット」のシーズン1を一気見することができました。ちょっと調べたらXのおすすめで考察アカウントとかが出てくるようになったので、それも読んじゃってますね(笑)

上原 駿(Ba):

機材が好きなので、暇な時は新しい機材を探してます。音楽以外だと、ポケモンのゲーム実況を観ながらご飯食べるのにハマっています。

金原 遼希(Vo/Gt):

プロ野球が好きで、今シーズンは1人で観戦に行くくらい中日ドラゴンズを応援しています。

家にいる時は、YouTubeでホラー系の動画を観ることが多くて、好井まさおさんという吉本の芸人さんやゾゾゾオウマガトキFILMを中心に、いわく付きの場所に突撃するスタイルのチャンネルをよく観ています。

ーーメンバーの好きなところをそれぞれ教えてください。

櫻井 直道(Dr):

僕と駿くん(上原)は口数少ないタイプなんですけど、金ちゃん(金原)はたくさん喋ってくれて場を明るくしてくれるところが好きです。

駿くんは、ずっと笑顔なところが好きです。

上原 駿(Ba):

ボーカルの金ちゃんはムードメーカーで雰囲気作ってくれるところが良いな、と思います。すごく尊敬しているところは、行動力があるところと、言わなきゃいけないことを良い感じに相手が嫌な気分にならない言葉に変換して伝えるところが上手だなと思います。

櫻ちゃんの良いところは、素直に何か周りから言われたことを100%吸収してくるところです。吸収するって簡単なようで、嫌な一面とも向き合うことだと思うのですごいな、と思います。あとは、マイペースで朗らかなので場の雰囲気を柔らかくしてくれる人です。

金原 遼希(Vo/Gt):

櫻ちゃんは付き合い長いんですけど、裏表がないところが好きですね。天然過ぎて心配になる瞬間もあるけどそれも可愛いです(笑)でも、感情にはすごく素直なので僕が落ち込んでる時に寄り添ってくれる心の綺麗さが良いな、と思います。

駿くんは、頭ですごく考えてることが周りからみても伝わってくるので3人でバンドをやる上で助けになっているし、心強くて頼りにしています。

ーー自分自身を一言で表すとどんな言葉が出てきますか?

櫻井 直道(Dr):

自分で言うのもあれですけど“マイペース”ですかね…(笑)

ただ、仕事とかビシッとする時とのメリハリは大事にしています。

上原 駿(Ba):

僕は“一直線”なところがあって、ハマるとのめり込みすぎちゃって周りが見えなくなっちゃうことがあります。

金原 遼希(Vo/Gt):

良い意味で尖ってるところは尖っていると思います。根本としては皆に好かれたいのに八方美人にはなりたくないんですよ。

今後の目標について

ーー今後の活動を通して「YUTORI-SEDAI」が目指している将来像を教えてください。

櫻井 直道(Dr):

日本を代表するアーティストになりたい、というのはバンドを結成した当初からの目標なので、老若男女幅広く音楽を届けられるようになりたいし、その為にもコツコツとライブを重ねて、最終的にはドームツアーをやりたいです。

上原 駿(Ba):

僕も、国民的なバンドになりたいです。その通過点の1つとして武道館ライブを即完売出来るくらい実力をつけていきたいです。あとは、映画やドラマの主題歌等もやっていきたいです。

金原 遼希(Vo/Gt):

バンドという枠に縛られず、普段バンドを聴かない人もライブに来たくなるアーティストになりたくて、その結果としてアリーナやドームを埋めれるようになりたいです。

事務所にもたくさんの偉大な先輩が居るので、いつか大きな舞台で対バンを実現させることが夢ですね。

ーー最後にファンの方に一言メッセージをお願いします。

櫻井 直道(Dr):

聴いてくれる人が居るからこそ僕たちの活動は続けられているな、と日々感じているので、リリースやライブでいつも応援していただいて本当に感謝しています。

ライブハウスにまだ来たことない人には、いつでも遊びに来て欲しいです。

上原 駿(Ba):

初めて来る人にもジャンプしたい、声出したい、と思ってもらえるライブをやっているので安心して任せて欲しいです。気軽に遊びに来てください。

金原 遼希(Vo/Gt):

まずは、いつもありがとうございます。

今「YUTORI-SEDAI」の曲を聴いたりライブに来てくれる人は本当に特別な存在です。

ずっとこのバンドを応援したいな、と思ってもらえるバンドであり続けるように僕達の生き様を含め、これからも是非チェックしていただきたいです!よろしくお願いします!

告知

<リリース>

11月26日 (水) Digital Single「鏡よ鏡」

https://yutori-sedai.lnk.to/MirrorMirror

【Official Music Video】

<ライブ>

one man live「Order made」

■1⽉23⽇(⾦)

【大阪】梅田Zeela

開演:19:00~ (開場 18:30~)

■1⽉30⽇(⾦)

【東京】渋谷WWW

開演:19:00~ (開場 18:15~)

🎫 http://eplus.jp/yutori-sedai/

各種リンク

公式HP:

https://yutori-sedai.main.jp

X:

https://twitter.com/yutorisedai3man

Instagram:

https://www.instagram.com/yutori_sedai_band

TikTok :

https://www.tiktok.com/@yutori_sedai_official

YouTube:

https://www.youtube.com/@YUTORISEDAI

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